幕が上がると、ショウがまっただ中の劇場の袖。照明スタッフが明かりを当てたり、キューを出したりしています。その奥にいるのは、フォーリーズ・ガールズ、そしてボビー・チャイルド。京都劇場が瞬時に、1930年代のニューヨーク・ブロードウェイへと変わり、お客様を夢と恋がいっぱい詰まった世界へと誘います。

夢と恋がいっぱい詰まった1930年代のブロードウェイが、皆様の目の前に。
7月30日(金)、開演前から、ロビーは初日独特の華やいだ雰囲気に包まれ、お客様同士が談笑される姿があちこちで見られました。そんな賑々しい空気は、この作品が持つ幸福感によって生み出されているのかもしれません。

この京都公演からTシャツのデザインが刷新(左)。初日を迎え、キャストボードにも、俳優たちの名前が入りました。
ダンスとショウが大好きなボビーは、大プロデューサーのザングラーに作り上げたばかりのダンスを見せますが、こう言われます。
「お前なんか誰にも認められない」
それでも決して諦めない、とにかく前向きな彼の生き方は、デッドロックの町の人々を変え、口うるさかった母親や婚約者のアイリーン、そしてついにはザングラーさえも変えてゆきます。誰もが気がつかないうちに、ボビーの明るさに影響を受け、いつの間にか忘れていた心の余裕を取り戻し、恋に落ちる胸のトキメキを思い出してゆきます。

デッドロックの町の人々も、ボビーの前向きな姿に影響を受け、劇場の再建に向けて心をひとつにしてゆきます。
このハッピーは場内にも伝播して、お客様の瞳は一層輝きを増し、自然と笑顔に。それは、まるで、ボビーのマジックにかかったように。
ダンサーならば、誰もが一度は演じてみたいという、このボビーを、日本での初演から演じ続けている加藤敬二は、今回の京都公演にあたり以下のようにコメントしています。
「初演以来、たびたびこの作品に参加させていただいていますので、私にとっては、ライフワークのような存在です。馴染み深いストーリー、ガーシュウィン音楽、そして創造性に富んだダンス―まさに『ミュージカル』のあらゆる魅力が詰まっています。作品の感動をしっかりお届けできるよう、丁寧に演じたいと思います」
この日のカーテンコールでは、見る間にスタンディングオベーションとなり、出演者一同が登場すると大きな歓声が。その熱い拍手と声援は、客席の電灯が点いた後も続き、それに応えて俳優たちが笑顔で再び舞台上に登場すると、場内は一層盛り上がりを見せました。いつまでの去りがたい雰囲気が京都劇場を包み込み、その後4回にも渡ってオールスタンディングのカーテンコールは続きました。

場内は見る間にスタンディングオベーションとなり、熱い拍手に包まれました。
頑張れ みんな 胸を はり 行け 涙をこえて …
今だからこそ、心に響く物語、そして舞台から客席に流れ込むパワーは皆さまの心を軽やかにし、夢と希望に満ちた世界へとお連れします。ガーシュウィンの名曲にスウィングしながら、アメリカ的なセンスの溢れた上質な笑いと巧妙な演出を、劇場でお楽しみ下さい!

「STIFF UPPER LIP」のシーン。
『クレイジー・フォー・ユー』
京都劇場
7月30日(金)〜9月26日(日)公演分 好評発売中!
9月5日の千秋楽が迫り、ますます盛り上がりをみせるミュージカル『アイーダ』。クライマックスに向けて数々のイベントをご用意して皆様をお待ちしております。
今回は7月29日に第1回目が行われた、発掘!「『アイーダ』の秘密」のご紹介です。この日は300名にも及ぶお客様が参加。7つのグループに分かれてクイズ形式で『アイーダ』の秘密に迫ります。
開始を待ちわびるお客様の前に、司会を務める田中廣臣が各チームの“キャプテン”と共に登場。くじびきによって各チームのキャプテンを決定。各チーム“キャプテン”を中心にクイズの説明が行われます。

出演俳優がそれぞれのチームのキャプテンを務めます。
出題されるクイズは、俳優・スタッフが考え抜いたもの。『アイーダ』を繰り返しご覧いただいている方でも頭をひねる内容となっています。その難易度の高い問題に、俳優とお客様が一丸となって挑みます。


司会の田中廣臣と、アムネリス役の鈴木ほのか。
途中、鈴木ほのかが登場し、自らが演じるアムネリスにまつわるクイズを出題。思いがけないアムネリスの登場に、沸き立つ会場。
難問に“キャプテン”を中心に挑むにつれて各チームに連帯感が生まれ、出題ごとに盛り上がりを見せます。12問に及んだクイズは接戦の末、上條チームが優勝。優勝チーム全員にプレゼントが手渡しされました。

俳優とお客様が一丸となってクイズに挑みます。
参加したお客様からは「皆さんサービス精神旺盛で、すごく楽しかったです!クイズがかな〜り難しかったけど、更に『アイーダ』に対する知識が深まりうれしいです」と満足のお声を頂戴しました。
この発掘!「『アイーダ』の秘密」は毎回出題するクイズを変えて、皆様のお越しをお待ちしております。ぜひご参加の上、知る人ぞ知る『アイーダ』の秘密に迫ってください!
※本イベントは、8月5日(木)・15日(日)に開催いたします。
詳しいイベント情報はコチラ>>>
『アイーダ』東京公演(2010年9月5日千秋楽)
『アイーダ』作品紹介はこちら>>>
劇団四季技術部では、劇団四季の作品を支えるスタッフを募集しています。
■募集セクション■
舞台監督助手、照明、コスチューム、ヘアー・メイク(床山)、音楽
応募要領など 詳しくはこちら をご覧ください。
皆様からのご応募をお待ちしております。
「四季の会」会員料金にてプログラムをご購入の際は、「四季の会」会員証のご提示をお願いいたしますので、公演当日は会員証をお持ちくださいませ。
会員証のご提示のない場合は一般料金となりますので、ご了承ください。
| 「会員料金」でご利用いただける公演 東京 ・四季劇場[春] : 『ライオンキング』 ・四季劇場[秋] : 『サウンド・オブ・ミュージック』 ・電通四季劇場[海] : 『アイーダ』 ・四季劇場[夏] : 『美女と野獣』 横浜 名古屋 ・ウインクあいち : 『春のめざめ』 関西 ・京都劇場 : 『クレイジー・フォー・ユー』 静岡 |
8月11日(水)、ミュージカル『春のめざめ』名古屋公演がスタートします。
『春のめざめ』は思春期真っただ中に生きる、少年・少女の姿をストレートに描いた物語。身体の変化への戸惑いや恋のめざめ、親からの虐待や教師からの抑圧などそれぞれがそれぞれの悩みで傷つきもがきながら、前を向いて歩こうとする若者たちの姿が描かれています。
これまで公演を行ってきた東京では、登場人物と同じ思春期にいる学生からその道を通ってきた大人たちなど幅広い層の方々から共感を得、10回、20回と足しげく劇場に通うお客様が後を絶ちませんでした。

前回の東京公演より
カンパニーは今、来る名古屋公演に向けて稽古場に集結。新メンバーを加えて、先輩から後輩に振付から芝居などすべてを教え伝える姿や、作品をさらに深めるべくブラッシュアップに励む姿がありました。
今回、その稽古場の様子を定点カメラで記録。汗をこぼしながら真剣に取り組む俳優たちの姿からは、作品に対する真剣な想いが垣間見れます。どうぞご覧ください!
『春のめざめ』7月29日(木)の稽古
『春のめざめ』名古屋公演
8月11日(水)開幕
9月12日(日)公演分まで好評発売中!
ウインクあいち(名古屋駅から徒歩約2分)
『春のめざめ』京都公演
10月10日(日)開幕!
11月14日(日)公演分まで好評発売中!
京都劇場
7月29日(木)ケニア大使のベン H.O.オグトゥさんが四季劇場[春]に来場。ご家族揃ってディズニーミュージカル『ライオンキング』を観劇されました。
『ライオンキング』は、アフリカのサバンナを舞台に、愛と勇気、そして生命の尊さを描いた壮大なミュージカルです。舞台には様々な種類の動物が登場し、台詞や歌詞にはアフリカの言語スワヒリ語やズールー語も用いられています。劇団四季が奏でるアフリカンミュージックやこれらのパフォーマンスは、アフリカの大地で生まれ育ったベンさんの目にはどう映ったのでしょうか。

ケニア大使のベン H.O.オグトゥさんとご家族
「ケニアの国民を代表してお礼を申し上げます。本日はありがとうございました。
まず最初に、あまりに多くの俳優さんがステージに登場していたので大変驚きました。そして、その一人ひとりの俳優さんの動きがしなやかで本物の動物のようであったことにとても感動しました。とりわけ、子役のシンバが大変素晴らしい!子どもとは思えない演技でした。
“シンバ”はスワヒリ語でライオンという意味ですが、“ハクナマタタ”など多くのアフリカの言葉が使われていましたね。登場したたくさんの動物たち、バオバブの木などは私たちケニアの民にとっては全てが日常です。
『ライオンキング』の舞台には、美しいアフリカの風景が広がっていました。とにかく“ファンタスティック”の一言です!
現在ワールドカップでも注目されているアフリカですが、この『ライオンキング』と併せて日本の皆様が、更にアフリカに関心をよせていただければ嬉しいですね」

『ライオンキング』の広大なアフリカを表現した舞台の様子
『ライオンキング』東京公演は今年で12年目を迎え、9月26日(日)には日本通算公演回数7000回を達成する見込みです。アフリカの空気を是非東京で体感してください。
『ライオンキング』四季劇場[春](東京・浜松町)
11月28日(日)公演分まで発売中!
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7月29日(木)、明日に初日を控えた『クレイジー・フォー・ユー』京都公演の公開通し舞台稽古が行われました。

公開通し舞台稽古の様子。
7月初旬から、京都公演に向けて稽古を重ねて来た俳優たち。今回が本作の初舞台となる者も多く、出演経験のある俳優が後輩に、動きの意味やタイミングなどを指導する場面が、あざみ野の稽古場では随所で見られました。
そして迎えた公開通し舞台稽古。マスコミ関係者を中心に多くの方々にお集まり頂いた京都劇場は、これから始まる物語への期待感に包まれていました。
ボビー・チャイルドは、いつもダンスや舞台のことで頭がいっぱい。母親や婚約者のアイリーンから家業を継ぐことや結婚など現実を突きつけられてもどこ吹く風。きらびやかな衣裳を身にまとったフォーリーズ・ガールズたちと踊る夢の世界へと気持ちは誘われています。
そんなボビーが、母親から言いつけられてネバダ州デッドロックに、物件を差し押さえにゆくことに。そこで、唯一の女の子ポリーを一目見て恋に落ちた彼は…。

デッドロックで唯一の女の子ポリーに一目ぼれしたボビー。
ポリーを見た途端に、ボビー以外はストップモーションになり、ボビーだけの世界になります。憧れの眼差しでポリーを見つめながら歌う彼。
「夢のようだ こんな素敵な女の子に ここで出会えるなんて 恋が訪れた 僕の人生に」
そこで、ストップモーションがほどけて動きだすデッドロックの人々。
こんなコミカルな演出があちらこちらに散りばめられ、客席からは笑い声が沸き起こります。

大プロデューサーのザングラーになり済ましたボビー(左)。ポリーの心をうまく掴むはずの計画は、思わぬ方向へと進んでゆきます。
ボビー・チャイルドのキラキラした夢いっぱいの瞳に、客席は惹きつけられ、カーテンコールでは稽古とは思えないほどの大きな拍手が会場に鳴り響きました。
終演後、静かになった客席には、出演候補者一同が集まり、この日の舞台稽古を振り返る姿がありました。
「『アイ・ガット・リズム』で、ビートを自分の中に持って刻むように。走りがちになってしまいますが、心は熱く、それでいて頭はクールにして、ビート感を持って下さい」 (大塚 俊)
「今日の稽古は、テンションだけで盛り上がっていたように感じられました。ここからスタートしてしまうと、『クレイジー・フォー・ユー』ではなくなり、お洒落なコメディではない、ただ騒いでいるだけのものになってしまいます。リアルなお芝居と同じ気持ちで丁寧に。皆で作品を作って行く気持ちがないと、落とし所が潰れてしまいます。それぞれの人物が生きていない。生きている言葉と、ただのパフォーマンスの言葉は随分違います。どの場面もしっかり考えて」 (加藤敬二)
先輩の厳しい言葉に、「はい」と引き締まった表情で答える俳優たち。その言葉を受けて、それぞれが明日の舞台に向けた課題を胸に、この日の稽古を終えました。

最高のラブコメディが、いよいよ明日京都劇場に。
最高のハッピーをあなたにお届けするラブコメディ。これぞアメリカ ブロードウェイの底力と思わせる至極のナンバーに華やかなダンスシーン、そして小粋な台詞の数々。今だからこそ、こぼれ落ちるほどの夢と恋のときめきが詰まったミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』の世界へ、ぜひお越しください。
『クレイジー・フォー・ユー』京都公演のプロモーションVTR
『クレイジー・フォー・ユー』
京都劇場
7月30日(金)〜9月26日(日)公演分 好評発売中!
チケットのお求めはこちら>>
『クレイジー・フォー・ユー』イベントの詳細はこちら>>
今年4月11日、東京・四季劇場[秋]で開幕した『サウンド・オブ・ミュージック』は、先日7月24日に通算公演回数100回を達成いたしました。
『サウンド・オブ・ミュージック』――。あまりにも有名なこのミュージカルは、オーストリアに実在した家族がモデルに描かれており、それゆえに観る者に深い感動を与えます。
また家族の絆が描かれたドラマとあわせて人々の心に残しているのが、「ドレミの歌」や「エーデルワイス」「私のお気に入り」などの名曲の数々。
劇場では、ナンバーが始まるとリズムをとって音楽を楽しみ、また美しいマリアの歌声や可愛らしいトラップファミリーの子どもたちに夢中になっているお客様が見られ、カーテンコールでは毎回温かい拍手をいただいています。
いつも支えてくださるお客様への感謝を込めて、100回公演を達成した『サウンド・オブ・ミュージック』カンパニーを代表してトラップ一家からのメッセージが届きました。どうぞご覧ください!
『サウンド・オブ・ミュージック』トラップファミリーからのメッセージ
『サウンド・オブ・ミュージック』東京公演
東京・四季劇場[秋]
◆9月30日(木)公演分まで現在好評発売中!
◆10月1日(金)〜12月26日(日)公演分まで
「四季の会」会員先行予約受付中!
7月31日(土)一般発売開始!
7月27日(火)、『マンマ・ミーア!』開幕まで残すところ10日に迫った静岡に、ドナ&ダイナモスことドナ役 濱田めぐみ、ロージー役 青山弥生、ターニャ役 八重沢 真美の3名が来静。テレビ・ラジオなど各社のマスコミ取材に応じ、同じ日の夜にはサッカーJ1清水エスパルス対セレッソ大阪戦のキック・イン・セレモニーに参加しました。

清水エスパルス対セレッソ大阪戦のキック・イン・セレモニーにて
静岡に到着した3名はまず、開幕を間近に控えて熱い期待を寄せる共同主催の静岡新聞・SBSテレビ・ラジオの取材を受けました。マスコミを通してお客様に語りかけます。
「人生の辛いことや悲しいこと、すべてを持って劇場へお越しください!私たちと劇場で思いっきり盛り上がっていただければすべてが発散されて、きっと人生の楽しさ・面白さが見つけられるはずです!」

テレビ・ラジオ出演を順調にこなす、ドナ&ザ・ダイナモス
収録を終えた3人は、清水エスパルス対セレッソ大阪のキックインセレモニーに参加すべく「アウトソーシングスタジアム 日本平」に向かいました。
控え室に入った濱田は早速ボールを使ってキックインの練習。濱田が着用していたドナの衣裳はヒールが高く、歩くのもひと苦労なのだとか。しかし試合前の大事なキックインで失敗が無いよう、本番直前まで入念な練習を続けていました。
19時、いよいよ本番です。静岡市内でも最大級の集客力を誇るチーム「清水エスパルス」の試合とあって、この日は、1万3317人の観客がスタジオに集まり、熱狂的な歓声を上げます。
そのうねるような歓声に包まれて選手が登場した後、まずはターニャ役・八重沢真美と、ロージー役・青山弥生の名前が呼ばれます。
ふたりが清水エスパルスのキャプテン・兵働昭弘選手、セレッソ大阪のキャプテン・羽田憲司選手に花束を渡すと、会場からは大きな拍手があがりました。

そして満を持してドナ役・濱田の名前が呼ばれると、笑顔でグリーンに登場。
大きく蹴りあげたボールは大きな音をたてて選手側に届き、見事キックインは大成功!スタジアム中に、大きな拍手が起こりました。

その後試合を応援をしたダイナモスの目の前で、開始17分、八重沢が花束を贈呈した兵働選手が先制ゴールを決めます。これはエスパルスのホーム通算500ゴールという記念すべきゴールでもありました。エスパルスはその後も順調に得点を重ね、結果は3−2で勝利。
この日はSBSメディアカー“元気かっとび君”も出動し、2000部の号外新聞でエスパルスの勝利を祝いました。裏面にはドナ&ザ・ダイナモスの写真も大きく掲載され、無事“勝利の女神(?!)”となりました。

(以上、撮影:荒井 健)

8月6日に静岡市民文化会館大ホールで開幕する『マンマ・ミーア!』は、観た人全てを幸せにする、とってもハッピーな物語。ぜひ夏休みに、静岡に登場する“エーゲ海の小島”に遊びにいらしてください!
※この日収録した番組の放送予定日は、後日メディアなびgationコーナーにてお知らせいたします
『マンマ・ミ―ア!』静岡公演
静岡市民文化会館・大ホール
2010年8月6日(金)〜9月12日(日)公演分 好評発売中!
四季芸術センター内での稽古場稽古を終えた『クレイジー・フォー・ユー』カンパニーが、続々と京都入りし、京都劇場での稽古が始まっています。

7月27日(火)に行われた“小返し”の様子。
7月27日(火)。いくぶん暑さが和らいだ京都で、12:15から始まったマイクチェックの後、“小返し”と呼ばれる場面ごとに小分けにして繰り返す稽古が行われました。
稽古に参加しながらも、何度も後方まで走って行っては全体のバランスを確認し、俳優たちの立ち位置や動きに指示を出す加藤敬二。
ボビー・チャイルドとして自身の段取りを確認しながらも、細かく各俳優たちの動きのタイミング、台詞、照明の具合などをチェックし、それぞれにアドバイスをしてゆきます。

初演から出演している加藤敬二の的確なアドバイスで、物語全体が引き締まってゆきます。
「ボビー、ダンスなんて馬鹿馬鹿しいことはいい加減にやめて、まともな生活に戻ったらどう」
このアイリーンの台詞の出だしは、パッツィやテスなど女の子たちが完全に立ち去ってから。
フォーリーズのダンスでは、胸を上に向けて。
カスタスがドレスを持って急いで出てくるタイミングは、テスたちが劇場裏に入ってしまった後で。
扉の開け方ひとつ、台詞のタイミングひとつで変わってくることを、加藤の指摘で気がつき、大きく頷いて反復し、自身で稽古してゆく俳優たち。
「今は舞台あたりなので軽くやっているかもしれませんが、人が喋ると皆沈んで見えます。もっとリラックスして自然体でいられますか?やっちゃいけないと思って皆居方を殺しているように見えます。もっと自然に居て下さい」
加藤の声が、京都劇場の舞台で静かに響きます。
細かくチェックした後には、音楽にのせてもう一度。この日の舞台稽古は、19時近くまで続きました。

椅子ひとつ、置き方が違えば、舞台のバランスが崩れてきます。細心の注意を払いながら稽古する俳優たち。
初演からボビー役のひとりとして、『クレイジー・フォー・ユー』に出演してきた加藤敬二は、この作品を初めてブロードウェイで観た時、「ミュージカルというのは、この作品のためにある言葉なんだ!」と思ったと言います。

夢とロマンに満ちたアメリカが、舞台に広がる『クレイジー・フォー・ユー』開幕まであと2日です。
アメリカ音楽の父とも言われるガーシュウィン兄弟による名曲にのせて繰り広げられるのは、底抜けに明るい“ボーイミーツガール”のラブコメディ。スーザン・ストローマンの豊富なアイディアがいっぱい詰まったダンスが、アメリカが最も輝いていた、あの夢とロマンに満ちた時代へと誘います。ぜひ、京都劇場へ。この夏一番のときめきをあなたにお届けします。
『クレイジー・フォー・ユー』京都公演のプロモーションVTR
『クレイジー・フォー・ユー』
京都劇場
7月30日(金)〜9月26日(日)公演分 好評発売中!

