過去のニュース記事

宮古市民文化会館復旧記念事業として、 『魔法をすてたマジョリン』の公演が行われました

12月27日(土)、東日本大震災で被害を受けた宮古市民文化会館(岩手県宮古市)の復旧記念事業として、『魔法をすてたマジョリン』の公演が行われました。

141228majorin_004.jpg

宮古市と劇団四季との関わりは古く、初公演は1979年まで遡ります。近年では2008年、2010年と公演を行っており、定期的に公演を行っていましたが、2011年の東日本大震災で港(藤原港)近くにある文化会館は浸水。全ての窓ガラスが割れ、客席まで水が押し寄せ、楽屋は天井まで泥に浸かるほどの被害を受けたため、休館を余儀なくされました。その後3年を経て復旧。オープニングイベントに是非とも劇団四季に来て欲しいとのご連絡をいただき、今回の公演が実現しました。

141228majorin_001.jpg

お話を伺ったところ、劇団四季に依頼した背景には、震災直後の夏に行った2011年『ユタと不思議な仲間たち』があるとのこと。ホールが使えなくなった被災地の子どもたちにも舞台の感動を届けられないか―そう考え、劇団四季では東北を舞台にしたミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』を体育館で上演できる特別バージョンを製作。「東北特別招待公演」と銘打ち、多くの被災地を回りました(2011~12年、合計22都市45公演、21,218名ご招待)。宮古市でも2011年8月1日に市立河南中学校の体育館で行い、1,366名をご招待。その時のことが忘れられず、文化会館のオープン時は劇団四季を呼びたいとずっと考えていてくださったそうです。

カンパニー一同は、新幹線とバスを乗り継いで宮古に向かいました。冬場に雪の多い北国でのツアー公演を行うことはあまりありませんが、太平洋岸の宮古は冬でも雪が少ない気候のため、無事設営することができました。

会館のオープニングイベントとしては、これに先立つ12月21日に市民参加の催しがあったものの、外部団体を招聘しての大規模な行事はこの日の劇団四季が初。初めての本格的な演劇上演ということで、真新しい舞台面の床にスタッフも緊張して釘を打ちながらの仕込み作業となりました。

141228majorin_002.jpg

客席は全席自由席でしたが、朝9時から列が出来るほどの盛況となり、12時30分の開場時間には用意していた着席券965枚と立ち見券40枚が全てなくなりました。

141228majorin_003.jpg

開演前には山本正徳・宮古市長、伊藤晃二・宮古市教育長も劇場に駆けつけ、カンパニーに面会されました。山本市長からは「今日観に来る人の中には、3年前に体育館で『ユタ』を観た子もいると思います。みんなとても楽しみにしています」とお言葉をいただき、カンパニーからは公演委員長の菅本烈子が「今回は四季を呼んでくださり、本当にありがとうございます。精一杯、舞台を務めさせていただきます」と感謝の気持ちを述べました。
舞台が始まると、ブツクサスやニラミンコのコミカルなセリフに笑いが起こり、超満員のお客様がとても舞台を楽しんでいる様子がダイレクトに伝わってきました。一方、マジョリンの教育に手を焼くブツクサスが、ニラミンコ相手に「苦労を糧に明日に向かわなければならない」というセリフでは客席から拍手が。ここまでの復興に苦労を重ねてきた方々ならではの反応です。

公務の都合上、終演後はすぐに退出する予定だった山本市長も、お見送りの最後までお付き合いくださいました。村人が力を合わせて困難に立ち向かうという『マジョリン』のストーリーに被災地を重ね合わせて、とても感激され、俳優が楽屋に戻る際にも満面の笑みで見送ってくださいました。

141228majorin_005.jpg

『ユタと不思議な仲間たち』東北特別招待公演は2011年、12年の期間限定でしたが、その後も劇団四季では2013年には『キャッツ』仙台公演へ被災地の皆様をご招待し、また既に会館が稼働している自治体では「こころの劇場」(小学生無料招待公演)を幅広く展開し、被災地への支援活動を継続しています。
 宮古でも、近い将来再び公演を行うことを約束し、カンパニーは東京への帰路につきました。

演目情報

魔法をすてたマジョリン

  • 作品紹介はコチラ
  • イベント情報はコチラ
  • 関連ニュースはコチラ
  • チケットのお求めはコチラ