去る8月22日、『エルコスの祈り』カンパニーはツアー最北端の北海道・利尻島での公演を無事に終えました。島の子どもたちの笑顔に包まれた感動の公演の模様は、先日のレポートでお伝えした通り。
全2回の公演で900人の島の子どもたちと触れ合ったカンパニーですが、舞台以外の場所でも、様々な場所で島の人たちから温かい応援や励ましの言葉をいただいていました。
今回のレポートでは、カンパニーと島の人々との交流の模様をご紹介いたします。
(※前回の利尻公演レポートはコチラ>>)
8月18日(火)
この日カンパニーを代表して菅本烈子、岡崎克哉、丹下博喜、五所真理子の4名は、利尻副町長・利尻富士町長のもとを表敬訪問しました。
また神保幸由、染谷沙絵子、鈴木智之の3名はフェリーで海を渡り、礼文町長のもとへ。
2日後の公演に先立ち、「こころの劇場」活動についての思いや作品の魅力、意気込みを語りました。
首都圏だけではなく全国の端々にまで演劇の感動を届け、作品を通して子どもたちに生きる感動を与えたいという劇団の思いを伝えると、
「舞台芸術に触れる機会が少ない中で、島の子どもたちに本物のミュージカルを観せていただけることは非常にありがたいことです。『エルコスの祈り』を楽しみにしています」
と、温かい言葉をいただきました。

各町にポスターを贈呈(保野利尻副町長(左)と吉田利尻富士町長(右))

小野礼文町長を囲んで/利尻島をバックに、礼文島にて
同じ日の夕方。利尻町の実行委員会主催のウェルカムパーティが催されました。島ならではの魚介やジンギスカンがずらりと並び、この豪華な食事に俳優・スタッフも大喜び。
田島利尻町長から
「今回は4回目の公演となります。皆さまからは毎回感動をいただいており、島の子どもたちも心から楽しみにしているようです。今日は利尻の美味しいものと自然に触れ、2日後の舞台をぜひ頑張ってください」
と激励いただき、一同はその言葉の通り、たくさんの栄養をつけて公演に臨みます。

田島利尻町長からの激励を受ける、俳優・スタッフ
8月21日(金)
2回目の公演を無事に終えた終演後。来場した利尻島の沓形中学校全校生徒を対象に、俳優たちは「発声セミナー」を行いました。
川口雄二、鈴木智之、出口恵理、古屋敷レナ、石井亜早実の5名が講師を務め、毎日トレーニングをしている発声方法「母音法」を、特別に伝授。『エルコスの祈り』からのセリフや歌を題材に、言葉をはっきりと美しく話す方法を勉強していきます。
俳優と生徒の皆さんとの交流の様子を嬉しそうに見守る先生方からは、セミナーを終えるとこう言葉をかけてくださいました。
「俳優の皆さんからこうして直々に教えていただけるなんて、本当に贅沢ですね。生徒たちもきっと今日のことは忘れずにいてくれると思います」

セミナーの様子
ツアーで訪れる先々では、公演以外にもこうした地元の方々との交流があります。
日本全国の子どもたちに感動を届けようと、日々切磋琢磨して舞台に立つ俳優たち。そんな彼らにとって客席から浴びる大きな拍手や、こうした触れ合いからいただく温かい言葉の数々が、支えとなり、大きなパワーとなっているのです。
感動の連鎖を生みだす、全国公演。今日も『エルコスの祈り』カンパニーは、旅を続けています。

田島利尻町長(中央)を囲んで 実行委員の皆様と俳優・スタッフ
カンパニーからのメッセージ(利尻島より)
季節は秋へと向かっていますが、劇団四季では新たな才能が続々と芽吹きの時を迎えています。
4月には、幅広い音域と豊かな声量・繊細な表現力が必要とされる『ウィキッド』のエルファバ役として、江畑晶慧がデビュー。彼女自身の真っ直ぐなキャラクターが滲み出たエルファバは、お客様からもご好評をいただいています。
そして5月から自由劇場で上演中の『春のめざめ』では、大人役の2名以外はほとんどが10代から20代前半の俳優。等身大の役を演じる彼らから溢れるフレッシュさとパワーで、作品を盛り上げてきました。
各地の劇場でもたくさんの若手俳優が続々とデビューしています。
まずは、8月初旬に『人間になりたがった猫』のジリアン役としてデビューした谷口あかり。
小学生の頃よりクラシックバレエを始め、2007年に入団。以来、『ミュージカル李香蘭』、『赤毛のアン』、『キャッツ』に出演しながら、ひたむきに呼吸法や歌のレッスンを続けた結果、『春のめざめ』のベンドラ役に抜擢されました。
そしてさらにジリアンという新たな役を得て、初めて全国ツアーに出演。全国各地で生の舞台を楽しみに待っていてくださるお客様との触れ合いにより、その感性はさらに磨かれていくことでしょう。

『人間になりたがった猫』ジリアン役:谷口あかり
そして8月19日、福岡シティ劇場にて、10年を超える『ライオンキング』日本公演史上、最年少となる18歳のナラがデビューしました。
入団後わずか4ヶ月にして大役をつかみ取ったのは小松加奈。実力さえあれば新人でも抜擢される劇団四季とはいえ、入団後まもない俳優がメインキャストとして出演するのは本当に稀なケースです。
演出家である浅利慶太による集中稽古が行われ、四季の方法論や演技の基礎を徹底的に叩き込まれ、困難と葛藤を乗り越えて福岡シティ劇場の舞台へとたどり着きました。
また、初演から『ライオンキング』に出演している青山弥生、そしてナラ役の経験者である樋口麻美や熊本亜記ら先輩たちも必死に彼女をサポートしました。ひたすら一生懸命に舞台に挑む小松の姿は、千秋楽を迎えようとする福岡の地で大きな話題を呼んでいます。

稽古中でアドバイスをする青山弥生と熊本亜記/『ライオンキング』ナラ役:小松加奈
また、先日北海道・利尻島での公演を行った『エルコスの祈り』では新しい二人のエルコスが舞台に立ち、子どもたちに夢と感動を与えています。
一人目のエルコスは、6月の東京・ニッセイ公演でデビューを果たした五所真理子。
開幕当初はアンサンブルのローズ役として出演していた彼女は、幼少から続けてきたバレエと持ち前の澄んだ歌声で、このタイトルロールを手にしました。
そして二人目のエルコスが誕生したのは、8月初旬。1年前に行われたオーディションに合格し、今回エルコス役として抜擢された染谷沙絵子がその人。
全国ツアーの合間を縫って行われた演出家・浅利慶太による猛特訓。そして公演先の劇場では、先輩の五所やベテラン俳優たちから懸命なサポートがありました。こうして一身に寄せられた期待に染谷は見事に応え、札幌でデビューを果たしたのです。

『エルコスの祈り』エルコス役:五所真理子/染谷沙絵子/鳥原如未(撮影:阿部章仁、劇団四季)
そんな二人のエルコスには、6年ぶりとなった今回公演の初演を務めた先輩がいます。鳥原如未です。
その鳥原自身が、今度は『美女と野獣』のベル役として先週末にデビューしました。
6歳からクラシックバレエを始め、宝塚歌劇団を経て、2006年に劇団四季の門を叩いた彼女。『エビータ』で初舞台を踏み、『王子とこじき』エドワード王子、『ウィキッド』ネッサローズなど数々の役を演じてきました。それらを通して演技・ダンス・歌の実力を少しずつレベルアップさせてきた結果、ディズニーミュージカルのヒロイン役に挑戦する機会が巡ってきたのです。
ベル役の先輩・坂本里咲をはじめ、稽古管理を担当した中村 匠らの熱心なサポートにより、愛と夢の物語の主人公が誕生しました。

舞台上の鳥原にアドバイスをする中村 匠/『美女と野獣』ベル役:鳥原如未
そして、今まさにデビューに向けて奮闘中の若手俳優も大勢います。
9月19日に全国ツアーへと旅立つミュージカル『アンデルセン』の「マダム・ドーロ役」に挑戦しようとしているのは、小川美緒。
彼女はこれまで、『はだかの王様』の王女サテン、『オペラ座の怪人』のメグ・ジリー、『美女と野獣』のバベット、『人間になりたがった猫』のジリアンなどを演じ、舞台俳優としての経験をひとつずつ積み上げてきました。
3歳から踊り始め、5年間のドイツ留学で培ったクラシックバレエの技術と、これまでに演じた役の経験を活かして、デンマーク王立バレエ団のプリマという難役をつかもうと必死に稽古を続けています。
その傍らにはいつも、マダム・ドーロ役の先輩、斉藤美絵子の姿があります。

『アンデルセン』稽古中の斉藤美絵子と小川美緒/マダム・ドーロ役:小川美緒
これから開幕する『ドリーミング』『アイーダ』などにも、若手の俳優が「稽古キャスト」として抜擢され、新たな役を目指して稽古に励んでいます。
演出家はもちろんのこと、各作品に精通したベテラン俳優たちや頼れる先輩たちのサポート、そして本人たちが日夜続けてきたたゆまぬ努力により、若手俳優たちは次々と才能を開花させていきます。
こうして創立以来56年にわたって続いてきた伝統が、全国各地のお客様に生の舞台をお届けできる劇団四季を築いたのです。

ミュージカル『アンデルセン』稽古の様子
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「こころの劇場」『エルコスの祈り』が全国ツアーへと旅立っておよそ1ヶ月が経ちました。
今月14日からは北海道ツアーが始まり、札幌・恵庭とカンパニーは順調に旅を続けています。
そして17日、一行は飛行機に乗り込みさらに北へと向かいました。目指すは北海道の北に浮かぶ小さな島、利尻島です。
20日、21日の2日間にかけて、ここ利尻島で「こころの劇場」招待公演が行われたのです。

利尻島に到着したカンパニー
この島での公演は、『桃次郎の冒険』(2004年)、『ユタと不思議な仲間たち』(2007年)、『人間になりたがった猫』(2008年)に次いで今年で4度目。
海を渡って、劇団四季がここで公演を続けるのには理由があります。
それは演劇という文化を首都圏のみならず、全国の端々にまで届けその感動を伝えたいという想いがあるから。そのためツアー最北端のここ利尻公演は、四季にとっては目標のひとつであり、大事な通過点なのです。
今年は、心を失ってしまった子どもたちと心を持ったロボットとの交流を描いた、『エルコスの祈り』から、全国の子どもたちに“生きる喜び”や“仲間を思いやる心”を語りかけてゆきます。
1日目の公演には島内の高校生と、利尻島から北東におよそ20km離れた礼文島の小・中学生の計476名が来場。フェリーに乗って島に降り立った子どもたちの明るい声が、劇場までの道のりにこだまします。

礼文島の子どもたちはフェリーで利尻島入り。子どもたちの列が劇場まで続きます

劇場の「利尻町交流促進施設 どんと」と利尻富士/開演前、公演チラシを読み込む児童
そして2日目には島内の小・中学生422名が来場。
普段なかなか触れ合う機会のないミュージカルに、始めこそそわそわと落ち着かない様子の子どもたちでしたが、すぐに物語の世界に入り込んでしまったよう。ストーン博士が祈りを込めて作ったロボット エルコスが誕生するシーンでは、「すごーい!」と無邪気な声が。そして終盤には身を前に乗り出しながら、エルコスと「ユートピア学園」の生徒たちの行方を見守っています。

カーテンコールの様子
終演後、客席を飛び出した子どもたちの表情には豊かな笑顔が浮かんでいました。
そしてロビーには
「みんな声がきれいで歌が上手!」「踊りがすごかった!どうしたらあんなにクルクル回れるの?」
と、友だちや先生と感想を語り合う声や、テーマソング「語りかけよう」の歌声が響きます。
ここ利尻島でも大きな目的を無事に果たすことが出来たカンパニー。この後も南下をしながら、劇団の祈りと願いを乗せた旅を続けてゆきます。
カンパニーからのメッセージ(利尻島より)
「新型インフルエンザ流行」の報道を受け、予防の一環として、以下の対策をとらせていただきますのでお知らせいたします。
劇場入口においてアルコール消毒液をご用意いたしますので、手指を消毒の上ご入場いただけますようお願い申し上げます。
また、下記の演目におきましては、カーテンコールにおける「客席での歌唱・握手」、ロビー混雑の原因となる「出演者によるお見送り」を中止させていただきます。
<対象演目>
『ユタと不思議な仲間たち』(19日より)
『55ステップス』(20日より)
『エルコスの祈り』(20日より)
『人間になりたがった猫』(21日より)
劇団四季では、全国各地のみなさまに変わらぬ感動をお届けできますよう全力を尽くす所存です。みなさまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
劇団四季
8月3日(月)、岐阜県の大垣市民会館にて『人間になりたがった猫』のリハーサル見学会が行われました。
長い長い梅雨がようやく明け、見事なまでの青空が広がった大垣市。会館の隣にある市民プールからは子どもたちの楽しげな声が響き、蝉の声との大合唱となっていました。

にぎやかな声は次第に会館のほうでも聞こえはじめました。
リハーサル見学会に参加したお客様が客席に入ると、ちょうど舞台監督が俳優たちに“緞帳(どんちょう)”と呼ばれる幕が下りてくる位置を説明しているところでした。
元気いっぱいに入ってきた子どもたちも、会場の真剣な雰囲気を察して「シーッだよね?」「早く早く!」とお行儀よく席についていきます。
続いてダンスキャプテンの廣野を中心に、各シーンの立ち位置の確認が行われます。
会場によって舞台の幅や奥行が異なるため、必ず舞台装置や立ち位置の確認を行ってから稽古に入るのです。この日行われた稽古は、街の人たちが集まってパーティをするシーン。
出演者のうちほぼ全員が一緒に踊るダイナミックなダンスシーンに、客席からは大きな拍手が起こっていました。

リハーサルの様子/左より、川原洋一郎、廣野圭亮、小川美緒、合田友紀、海野愛理
「普通に喋っているだけなのに、良く響く低音の声で驚きました」
「仲間同士で助け合ってひとつの劇を作っていることがよくわかりました」
「リハーサルを観て、ますます開演が待ち遠しくなりました」
「初めて参加したのですが、娘にとっても良い経験になったようです」
約30分という短い時間ではありましたが、たくさんのお客様に楽しんでいただけたようです。
参加証に添えられたアンケートの中には、「またみたい」「わたしもばれえがうまくなるようがんばります」など、小さな子が必死に書いてくれたと思われるものもたくさんあり、アンケートをまとめていたスタッフたちは思わず顔をほころばせていました。


カーテンコールの様子
リハーサル見学会は、12日(水)名古屋、18日(火)札幌でも開催予定です。
日本全国に演劇の感動を伝える旅はまだまだ続きます。
『人間になりたがった猫』全国公演、ぜひお楽しみください!
『人間になりたがった猫』一般公演全国ツアーマップはこちら>>

去る8月1日(日)、横浜・みなとみらい21地区にて、夏の一大イベント「第24回 神奈川新聞花火大会」が行われ、約29万人もの人出で賑わいました。

横浜に移り住もうとしている『キャッツ』も、夏のイベントを盛り上げようと、
スタッフたちは5000本のキャッツ特製うちわを持って出かけました。
「そごう横浜店」で場所をお借りしてうちわを配りはじめると、
「場所はどこですか?観に行きたいです!」
「地元横浜に来てくれると知ってびっくりしました」
「いつから発売ですか?頑張って予約します!」
「建設現場を見てきました。猫のシルエットが面白いですね!」
など、さまざまな声をいただいているうちに、5000本のうちわが約25分で無くなってしまったのです。配布していたスタッフたちは、予想以上の人気ぶりとたくさんの期待の声に、嬉しそうな様子を見せていました。
『キャッツ』横浜公演の開幕まであと3ヵ月となりました。
ぜひお楽しみください!

今朝のキヤノン・キャッツ・シアターの様子
| □11月11日(水)〜2010年2月28日(日)公演分 9月 6日(日) 「四季の会」先行予約開始 9月13日(日) 一般発売開始 詳しいスケジュールはこちら>> |
『キャッツ』横浜公演をより楽しんでいただくため、ぜひご意見をお聞かせください。
アンケートにお答えいただいた方に「スペシャル壁紙」をご用意しています。
『キャッツ』アンケートはこちら>>
『キャッツ』横浜公演紹介
8月2日(日)、ミュージカル『オペラ座の怪人』名古屋公演がついに開幕しました。

未だ梅雨明けを迎えていない東海地方。
新名古屋ミュージカル劇場周辺でも朝から雨が降り続いていましたが、まもなく開場という12時になると雨はぴたりとやみ、まるで怪人がお客様の訪れを歓迎しているかのようでした。
入口にしつらえた大看板をくぐって劇場に入ると、初日を彩る花の香りとともに、怪人のマスクと薔薇を用いたオブジェがお出迎え。開演までの時間を、記念撮影や公演プログラムを眺めたり、オリジナルグッズを選んだりするうち、あっという間に過ぎていきました。

名古屋公演開幕という特別な瞬間に向けて、客席の緊張は少しずつ高まっていきます。
同時に舞台裏の俳優たちも、本番に向けて集中していきます。
この日の朝、俳優たちは時間をかけてさまざまなことを話し合い、『オペラ座の怪人』の世界を少しでも深めようとしていました。
演出委員会として稽古の管理を行ってきた阿川建一郎は、
「冒頭のオークション、そしてハンニバルのシーンで、しっかり芝居を起こして、非日常的な空気を作れるかどうかが大事。メインはもちろん、アンサンブル一人一人に至るまで、すごく大きな影響力を持っているので、全身全霊で演じてください」と、全員に向かって静かに語ります。
公演委員長としてカンパニーをまとめる川地啓友は、
「あざみ野の稽古場でも、名古屋に来てからも、本当に厳しい稽古だったと思うけれど、すべてはお客様に感動を与えるため。とにかく皆で一丸となってやっていきましょう」
と声をかけます。名古屋公演には、この日が初舞台となる3名をはじめ、若い俳優たちが多数出演しているため、川地などのベテラン俳優たちがしっかりとサポートをしています。


8月1日の最終舞台稽古の様子
19世紀のパリ・オペラ座では、「オペラ座の怪人」の仕業と言われる奇怪な事件が頻発していた。新作オペラ「ハンニバル」の稽古中にも、舞台装置がプリマドンナ・カルロッタのすぐ近くに落下し、あやうく大怪我を負うところだった。
怒って舞台を降りてしまったカルロッタに代わり、急遽主役に抜擢されたのは、バレリーナのクリスティーヌ・ダーエ。「音楽の天使」に稽古をつけてもらったという素晴らしい歌声で観客の大絶賛を浴びる。その中に、ひときわ熱い視線を注いでいたのはラウル・シャニュイ子爵。
幼なじみの「かわいいロッテ」から美しい歌姫へと変身したクリスティーヌの楽屋へと向かったラウルだったが、怪しげに響く男の声とともに、クリスティーヌは忽然と姿を消してしまう。
「おいで エンジェル・オブ・ミュージック」
「ここへおいで私の いとしいクリスティーヌ」
「ここへおいでクリスティーヌ 私のもとへ」
真っ直ぐな愛情をぶつけてくるラウル。そしてそれに幸せを感じるクリスティーヌ。
しかし、どこからか聞こえてくる胸が張り裂けそうなほどに悲しい愛の叫びは、少女から大人の女性へと成長しつつある彼女の心を激しく揺り動かします。


前列中央:高井 治(オペラ座の怪人)、左:鈴木涼太(ラウル)、右:笠松はる(クリスティーヌ)
スタンディングオベーションとなったカーテンコールでは、鳴り止まぬ拍手と喝采、そしてお客様の熱い想いが客席いっぱいに溢れていました。
カーテンコールは実に何度も繰り返され、作品にふさわしく華々しい幕開けとなりました。
緻密に計算された物語、重厚で荘厳な舞台装置、華麗な衣裳の数々。
そして、アンドリュー・ロイド=ウェバーが生み出した、ため息がもれるほど美しい旋律、その旋律に乗せて語られる美しい言葉の数々――。
ミュージカルの魅力のすべてが詰まっていると言っても過言ではない『オペラ座の怪人』。
11年ぶりとなる名古屋公演、じっくりとご堪能ください!
| 『オペラ座の怪人』名古屋公演 2010年1月31日(日)公演分まで絶賛発売中 詳しいスケジュールはこちら>> |
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