劇団四季

 

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修道院ってどんなところ?

物語の始め、修道女見習いとしてノンベルク修道院での生活を送っていた主人公のマリア。
その後、家庭教師としてトラップ家にやってきますが、「修道院」という存在は、物語の中でたびたび登場し、とても大きな役割を果たしています。
しかし、この「修道院」にあまりなじみのない方も多いのでは?どのようなところなのか、その様子を少し覗いてみましょう。

  • 修道院の1日
  • 修道女の服装
  • 現代の修道院
  • 修道院の1日

    一言でいえば、修道院は「イエス・キリストの教えに従って、祈りと労働をしながら共同生活を行う場所」。 男子修道院と女子修道院があり、それぞれに属する男性は修道士(ブラザー)、女性は修道女(シスター)と 呼ばれます。物語の中でマリアが所属していたのは実在する「ノンベルク修道院」。 700年頃、ザルツブルグに建てられた女子修道院で、ドイツ語圏で最も歴史がある修道院です。そこでマリアは厳しい戒律を守る日々を送っていたのです。

    修道院の1日のスケジュール

    修道院では、1日に何回もの「お祈り」を捧げます。では、シスターたちは何を「お祈り」しているのでしょう?
    それは、お寺や神社で行う「願掛け」とはまったく異なります。シスターたちは、神のメッセージと恵みがすべての人々に伝わるよう「お祈り」しているのです。修道院の生活には「お祈り」のほかにも、聖書を中心に読書を行う「読書課」や沈黙と孤独を大切にする「黙想」などさまざまな時間があります。
    また、「神から遣わされたもの=使徒」として労働の務め(使徒職)もあります。ボランティア活動、農作業や裁縫、または日曜学校を開いたり、カウンセラーとして話を聴くなど、教育や医療の現場で働いているシスターたちもいます。

    このように使徒職として社会奉仕活動を行ってきた修道院からは、多くの文化も生まれました。今では当たり前にいる看護師も、修道院文化のひとつです。もともと看護師の仕事は、修道女が奉仕活動として携わっており、有名なナイチンゲールも黒い修道服に白いエプロンをかけていたといいます。
    また、キリスト教の教えを伝道するため教育にも力を入れ、学校を設立することで、地域の教育の質を高める貢献もしています。そうしたキリスト教系の学校では、修道士や修道女が教鞭を執ることもあります。

    物語の中でマリアが修道院から派遣され、トラップ一家の家庭教師となったのも、こういった奉仕活動の一環と捉えることができます。

  • 修道女の服装

    シスターといえば、特徴的な修道服が思い浮かびます。黒や白のロング丈のワンピースと、頭には顔と髪をすっぽりと包み込む長いベール。

    こうした修道服は、『清貧・貞潔・従順』の3つの誓願を立て、神と人々に身を捧げた証として用いられるようになりました。
    修道院によってさまざまなバリエーションがあり、それぞれ修道会が設立された時代の一般的な女性の服装が基本となっています。
    頭を覆うベールも、神に身を捧げた証であり、神への謙遜を表しています。

  • 現代の修道院

    修道院の起源は、4世紀頃、人里離れた砂漠や洞窟で信仰を貫こうとした人々に端を発します。彼らは、荒野で洗礼活動を行った洗礼者ヨハネやイエスにならい、禁欲と清貧、孤独と静寂の中で祈りに身を捧げました。
    こうして最初はひとりで行っていた修道生活ですが、やがて彼らを慕う人々が集まり、共同生活が始まります。
    これが今日の修道院の原型となりました。

    最初は、このように社会とは無縁の活動を行っていた修道院ですが、中世以降、宗教改革や社会の変化に伴い、都市に出て社会と関わり合う中で修道活動を行う修道院も増えていきました。

    そして現代。今でも、俗世間から離れ、祈りと労働に身を捧げる観想修道会は数多くあります。その多くは人里離れた山奥などにひっそりと建てられており、中でもきりたった崖の上にあるギリシアのメテオラなどは、どうやって作ったのかわからないほど超越的な存在感を放っています。
    一方で、積極的に社会にコミットしていく活動修道会も、地域の信仰・文化・教育の担い手として活躍しています。

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