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がんばろう、日本 『ユタと不思議な仲間たち』東北応援プロジェクト 最新ニュース

『ユタと不思議な仲間たち』カンパニー、宮城県・石巻市へ

2011.08.07

8月6日(土)。岩手県にて計5都市(大槌町・大船渡・釜石・宮古・二戸)にわたる公演を終えた『ユタと不思議な仲間たち』カンパニーは、宮城県・石巻市に入りました。

石巻は震災の犠牲者が最も多い地域と言われています。市内の学校43校のうち10校が被災し、他の学校に転居中。海沿いの街はいまだに波がさらったままの状態で、瓦礫の山がいくつも点在していました。

7日の公演を前に、ペドロ役 菊池 正(岩手県・釜石市出身)とダンジャ役 柏谷巴絵(宮城県・仙台市出身)の2名が石巻副市長・北村悦朗氏を表敬訪問しました。
副市長から語られる言葉から、津波がもたらした被害の甚大さと、住民の方々の心と街に残した傷の深さを知らされます。

「子どもたちは傍目には元気のように見えますが、県内で親を亡くした子どもは7〜800名おります。
また全国的に大きく報道され、全校児童108名のうち70名以上が亡くなってしまった大川小学校はこの近くです。現在はまだ3,500名が避難所で生活しておられます。
また街にいたっては陸だったところはまだ波が引かず、海となっているところもあります。
大川小学校の児童をはじめ、どうかみんな明日は震災のことを忘れて『ユタ―』を楽み、これからの心の癒しになってくれればと願っています」

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地図を見せていただきながら、被災状況をご説明いただきました。(左から:北村悦朗石巻副市長、菊池 正、柏谷巴絵)/市役所内に掲示された震災時の写真に、言葉を失う菊池と柏谷。

同じ日の午後、地元の子どもと保護者を対象にした交流会が開かれました。
劇団四季の俳優たちが毎日行っているメソッドを伝授し、また明日の公演にそなえて『ユタと不思議な仲間たち』のナンバーを一緒に歌おうというプログラムです。
講師は寅吉役 吉谷昭雄、ユタの母役 あべ ゆき、新太役 赤間清人、ハラ子役 齋藤 舞の4名が務めました。
暑い中にも関わらず身体を元気いっぱいに動かす子どもたち。教室内に笑顔が溢れます。
しかし、『ユタ―』の劇中歌「生きているって素晴らしい」と「友だちはいいもんだ」を歌いはじめると、涙を流される方が。

「歌を聞くだけで涙が出ました。震災があってから、毎日生きていることに感謝しながら生活していますから……。明日はミュージカルが大好きな娘と一緒に観にいきます。楽しみにしています」

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交流会の様子。子どもたちの笑顔で溢れました。


そして7日(日)、石巻公演当日。
公演は2回行われ、会場として体育館をお貸しいただいた河北中学校の生徒ほか、市内の小学生と保護者の方々約700名が来場しました。

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石巻公演カーテンコールの様子。「みんなは一人のために、一人はみんなのために」と合唱する歌声が、体育館を包みました。

終演後。出演者によるお見送りの際、泣き崩れながらも歯を食いしばり、無言のまま俳優一人ひとりに固い握手を求めていた男性がいらっしゃいました。
校舎が被災し、河北中学校に移転している雄勝小学校の土井正弘校長先生です。
吉谷昭雄は優しい眼差しを向けて、先生の背中を叩きながら「がんばりましょう!」と声を掛けました。

「震災で体験した悲惨さが思い出され、重ね合わせながら観ていました。人間って良いなと思いました。久しぶりに、人生の感動を味あわせていただきました。
私の学校は津波で流されてしまったので、今ここ河北中学校に間借りさせていただいています。児童の6割は転校していき、およそ40名の児童が残りました。この先学校をどうするか、まだ目処は立っていません。
子どもたちの家もまた、流されてしまいました。
皆、悲しみを背負って生きていますが、彼らにはそれに負けない強さを見つけてほしい……。『ユタと不思議な仲間たち』はまさにそれを伝えてくださっていました。
これから子どもたちとしっかり前を向いて歩いてゆきます。今日は、そのための勇気をもらいました。
心から感謝を申し上げたい。
二学期の始業式で、今日来ることが出来なかった児童たちのために、改めてこのお芝居の話をしたいと思います」
(雄勝小学校校長 土井正弘氏)

「私たちは比較的震災の被害は少なかったのですが、震災で家族を亡くして一人ぼっちになってしまった人がいます。そういった方がこの劇を観てくれれば、自分は一人じゃないって、きっと勇気が与えられると思います」
(河北中学校 女子生徒)

「言葉が見つかりません。ただ、代わりに涙が出てしまって……。
今、みんな助け合いながら生きているような状況です。色々な方からたくさんの支援をいただきましたが、劇団四季の皆さんからは心の支援をいただきました。今の私たちにとって、とても大切なものです。
ユタの成長や座敷わらしの言葉から、希望と勇気をいただきました」
(河北中学校 保護者の方)

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終演後のお見送りの様子。

7月下旬からスタートした『ユタと不思議な仲間たち』東北公演の旅は、まもなく折り返し地点に入ろうとしています。
これからも、一人でも多くの方に生きる希望と笑顔が取り戻せますように――。
カンパニーは次の公演地、南三陸町へ向かいます。


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『ユタと不思議な仲間たち』東北特別招待公演
7月25日((月)〜8月26日(金)
東北3県(岩手・宮城・福島) 計13都市 27回公演

作品紹介はコチラ