2月26日(日)、東京・自由劇場でミュージカル『エビータ』が千秋楽を迎えました。アルゼンチンの伝説的存在であるエバ・ペロンの波乱万丈の生涯を描いたこのミュージカルは、1978年に初演されトニー賞7部門を独占。ミュージカル界を代表する作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと作詞家ティム・ライスのコンビネーションが、もっとも見事な成果として実を結んだ作品でもあります。この傑作を、劇団四季では1982年に初演して以来、再演を重ねるごとに新しいアレンジを加えてゆき、演出・装置・振付・衣裳のすべてが決定版と呼べるほどまでに磨き上げてきました。

一人の女性としての人生という側面からの解釈も加え、奥行きと深みを増した浅利慶太による演出。その演出を、よりドラマティックに観客に届けるのは舞台美術です。客席に向かって押し寄せるような迫力を醸し出す舞台の傾斜、いくつもの同心円によって構成され観客の目をひきつける舞台造形、その周囲を回転するレリーフの施された壁……。
こうして劇団四季の手によって進化した新しいエビータは、国内外で高い評価を得てきました。
そして、その進化の歴史に新たな1ページを刻んだ今回の上演も、ついに千秋楽。満員御礼となった客席に迎えられたカーテンコールでは、大喝采が劇場を包み、オールスタンディングとなってからも拍手が鳴り止まない感動の終幕となりました。

この日、貧しい寒村から野心とともに立ち上がり、大統領夫人にまでのぼりつめたエバ・ペロンの人生は、ひとまず幕を下ろしました。3月3日(土)からは、同じく差別と貧困の中から出発しながらも、エバとは対照的にライフル魔として犯罪の道を進んだ男・村木明夫が自由劇場に登場します。爆笑喜劇の最後に村木がつきつけるのは、ライフルではなく、矛盾を抱えた現代人を引き裂く言葉の銃口。今年、初となるストレートプレイでもある『解ってたまるか!』にご期待ください。
『解ってたまるか!』東京公演
自由劇場
3月3日(土)開幕!
2月2日(金)、東京・自由劇場で上演中の『エビータ』で初めてのプレステージイベントが行われました。開演直前、これから舞台に臨むカンパニーの気合十分なリハーサルを見学することができるイベントです。

この日、リハーサルで行われたのは「ブエノスアイレス」と「飛躍に向かって」のふたつのナンバー。『エビータ』では独特の演出として舞台に傾斜がつけられており、迫力と緊張感を醸し出しています。そのため、ダンスも平らな舞台で踊るよりもより高度なテクニックと修練が要求されます。上演中も、毎日のリハーサルで、その傾斜の感覚を体に染み込ませることを怠りません。リハーサルといえども本番同然の張り詰めた空気の中、ダンスキャプテンを務める岩崎晋也が念入りにチェックし、指導していきます。
その間、客席では現在行われているシーンについて団こと葉から解説が入ります。
「このシーンは、こういう意味があって、俳優たちのここに注目すると良いのだな」
俳優たちが何を考えながら演じているのか? そのシーンの見所はどこか? より深く作品を味わうことができるこのイベントに、参加者の方々も真剣な表情でリハーサルを見守っていました。
また、「飛躍に向かって」ではチェ役の芝清道がサプライズで登場! その力強い歌声を参加者だけで独占できるのも、このイベントならではの楽しみです。
リハーサル終了後は、俳優たちへの質問コー ナーへ。舞台衣裳・メイクではない素顔の俳優 たちとの交流でリハーサルから一転、和やかな時間が流れ、質問を読まれた方には素敵なプレゼントが!!
『エビータ』の世界を、ミュージカルの舞台をとことん堪能したいあなたに送る、観劇前のちょっぴり贅沢なお楽しみ。
次回のプレステージイベントは、2月17日(金)の公演にて行われます。
ぜひ皆様、他では観ることができない貴重なリハーサル風景をご覧に劇場へお越しください!
ミュージカル『エビータ』
自由劇場
2月26日(日)千秋楽
22日(日)、東京・自由劇場でミュージカル『エビータ』が初日を迎えました。

現在もアルゼンチンの国民から“聖母”として親しまれているエビータことエバ・ペロン。貧しい農家に生まれながらも女優から大統領夫人にまでのぼりつめた彼女は、慈善団体「エバ・ペロン財団」を立ち上げるなど社会福祉に貢献し、労働者階級から絶大な人気を集めました。そして、その人気を背景に国政へと積極的に参加すると、ピンク一色に染まる大統領府「カサ・ロサダ」での演説や、ヨーロッパ諸国を回る「レインボー・ツアー」など独特の政治手腕で、国民から崇拝に近るまでに至ったのです。彼女がカサ・ロサダのバルコニーから眼下に集まった無数の群衆に向けて歌う「共にいてアルゼンチーナ(Don’t cry for me argentina)」は、ブロードウェイ開幕前からすでに世界的なヒットとなりました。
しかし、そんな彼女の栄華も長くは続きませんでした。1952年、33歳という若さで、癌が彼女の激動の人生に突然幕を下ろしたのです。ブエノスアイレスで行われた葬儀には、悲しみにくれる国民が数十万人も集まり、いつまでも別れを惜しんだといいます。

『エビータ』は、この実在の人物エバ・ペロンの生涯をテーマに、『キャッツ』『オペラ座の怪人』『ジーザス・クライスト=スーパースター』などで知られる天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが音楽を手掛けたミュージカルです。
開幕初日のこの日、上演前のミーティングでは「勢いだけで演じないように、丁寧に誠実に」と、今まで演出家から繰り返し受けてきたアドバイスをもう一度再確認し、「エバを愛して舞台に立ちましょう」と声が掛けられました。
“南米のパリ”と呼ばれるブエノスアイレスを舞台に、短くも苛烈に生きたひとりの女性の生き様を、ドラマティックに演じ上げる野村。そして、夫・ペロン大佐、革命家・チェなどエビータを取り巻く男たちの複雑な人間模様。さらに、アンサンブルが生み出す民衆のファナティックな熱気。そのすべてが一体となり、ロイド=ウェバーの最高の楽曲とともに物語はクライマックスへ。

終演後のロビーでは、満足そうな表情を見せるお客様に混じり、目に涙を浮かべている方もいらっしゃいました。
ミュージカル『エビータ』は2月26日が千秋楽です。この機会に、どうぞお見逃しなく!
ミュージカル『エビータ』
自由劇場
2月26日(日)公演分まで好評発売中!
22日(日)の開幕を前日に控えたミュージカル『エビータ』が、21日(土)、東京・自由劇場にて最終舞台稽古を行いました。今回の『エビータ』は野村玲子と秋夢子のダブルキャスト。11時からは秋エビータが、15時からは野村エビータが舞台に上がり、本番同様の緊張感が劇場を包み込む中、昨年から積み重ねてきた稽古の成果を結実させる総仕上げに臨みました。
『エビータ』は、アルゼンチン大統領ホアン・ペロンの妻エバ・ペロンの激動の生涯を描いたミュージカルです。貧しい私生児だっ たエバは、15歳でブエノスアイレスに上京すると女優として成功を収め、ファーストレディにまで上り詰めます。しかし、“エビータ”の愛称で国民から愛され、栄華の絶頂を極めた矢先の1952年、癌によってわずか33歳の若さでこの世を去りました。
野心と情熱溢れるエバの一生を、ミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽がドラマティックに綴った本作は、1980年のトニー賞において最優秀ミュージカル作品賞、同作曲賞、脚本賞、男優賞、女優賞など主要7部門を独占。
日本では、エバの死後30年目にあたる1982年に劇団四季で初演されました。この四季版『エビータ』は、劇団を代表するレパートリー作品として人気を博すのみならず、上演されるごとに演出、美術、照明、振付などがリニューアルされ、その都度に高い評価で迎えられている“進化する『エビータ』”でもあります。

上演30周年、そしてエビータ没後60年との節目となる2012年、総客席500席の自由劇場で展開される新たな『エビータ』は、今度はどんな濃密な舞台を見せてくれるのでしょう。

この日の最終舞台稽古では、これまで『エビータ』に情熱を注ぎ続けてきた演出家・浅利慶太から「なによりアンドリュー・ロイド=ウェバーの最高の名曲を確実に伝えること。芝居をすることばかりを考えず、演奏するつもりで丁寧に演じなさい」とアドバイスが入り、開幕に向けて気を引き締めたカンパニー。

22日(日)の初日は、野村エビータからの幕開けです。
野村と秋、二人のエビータが競演する傑作ミュージカル。是非、お見逃しなく!
“ふたりのエビータ” 出演スケジュール発表!
くわしくはこちら>>
ミュージカル『エビータ』
自由劇場
1月22日(日)開幕
1952年、南米ブエノスアイレス。草原の寒村に生まれ、激動の時代を駆け抜けたひとりの聖女の33歳という早すぎる死に、この日集まった数十万人の民衆はむせび泣き悲嘆にくれた。
レクイエム エビータ!
悲しみで染まるアルゼンチン。しかし、革命家チェ・ゲバラだけは違った。
こいつはサーカス 猿芝居
アルゼンチンは狂いだした
皆叫んでる あゝエバ・ペロン ――
今月22日(日)から東京・自由劇場で開幕するミュージカル『エビータ』は、アルゼンチンの貧しい農家に私生児として生まれ、女優から大統領夫人にまでのぼりつめた実在の人物エバ・ペロンの生涯を綴ったドラマティックなミュージカルです。

15歳で家を出て単身ブエノスアイレスへ上京すると、モデルや女優の仕事に就く傍ら、男から男へと渡り歩き、時の権力者ペロン大佐の愛人となったエバ。
軍事政権、そして相次ぐクーデターと不安定な政情下で、エバは己の愛と野心とともに政治の世界へと身を投じていく。
持たざる者への救済を訴えるエバを、“聖母”として熱狂的に崇拝する労働者たち。
だが、政治家の資格を持たない彼女の独善的なやり口を、知識層や政権上層部は快く思っていなかった――
果たして聖女か悪女か?
死を目前にしたエバの脳裏を、過ぎ去った出来事、栄華に満ちた日々、出会い別れた人々の姿がよぎる。

この重厚な人間ドラマを傑作ミュージカルとして仕立て上げたのは、作詞家ティム・ライスと作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの黄金コンビ。混沌とした時代、移ろいやすい民衆、そしてその時代を短くも激しく生き抜いたひとりの女性を描ききった舞台は、1980年のトニー賞7部門制覇という栄誉で受け入れられました。
劇団四季では1982年に初演。以降、演出・装置・衣裳・振付のすべてを磨き上げ、“決定版”ともいえる作品に仕上げてきました。
そして2012年。自由劇場で新たな1ページを開くカンパニーは、大詰めを迎え、連日演出家・振付家からのアドバイスが入りながら猛稽古に努めています。17日(火)までのあざみ野・四季芸術センターでの稽古では、演出家・浅利慶太から「ロイド=ウェバーの傑作です。作品の素晴らしさを伝えるのは、感情ではなく正確な音楽と言葉のイメージ。頑張りすぎず、自分のものとして誠実に丁寧に演じること」との指摘が繰り返されました。
演出家が理想とするこの“自然な居方”で舞台に立つには、何度も何度も台本が擦り切れるほど読み返し、体に落とし込んでいくしかありません。
また、『エビータ』では舞台に傾斜がつけられた独特の演出が施されています。民衆の熱狂、政治家たちの緊張感を表現しつつ、傾いた舞台上でぴったりとダンスを合わせるのは至難の業。さらに、振付を担当する加藤敬二からは「『エビータ』の世界を作るのはアンサンブルです。踊るために出てきているのではなく、自分の居場所を見つけるように。バックダンサーになって背景になってしまってはいけない」と鋭い指摘が飛びます。

そして、あざみ野での厳しい稽古を終えたカンパニーは、18日(水)からいよいよ自由劇場に入り、舞台稽古をスタートさせています。
稽古場とは異なる舞台空間にフィットさせるため目線や姿勢に細かく修正を施していくなど、ピーンと張りつめた空気に満ちた劇場は、まさに開幕直前特有のものです。
現在もアルゼンチン国民から慕われ続ける“エビータ”。ブエノスアイレスの彼女の墓には、今も献花が絶えることなく、バラやカーネーションで埋めつくされています。なぜ、彼女はそこまで民衆の心を揺さぶり動かしたのか? その魅力、そしてひとりの女性としての強く激しい生き方を余すところなく表現したミュージカル『エビータ』。嵐のような生涯の幕開けは、もう目前です。どうぞご期待ください!
ミュージカル『エビータ』
自由劇場
1月22日(日)開幕
「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」11月号および当ウェブサイトにてお知らせしておりました、『エビータ』東京公演の座席レイアウトに変更がございます。
<会員先行予約:11月27日(日)より、一般発売:12月4日(日)より>
当初4列を最前列といたしておりましたが、演出プランの変更により2列を最前列とさせていただきます。
ご予約の際にはご注意いただきますよう、お願い申し上げます。
座席レイアウト変更に伴い、追加となっております席は以下の通りです。
1階2列9番〜18番
1階3列3番〜8番、9番〜19番、20番〜25番
『エビータ』東京公演
2012年1月22日(日)開幕
2012年1月22日(日)〜2月26日(日)公演分
11月27日(日)会員先行予約開始
12月4日(日)一般発売開始
1月30日(日)、北海道四季劇場で上演されたミュージカル『赤毛のアン』が千秋楽を迎え、「開場記念芸術祭」がお客様の熱い喝采に包まれながら、終幕しました。
去る1月8日(土)に開場した「北海道四季劇場」。こけら落とし公演には「開場記念芸術祭」として、『エビータ』と『赤毛のアン』2つのミュージカルが連続上演され、本公演にはこれまで四季を応援し支えてくださった「四季の会」会員のお客様が招待されました。
この招待公演は2作品あわせて16回の公演が行われ、来場されたお客様は14,000人あまり。
自らの美貌を武器に、私生児からファーストレディの座までのし上がったエバ・ぺロンの激動の人生を描いた『エビータ』では、アンドリュー・ロイド=ウェバーが奏でる珠玉のメロディと迫力の舞台に酔いしれ、観客を感動の渦に巻き込みました。

「開場記念芸術祭」1作品目『エビータ』のカーテンコールの様子
続く2作品目『赤毛のアン』では、アンとマシューとマリラの3人が織りなす明るく優しい物語に、客席は笑いと涙に包まれ、冬の北海道に温かな幸せをもたらしました。
「開場記念芸術祭」のフィナーレを飾る30日の千秋楽公演は満席に。劇団四季とお客様双方の感謝の想いが満たされたカーテンコールは、熱い喝采に包まれました。

『赤毛のアン』カーテンコールの様子
終演後のロビーでは「ありがとうございました」との言葉や、次回作『ライオンキング』に期待を寄せる声があちらこちらから聞こえて来ました。
こうして北の大地に誕生した「北海道四季劇場」は、道民からのさらに強い期待を背負い、3月27日(日)に『ライオンキング』でグランドオープンを迎えます。
世界各地で前人未到の記録を更新し続けるミュージカル王者。ぜひご家族でお楽しみください!
★新着情報★ 第62回さっぽろ雪まつり“『ライオンキング』大雪像” 制作中!![]() 北海道の冬の祭典「さっぽろ雪まつり」に、『ライオンキング』大雪像が登場します。 制作開始から20日以上が経った現在。高さ13メートル、幅18メートルの巨大な雪の塊から、徐々に『ライオンキング』のキャラクターたちが姿を現しはじめました。 「雪まつり」は下記日程で開催されます。開幕に先駆けて札幌の街を賑わす『ライオンキング』に、どうぞご期待ください! |
本日1月21日(金)、先ごろオープンを迎えたばかりの北海道四季劇場にて、「開場記念芸術祭」2作品目、ミュージカル『赤毛のアン』が開幕しました。

開場時の様子(北海道四季劇場/多くの会員のお客様でロビーが賑わいました)
この公演は、1999年の「JRシアター」閉館から再開を待ち応援してくださった「四季の会」会員の皆様への、感謝を込めた招待公演。
先日1月16日には、記念すべき1作品目のミュージカル『エビータ』がおよそ1週間にわたる招待公演を終え、地元のお客様から「お帰りなさい」、「待っていました」、「ありがとう」・・・といった熱いメッセージが寄せられました。
感動のバトンは『赤毛のアン』へと引き継がれ、初日は多くのお客様で劇場が賑わいを見せました。おしゃべりで天真爛漫なアンと、無口でシャイなマシュー。そして厳しくまじめなマリラの3人が織り成す温かく優しさいっぱいの物語に、劇中は絶え間ない笑いが起こります。そしてラストシーンではあちらこちらからすすり泣く声が漏れ、世界の名作『赤毛のアン』を心から堪能された様子でした。

アン=笠松はる、マシュー=日下武史
主人公アンには、『オペラ座の怪人』のクリスティーヌや『ウェストサイド物語』のマリアなど、これまで多くのヒロイン役を務めてきた笠松はるが。マシュー役には劇団創立メンバーの日下武史。マリラ役には同じくベテラン俳優の木村不時子が務め上げました。
カーテンコールで3名が並んで登場すると、客席からひときわ大きな拍手が送られます。またカンパニーを代表してギルバート役の田邊真也から、お客様にご挨拶を申し上げました。
「劇団四季はここ北海道の地で、再び本格的な演劇活動を開始いたしました。
この客席には、JRシアターが幕を閉じてからの10年余り、その後もずっと「四季の会」会員として支え続けてくださったお客様がたくさんいらっしゃいます。その熱いご支援に、劇団員一同、こころより感謝申し上げます。
私たち劇団四季は、これからこの劇場で、一回一回の舞台を精一杯務めさせていただきます。舞台を通して、人間の心の熱さをお客様と分かち合っていけたらと思います。本日は誠にありがとうございました」

カーテンコールの様子/挨拶をする田邊真也(ギルバート役)
終演後、お客様からはこのような感想をいただきました。
「見終わった後、動けないくらい感動しました。たくさん笑って、たくさん泣いて・・・。身体も心も軽くなったような気がします。ご招待頂き、本当にありがとうございました。ここ北海道でいつでもこんな舞台が観られるようになったのは、まったく贅沢なことですね。次の『ライオンキング』、楽しみにしています」
「私は原作の大ファンなので、観劇前は『アン』の世界観やあの場面がどうやって舞台になるんだろうって楽しみにしていました。想像以上で、良い意味で裏切られましたね。役者さんも舞台の雰囲気も、もう『アン』そのものでした。レベルの高い素晴らしい舞台を、ありがとうございました」
『赤毛のアン』の1月30日(日9まで計8回の招待公演を行います。
また3月27日(日)からはグランドオープン作品としてミュージカル『ライオンキング』が登場!
世界各地で前人未到のロングラン記録を更新し続ける、ミュージカルの王者に、どうぞご期待ください。
「ラ・アルプ」1月号ならびに劇団四季オフィシャルウェブサイトにて発表いたしておりました『コンタクト』名古屋公演は、ミュージカル『赤毛のアン』の公演期間延長に伴い、上演を見送らせていただくこととなりました。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
『コンタクト』の上演を楽しみにされていた皆様には深くお詫び申し上げると共に、今後とも劇団四季にご支援を賜りますようお願い申し上げます。
| 『赤毛のアン』名古屋公演【延長公演】
□公演期間 : 2011年4月6日(水)〜17日(日) □発売日 :一般発売 2月19日(土) |
ミュージカル『赤毛のアン』名古屋公演
新名古屋ミュージカル劇場
2011年2月20日(日)開幕!
2月20日(日)〜4月3日(日)まで好評発売中!
去る1月8日に、劇団四季の新たなる拠点として開場した「北海道四季劇場」。1999年の「JRシアター」閉館から12年の年月を経て、再び北海道の地に建設されたこの新劇場のこけら落とし公演には、「開場記念芸術祭」としてミュージカル『エビータ』と『赤毛のアン』2作品を上演。どちらもこれまで四季を支え応援してくださった、「四季の会」会員の皆様に感謝の気持ちを込めた招待公演です。

エビータ=野村玲子、ペロン=福井晶一
オープン初日は雪が舞う中お客様が来場。約1000の客席は満席となり、カーテンコールは熱い歓声に包まれました。(開幕レポートはこちらから>>)
こうして感動の復活を遂げた、北海道四季劇場。
劇団宛には早くもお客様からは、「おかえりなさい」「ありがとう」といった温かい言葉が届いています。その感動の声を、ご紹介いたします。
北海道四季劇場 開場に寄せられた、感動の声 (200字コメントより) 「私のエビータ」 投稿者:ゆき 「おかえりなさい!」 投稿者:ドラえもん太 「北海道四季劇場」 投稿者:あやこ 「北海道四季劇場にて」 投稿者:荘 輝美 「四季最高!」 投稿者:四季の会歴20周年 |

初日公演のカーテンコールでは、野村玲子、福井晶一、渋谷智也をはじめとする6名の北海道出身者が紹介されました。
『エビータ』は明日1月16日(日)に千秋楽を迎えます。21日(金)からは、「開場記念芸術祭」2作品目としてモンゴメリーの名作ミュージカル『赤毛のアン』を上演。(※招待公演)
そして3月27日(日)には、いよいよグランドオープン作品としてミュージカル『ライオンキング』が登場いたします。
昨年5月に行われた記者会見で「北海道四季劇場」の建設が発表されてから8ヶ月――。2011年1月8日、ついに開場の時を迎えました。

「北海道四季劇場」こけら落とし公演『エビータ』のカーテンコールより
北海道と劇団四季の間には深い歴史が存在します。
「文化一極集中の是正」を劇団の理念に掲げ、首都圏のみならず全国を巡演してきた劇団四季は、北海道でも多くの公演を行ってきました。
1991年には特設テントでのキャッツ・シアターがオープン。11ヵ月ものロングランを成功させます。それを足がかりとして、1993年には劇団四季第1号となる専用劇場「JRシアター」が札幌駅構内に誕生。しかし99年に札幌駅再開発に伴い、道民に惜しまれながら閉館。以来、再開を望む声が絶たれることはありませんでした。
こうして今、北海道民と劇団四季の12年越しの願いが実現。初日となるこけら落とし公演は「開場記念芸術祭」として、『エビータ』と『赤毛のアン』の2作品で華々しく幕を開けました。この公演は、これまで四季を支えてくださり、そして四季が北海道に帰ってことを信じて応援してくださった「四季の会」会員の皆様への感謝の想いを込めた招待公演です。
前日の1月7日にはマスコミや関係者を招いての公開通し稽古を実施。この日は北海道でも異例の寒さを観測し、雪が吹雪く中劇場には道内のテレビ局全社と新聞社が来場。オープンに先駆けて、劇場内は注目と期待に満ちた華々しい雰囲気が漂いました。
そして、迎えた初日。雪が降る中お客様が集まられ、開場時間よりも早くに扉が開かれました。外の雪の白さとお客様の期待の眼差しが、劇場を一層に輝かせます。

開場時の様子。雪の中にも関らず多くのお客様が早くに来場され、1時間早めての開場となりました。
「開場記念祭」1作目のミュージカル『エビータ』は、アルゼンチン元大統領ホアン・ペロンの妻エバ・ペロン、通称エビータの生涯を描いた物語。片田舎に私生児として生まれながら、女優、そしてファーストレディへと駆けあがったエバ。しかし彼女の身体は癌で蝕まれ、33歳の若さでこの世を去ります。
浅利慶太演出による四季版は1982年に初演。奥行きある魅力的なヒロイン像と、研ぎ澄まされたドラマ性が、高い評価を受けてきました。

エバ・ペロンの生涯を綴ったミュージカル『エビータ』。(エビータ=野村玲子、ペロン=福井晶一)
カーテンコールでは、チェ・ゲバラ役を務めた芝 清道からお客様へ、ご挨拶を申し上げました。
「ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。本日、劇団四季はここ北海道の地で、本格的な演劇活動を再開することができました。特に、この客席にお越しいただいた多くの方々は、JRシアターが幕を閉じてからの十年あまり、その後もずっと「四季の会」会員として支え続けてくださったお客様です。その熱いご支援に、劇団員一同、心より感謝申し上げます。
今日のキャストの中にも“道産子”が数多くおります。この劇場から文化を発信し続けることによって、これからも多くの道産子がこの舞台に立つことになると思います。末永くご支援賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました」
タイトルロールを演じた野村玲子(旭川市出身)、大統領ペロン役を演じた福井晶一(旭川市出身)、マガルディ役を演じた渋谷智也(札幌市出身)ほか、この日舞台を務めた6名の北海道出身者が紹介されると、会場はひと際大きな拍手が送られました。

挨拶をするチェ役の芝 清道。/6名の北海道出身者たちが紹介されました。
終演後には開場記念パーティが催され、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長、村田正敏北海道新聞社社長らが列席され、お祝いの言葉を頂きました。
「道民を代表して、また20年来の四季ファンとして、劇場の誕生を心から歓迎したいと思います。
上演中は釘付けで、演劇の感動に酔いしれました。ただ、1幕の最後で「公共支出拡大」とプラカードが出てきた時には、一瞬現実に戻りましたが・・・(笑)これからもここ道内の芸術文化向上と発展のためにお力を頂戴できれば。道としてもしっかり支えていきたいと思います(高橋はるみ知事)」
「待望の四季の専用劇場がオープンし、今日はとてもハッピーです。劇場が建った市の東側エリアは新たに開発を進めている地域。今後の発展拠点であり、まさにベストポジションに建てていただきました(「街ができる〜」とミュージカル風に歌われる場面も)。そして、この劇場で感動を得て、四季を目指す子どもが出てきてほしいですね(上田文雄市長)」
そして劇団四季代表浅利慶太から
「12年ぶりに札幌に劇場を持たせていただいた。今日は感無量の思いです。99年のJRシアター閉館以降、劇場を何とか復活できないかと考えていました。演劇文化が花開くのは、高緯度の北方都市。
冬の北海道はお客様が入らないと言われますが、実際はそうではありません。
閉館以降、退会せずにお待ちいただいた四季の会のお客様は4000人もいらっしゃいます。今回の開場記念芸術祭は、そうしたお客様への感謝の気持ちでご招待をさせていただきました。
今後もこの劇場では様々な作品をお目に掛けたい。また劇団には、道産子が30名近くおります。この
『エビータ』カンパニーでも6名です。3月に上演される『ライオンキング』でもナラは北海道出身です。今後も積極的に起用していきます。どうぞご支援くださいますようお願い申し上げます」

左から、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長、村田正敏北海道新聞社社長、劇団四季代表浅利慶太

登壇した『エビータ』の俳優たち。会場からは労いの拍手が送られました。
こうして感動の復活を遂げた、四季の新たなる北の拠点「北海道四季劇場」。『エビータ』の上演は1月16日(日)まで。1月21日(金)からはモンゴメリーの名作ミュージカル『赤毛のアン』が始まります。(※いずれも招待公演)
この「開場記念祭」で会員の皆様に感謝の気持ちをお届けした後の3月27日(日)、グランドオープニング作品としてミュージカルの王者『ライオンキング』が開幕します。どうぞご期待ください!

『ライオンキング』に染まる札幌の街
12月26日(日)、アンドリュー・ロイド=ウェバーの最高傑作ミュージカル『エビータ』が、万雷の拍手が鳴り響く中、京都劇場にて千秋楽を迎えました。

『エビータ』京都公演千秋楽カーテンコールの様子。拍手と喝采に包まれた場内は、スタンディングオベーションとなしました。
今回の京都公演では、2010年1月の東京再演時に、浅利慶太の手によって、さらにブラッシュアップされた『エビータ』の決定版が来京するということで、開幕前から大きな話題となりました。また、約12年ぶりに、このタイトルロールを演じた野村玲子の深みを増した演技にも、注目が集まりました。
舞台装置家 土屋茂昭デザインの客席側に傾斜した八百屋舞台、沢田祐二の鮮やかな照明効果と相まって、脚本に描かれたエバ・ペロンという一人の女性の人生が見事に立体化された演出が、客席を感動で包みます。アンドリュー・ロイド=ウェバー作品の最高峰と称される楽曲、その一音一音に込められているものが丁寧に歌いあげられ、「共にいてアルゼンチーナ」でエバがバルコニーに立つと、観客はカサ・ロサーダ前に集まったアルゼンチンの民衆たちがそうであったのと同じく、彼女の言葉に聞き入ります。
水を打ったような静けさの中、エビータの愛称で親しまれた一人の女性の、33年という短くも嵐の如く激しい人生の幕が降りると、余韻がしばらく場内に漂いました。そして、割れんばかりの拍手と喝采が一斉に沸き起こり、ついにはスタンディングオベーションとなりました。

感謝の気持ちを、胸に手を当てて伝える野村玲子(中央)。
いつまでも鳴り響く拍手と熱気に、出演者一同は、心からの感謝の気持ちを胸に手を当てて伝え、手を振って応えていました。

手を振り、お客様の拍手に応える出演者たち。
劇団四季のレパートリー作品群の中でも特に人気が高く、再演の度に研ぎ澄まされてゆく『エビータ』の次の上演地は北海道。
北の大地の拠点として、新たに完成する「北海道四季劇場」の『開場記念芸術祭』での上演です。その柿落としを祝い、また今まで劇団四季を応援し、待ち続けて下さった北海道の「四季の会」会員、元会員の皆さまをお招きする招待公演となります。どうぞ、ご期待下さい。
『エビータ』
北海道四季劇場
開場記念芸術祭上演作品
記念撮影スポットとして大人気のツリーが、各劇場のエントランスやロビーを彩る季節。そのクリスマス気分をさらに盛り上げる特別カーテンコールが、各地の劇場でで始まりました。

美しいコーラスで「もろびとこぞりて(Joy to the World!)」を披露。
舞台上のカーテンが開かれると、美しく彩られた大きなステンドグラスが登場。グラスに煌々とまばゆい光が差し込まれると、天使やクリスマスツリー、そして『美女と野獣』を象徴するハートが姿を現し、幻想的な空間へと変わりました。
愛と幸せに満ちたお城のクリスマスパーティは、お客様の心に優しい魔法を掛けました。

舞台上に現れた、大きなステンドグラス。『美女と野獣』の物語を思わせる美しい絵が施されています。
『美女と野獣』東京公演
四季劇場[夏]
2011年6月30日(木)まで好評発売中!
『エビータ』京都公演
強い信念を持って、嵐のように駆け抜けたエビータの人生を共に生きた客席。その感動が、熱い拍手となって場内を包みます。そこに静かに流れだす「荒野の果てに」。舞台中央には、チェ役の芝清道、ペロン役の佐野正幸を始めとした出演者の面々が。

「荒野の果てに」を歌う出演者たち(左)。幻想的な演出で、皆様を聖夜へと誘います。
その歌声が高らかに響くと、客席は一気にクリスマスムード一色に。そこへ清らかな音色とともに登場したのは、タイトルロールを連日熱演している野村玲子。「今日はクリスマスイヴです。皆さまも素敵なクリスマスをお過ごしください」とのメッセージを述べると、蝋燭を持った出演者たちが十字架を描き出し、「きよしこの夜」の合唱が聖なる夜の調べとなって、京都の街を染めるように広がりました。

客席からも歌声が。舞台と客席が一体となった「きよしこの夜」。
大人のためのクリスマスを彩る特別カーテンコールの後も、いつまでも喝采が続き、ついにはスタンディングオベーションに。この感動の舞台も、残すところあと2日。京都劇場でお待ちしています。
『エビータ』
京都劇場
12月26日(日)千秋楽
『ライオンキング』東京公演
満天の星空が浮かぶ夜。シンバが一人「Joy to the World!(もろびとこぞりて)」を口ずさんでいると、その声に導かれるようにナラやティモンが姿を現し、美しい3重唱に。やがて仲間の動物たちも次々と駆けつけ、華やかに歌い上げます。
続いて動物たちがサイリウムを取り出し、「ホワイトクリスマス」を斉唱。今宵のサバンナは、色とりどりの光が揺れる幻想的な空間へと変わりました。

美しい3重唱で始まる「Joy to the World!」/サバンナ中の動物が駆けつけ、華やかなクリスマスに!
サバンナに訪れた今年のクリスマスは、うっとりするような美しいクリスマスソングをご堪能いただけます。年に一度のロマンチックなひと時を、ぜひ劇場でお楽しみください!

最後は幻想的な雰囲気の中、「ホワイトクリスマス」を合唱。
『ライオンキング』東京公演
四季劇場[春]
2011年6月30日(木)まで好評発売中!

教会の荘厳な雰囲気の中に響き渡る、美しい「きよしこの夜」。打って変わって力強いゴスペルで「ハレルヤ」を披露!

『サウンド・オブ・ミュージック』ならではの素敵なクリスマスの演出を、ぜひご家族でお楽しみください♪
『サウンド・オブ・ミュージック』東京公演
四季劇場[秋]
2011年2月13日(日)まで好評発売中!
『人間になりたがった猫』東京公演
ダンスタンの森にホワイトクリスマスが訪れました。ステファヌス博士の荘厳な「きよしこの夜」の音楽とともにクリスマスカーテンコールスタートです。
サイリウムを持ってライオネルやジリアン、街の仲間たちが登場し心地よいメロディーを奏でます。するとその雰囲気とは一転、リズミカルな「ジングルベル」の音楽に変わり、会場全体が手拍子に包まれました。

会場が一体となった「ジングルベル」!

雪が舞い降りる中、「きよしこの夜」の美しい音色が自由劇場に響き渡りました。
『人間になりたがった猫』東京公演
自由劇場
2010年12月31日千秋楽!
『マンマ・ミーア!』東京公演
熱気で満ち溢れたカーテンコールが終わり再び幕が上がると、先ほどとは一転、そこはしっとりと雪が舞い降りる神秘的なエーゲ海。「夢があるから」のクリスマスバージョンが歌われると、会場はさらに舞台に引き込まれていきます。すると、ドナ&ザ・ダイナモスがあの色鮮やかなジャンプスーツで登場し、「ダンシング・クイーン」を披露。客席は、いつにも増して最高潮の盛り上がりを見せ、熱気と歓声で包まれました。

『マンマ・ミーア!』クリスマスカーテンコールの様子。

やっぱり最後は「ダンシング・クイーン」!この日も、会場はオールスタンディングとなりました。
『マンマ・ミーア!』東京公演
電通四季劇場[海]
2011年3月31日(木)まで好評発売中!
『キャッツ』横浜公演
今年のクリスマスカーテンコールはストーリー仕立て。その物語とは・・・。
クリスマスの装飾が施されたスキンブルシャンクスの列車や、ゴミで組み立てられたクリスマスツリーも登場!趣向をこらしたカーテンコールに、会場からは盛大な拍手が送られました。是非、クリスマスの思い出に『キャッツ』をご観劇ください!

クリスマスの装飾が施された特別バージョンのスキンブルシャンクスの列車(左)/ゴミで組み立てられたクリスマスツリー(右)

猫たちのささやかな贈り物、クリスマス特別カーテンコールを是非、キヤノン・キャッツ・シアターで!
『キャッツ』横浜公演
キヤノン・キャッツ・シアター
2011年4月3日(日)まで好評発売中!
『オペラ座の怪人』名古屋公演
厳かなオルガンの音色に導かれ、オペラ座にクリスマスが訪れました。
そう、今日から『オペラ座の怪人』ではクリスマス特別カーテンコールがスタートし、訪れるお客様の心を、荘厳かつ温かい音色で包んでいます。

『オペラ座の怪人』名古屋公演でのクリスマス特別カーテンコールの様子。
今年は、賛美歌やバレエを贅沢に盛り込んだ“大人のクリスマス”。
出演者たちからの心のこもったカーテンコールに、目を閉じて聞き入る方、一緒に口ずさむ方、そして食い入るように見つめる姿も見受けられました。光り輝く地下迷宮のキャンドルは、いつまでも、皆様の心の中を暖かな炎で灯し続けることでしょう。

贅沢な演出のカーテンコール。新名古屋ミュージカル劇場でお楽しみ下さい。
『オペラ座の怪人』名古屋公演
新名古屋ミュージカル劇場
2011年1月30日(日) 千秋楽
大好評『オペラ座の怪人』『ウィキッド』千秋楽COUNTDOWN BLOGはこちら>>


☆クリスマスカーテンコールの日程☆

予約システムメンテナンスのため、下記の期間『SHIKI ON−LINE TICKET』のサービスを停止させていただきます。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
| □メンテナンス期間 12月17日(金)午前7時〜午前9時まで |
現在、京都劇場(JR京都駅ビル内)にて、絶賛上演中ミュージカル『エビータ』。33年の短い生涯を、嵐のように駆け抜けたエバ・ペロン。アルゼンチンの片田舎で私生児として生まれ、貧困ゆえに蔑まれた少女は、大都会ブエノスアイレスへ野心を胸に秘めて出てゆき、男たちを踏み台に、ついには大統領夫人にまで上り詰めます。
その彼女の人生を、“一人の女性”としての視点から鮮明に見事に描き出したのは、演出家 浅利慶太。その演出は、今回の東京公演でさらにブラッシュアップされ、より深く、より力強く、私たちの心に響きます。自らの宿命を感じるかのように、信念に魂をささげたエバの人生を、演出から、舞台装置、照明に至るまで、日本を代表するクリエイティブスタッフの創造力を結集して描き出す本作は、12月26日(日)まで。絶賛の声が後を絶たない舞台を、ぜひ京都劇場でお楽しみ下さい。
燃ゆる秋のような、エビータの情熱 こいつはサーカス 連日観劇しちゃいました。 素敵な時間 生ぬるさに渇! (以上、ウェブサイト内200字コメントより) |
『エビータ』京都公演ウェブサイト限定プロモーションVTR
『エビータ』
京都劇場
11月26日(金)〜12月26日(日)
劇団四季の新たなる北の拠点として6月に着工が始まった「北海道四季劇場」は本日12月1日(水)、竣工を迎え、それに伴いマスコミや関係者を招いての「内覧会」が行われました。
この日は時折、雪が降る一日となりましたが、劇場の中は多くの方のご来場で熱くなりました。

札幌市大通東一丁目に誕生した「北海道四季劇場」
内覧会には、道内の報道関係者41社96名が来場。
北海道新聞をはじめとする一般紙からスポーツ紙など各紙の新聞社がそろい、また道内のテレビ局も多数駆けつけました。多くの方が12年ぶりに誕生する劇団四季の新劇場に高い期待を寄せていることが伺えます。
劇場を内覧された報道陣からは
「ロビーの配色が美しく、あたたかみがある」
「客席は、ゆとりがありながら、ステージまでの近さも体感できる」という声が相次ぎました。
ロビーから客席、舞台、楽屋、奈落、親子観劇室などを一巡されたあとは質疑応答の時間が設けられ、熱心な質問が寄せられました。

マスコミ向けに行われた内覧会の様子(撮影:荒井 健)
劇場の至る所で各局のリポート撮影が行われ、その模様は昼の情報番組や夕方のニュース番組にて放送され、「北海道四季劇場誕生」のニュースが地元の皆様に届けられました。
「北海道四季劇場」は1月8日(土)にオープンを迎えます。こけら落とし公演は「開場記念祭」として『エビータ』(1/8〜1/16)、『赤毛のアン』(1/20〜1/30)の2作品が上演されます。
そして春先の3月27日には、グランドオープン作品としてミュージカルの王者『ライオンキング』が登場!どうぞご期待ください!
北海道四季劇場 2011年1月オープン!
2011年3月27日(日)『ライオンキング』開幕
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11月26日(金)、アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作『エビータ』が、京都劇場にて初日を迎えました。

『エビータ』京都公演の様子。
アルゼンチンの片田舎で私生児として生まれたエバは、15歳でブエノスアイレスへと家出。そこで自らの美貌を武器に数々の男性を経て、ついには当時軍部の最高権力者だったペロンと出会います。ペロンの妻となり、大統領夫人となったエバは、エビータという愛称とともに、国民の大部分を占めていた貧困層からの熱狂的な支持を得てゆきますが…。

片田舎から憧れのブエノスアイレスへと、野心を胸に出て来たエバ(野村玲子)。
先に行われた東京公演では、磨き上げられた演出や約13年ぶりにエビータを演じることになった野村の白熱した演技が話題となり、お客様の感動の輪が拡がってゆく様子からは、この作品の持つ力強さが感じられました。
カサ・ロサーダのバルコニーに立ち、名曲「共にいてアルゼンチーナ」を歌うエビータの姿に「神々しさを感じました」と涙する方、エバの最後の放送のシーンで目頭を熱くする方。場内いっぱいに、深い感動が満ち満ちていた東京公演から8ヶ月。さらに深みを増した『エビータ』が古都に帰ってきました。
3年ぶりとなった京都での上演。期待に胸を膨らませてご来場になったお客様で、初日のロビーは賑わっていました。終演後のカーテンコールでは、その期待を裏切らない舞台に熱い拍手が鳴り止まず、ついにはスタンディングオベーションとなりました。

スタンディングオベーションとなった初日カーテンコールの様子。
それぞれの課題をクリアにすべく連日稽古を重ねて来たカンパニーが、四季芸術センター(横浜・あざみ野)での総稽古を経て京都入りしたのは22日。翌日から京都劇場の舞台に身体を慣らしながらシーンごとに稽古を繰り返す小返し、通し稽古を行って来ました。『キャッツ』などの名作を生み出してきた黄金コンビであるティム・ライスとアンドリュー・ロイド=ウェバーの描き出す『エビータ』の世界を正確にお客様にお届けするために、音や言葉の落ちを徹底的に直し、初日を迎えた35人の俳優たち。

この物語で、チェ(芝 清道)はストーリーテラーの役割を担い、常に冷静な視線でことの成り行きを見守ります。
初日のミーティングでは、公演委員長の佐野正幸から「淡々と、丁寧にやっていきましょう」との言葉があり、「本日ソワレ1回公演、よろしくお願いします」との声と共に、全員がパンッとひとつ手を打つ一丁締めでくくられ、それぞれの舞台準備に取り掛かりました。

ペロン(佐野正幸)が歌う「彼女はダイヤモンド」のワンシーン。
春のブエノスアイレスを彩る紫の花Jacaranda(ハカランダ)を象徴的に用いた演出によって、その鮮やかな色の中にある儚さが、エビータと呼ばれた1人の女性の人生と重なるエンディングは、観る者の心に余韻を残します。

ハカランダを思わせる紫の衣裳に身を包んだエバ。エビータという愛称とともに、「サンタ・エビータ(聖なるエバ)」とも呼ばれました。
演出家 浅利慶太の渾身の演出が光る『エビータ』は、12月26日(日)まで、絶賛上演中です。ぜひ、この物語を、あなたの心で感じてみてください。
『エビータ』
京都劇場
11月26日(金)〜12月26日(日)
11月25日(木)、お客様をお迎えする準備もすっかり整った京都劇場にて、翌日の『エビータ』京都公演に向けた公開舞台通し稽古が行われました。

京都劇場で行われた、公開舞台通し稽古の様子。
四季芸術センター(横浜・あざみ野)の稽古場に作られた傾斜舞台で身体を慣らして来た俳優たち。こうした舞台では、平面の舞台に比べ下半身への負荷も大きく、ダンスシーンなどでは重力の働き方が変わって来ます。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品を数多く手がけて来た劇団四季では、四季の魂とも言えるレパートリー作品の中に、もう1つ、傾斜舞台を用いたロイド=ウェバー作のミュージカルがあります。『ジーザス・クライスト=スーパースター』。この作品の中でも、その客席側に押し迫るような傾めの舞台上で、彼の手による名曲によって紡がれる物語が展開されてゆきますが、その他にも共通点が、この2作品には多々見られます。

民衆を惹きつける吸引力を持ったエバは、“エビータ”と親しみを込めて呼ばれます。
共に時代のアイコンとして民衆に祀り上げられ、自身の宿命を感じながら、信念に魂をささげた主人公を描き、アンサンブルの持つパワーが作品のカギを握る舞台。そして何より、どちらも演出、舞台装置、照明など日本のクリエイティブスタッフの創造力の粋を結集した作品であるということです。
11:30。静かの客席の照明が落ち、厳かな声で、エバの死のニュースが伝えられます。そこから舞台は一気にエバ・ペロンという、アルゼンチンの田舎町で私生児として生まれ、貧しさから蔑まれて育った、一人の少女の物語へと移ります。

エバの人生を常に冷静に見つめるチェ(右)。演出を支える照明や舞台装置も見どころのひとつ。
それぞれ俳優たちは、この日、朝から通常と同じくウォーミングアップで身体と喉を温めると、自身の課題と向き合いました。特に前日の稽古で演出家から指摘のあった、冒頭の場面でのフォーメーションの乱れは、何度も舞台上で繰り返し稽古が行われ、今回稽古管理を担当している阿川建一郎が、僅かな立ち位置や動きのズレを指摘し修正。課題をひとつひとつクリアにし、最高の状態を目指して稽古を重ねるカンパニー一同の姿が、そこにはありました。

男性を踏み台に人生の階段を上って来たエバは、ついにペロンと出会います(左)。
強かさと感情の激しさが見え隠れするエビータ。彼女は、自らの運命をも変えて行かんとする力強さで男性たちを魅了し、大衆の気持ちを掴んでゆきます。と同時に、愛情に飢え、繊細な一人の女性としての、儚く脆い顔もしばしば覗き、客席は、その純粋な魂に触れ、彼女に惹きつけられてゆきます。
幕が下りると大きな拍手が沸き起こり、マスコミ陣からは「取材ではなく、一個人としてもう一度観劇に来たい」という声が聞かれ、涙を拭う方の姿も見られました。

最高の『エビータ』が、ついに京都劇場に登場します。
演出家 浅利慶太の手によって一層深みを増したロイド=ウェバーの最高傑作『エビータ』を、ぜひ京都劇場で体感してみて下さい。
四季芸術センター内での取材会の様子
四季芸術センター内稽古場での公開稽古の様子
『エビータ』
京都劇場
11月26日(金)開幕
以下の期間、一時的に『SHIKI ON−LINE TICKET』サービスを停止いたします。
11月28日(日)午前8時より午前10時まで
(『赤毛のアン』名古屋公演 「四季の会」会員先行予約日)
「四季の会」会員先行予約は発売開始日の午前10時からご予約受付を行っておりますが、
前日より『SHIKI ON−LINE TICKET』へのアクセスが集中し、予約画面そのものが開かないという
状況が発生しております。
他の作品をご予約される方の妨げになったり、チケット転売の温床にもなりかねないため、
上述の通り発売開始までに一時的に予約システムを停止させていただきます。
『SHIKI ON−LINE TICKET』へのアクセスは発売開始日の午前10時以降に
行ってくださいますようお願い申し上げます。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
穏やかな陽光が窓から射し込んでいる稽古場C(あざみ野・四季芸術センター内)に入ると、そこにはすでに傾斜舞台が準備されていました。11月16日(火)、開幕を10日後に控えた『エビータ』京都公演に向けて、演出家 浅利慶太が入っての稽古が、マスコミに公開されました。

四季芸術センター内の稽古場で行われた稽古の様子。
13:00。淡々と自分の課題だけに集中して稽古に臨むようにとの演出家からの言葉に、「はい」と答え、速やかに冒頭のシーンの準備に取り掛かる俳優たち。ピンと張りつめた空気の中、演出家の合図とともにエバの葬儀のシーンが始まりました。
「エビータ エビータ エビータ エビータ…」
貧困の中から大統領夫人へと上り詰め、33年という短い人生を駆け抜けたエバ・ペロンの死を悼む群衆たち。その中で、チェだけが葬儀に加わらず、厳かに棺が運び出されてゆく様子を見つめています。

冒頭のワンシーン(左)。群衆が悲しみに暮れる中、この作品の中で語り部として登場するチェ(右)は、その様子を冷静に見つめます。
ミュージカル『エビータ』の誕生は、1978年。『ジーザス・クライスト=スーパースター』や『キャッツ』、『オペラ座の怪人』の作曲家として有名なアンドリュー・ロイド=ウェバーの作品の中でも、高い評価を得て来た作品です。

軽快な「ブエノスアイレス」のナンバーにのせたダンスも見どころのひとつ。
野心を胸に、ブエノスアイレスへと出て来た少女が、数々の男性を踏み台にしながら、軍事政権最大の権力者であるペロンと出会い、頂点に上ってゆく。
「束の間の一夜に 愛をわかちあうより 二人が求めるのは もっと大きな願い 私をどうかわかってね あなたのための女」
エバとペロン。利益が一致した時、それは恋という始まりではなく、愛ともまた違った、いわば闘いを制するための“同志”として共に歩んでゆくことを選ぶ2人。そして、彼らの野心は、「ニューアルゼンチーナ」のナンバーにのって、力強くアルゼンチンの群衆を扇動してゆきます。

「飛躍にむかって」(左)、「エリートのゲーム」(右)のワンシーン。
演出家が手をパンとひとつ叩き、1幕の稽古が終わりました。その後、関西から集まったマスコミ陣を前に、浅利慶太、野村玲子、芝 清道、佐野正幸、秋 夢子が囲み取材を受け、京都公演に対する意気込みを語りました。とりわけ、東京再演で13年ぶりにエビータとして再び舞台に立った野村は、
「ここ10数年は、後輩の稽古指導や、お客様の目線で客席から観劇するなど、演じ手ではない立場から作品を見てきました。こうした客観的で俯瞰的な見方は、私の作品理解度を深めてくれ、実際の舞台成果にも大きく反映されていると思います。関西の皆様に、美しく力強いエビータ像をお目にかけることができれば幸いです」
と、本作にかける思いを熱く語っていました。

一人の女性としたのエバ・ペロンを描き切った『エビータ』の決定版がいよいよ京都劇場へ。
劇団四季での初演は、1982年。2005年には、細部に至るまで見直しを図った新しい演出となり、本年の東京再演では、さらに緻密に練り上げられブラッシュアップがなされました。演出家自らが決定版と称する『エビータ』が、いよいよ京都にやってきます。ぜひ、この物語の圧倒的なパワーと完成度を、その目で、耳で、心で感じてみて下さい。
四季芸術センター内での取材会の様子
四季芸術センター内稽古場での公開稽古の様子
『エビータ』
京都劇場
11月26日(金)開幕
5月17日(月)、札幌グランドホテルにて、「北海道四季劇場」(札幌市中央区大通東1丁目)の誕生ならびに上演予定演目の発表が行われました。

「北海道四季劇場」発表記者会見の様子。
この会見に登壇したのは、北海道新聞社 代表取締役社長 菊池育夫氏、北海道知事 高橋はるみ氏、札幌市長 上田文雄氏、劇団四季代表 浅利慶太。そして、北海道出身である野村玲子、渋谷智也、坂田加奈子、福井晶一、岩崎晋也、小松加奈も出席しました。
北海道知事 高橋はるみ氏の「大平内閣の時に浅利さんにお世話になり、その時からの四季ファンなので、ここにいる誰よりもファン歴は長いのではないでしょうか」との話で会場は和やかな雰囲気に包まれ、続く「北海道は演劇文化が盛んな土地柄であります。劇団四季専用劇場が札幌に開設されることにより、多くの道民にとって舞台芸術を鑑賞する機会が増え、北海道の芸術文化の裾野がさらに広がっていくことを期待しています」の言葉には、大きな拍手が起こっていました。
「“こころの劇場”としてミュージカル公演に無料招待していただく札幌市内の小学校6年生を除きますと、これまで劇団四季さんの上質な作品を鑑賞する場合には、原則として東京など遠方に出かけなければなりませんでした。しかしこれからは、札幌で間近に鑑賞できるということで、札幌市民にとりましても非常に大きなプレゼントであります。私は札幌市のまちづくりの目標を『市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街』と定めておりますけれども、劇団四季さんのミュージカルが市民の心を豊かにし、街に品格と賑わいを与えていただけるものと確信しております」 (札幌市長 上田文雄氏)
「ロングラン公演で、多くの道民の方々が来てくれるよう共催者として支え、販売店網を活用したプロモーションなど北海道らしい応援プランで、北海道の文化振興の発展に貢献してゆきたいと思っております」 (北海道新聞社 代表取締役社長 菊池育夫氏)

道内マスコミから多くの取材陣が。12年ぶりとなる“復活”への注目度の高さが感じられる、熱気を帯びた会場内の様子。
また、浅利慶太代表は、
「2011年初頭の竣工を目指し、劇団四季の全国で10館目となる専用劇場を札幌に建設することとなり、四季の拠点劇場としてお客様に愛されるよう、『北海道四季劇場』という名称にいたしました。
北海道は、全国各都市の中でも、最も積極的な公演活動を行ってきた地域。劇団四季が初めて展開した専用劇場も、JR札幌駅構内に1993年に建設された『JRシアター』です。
残念ながらこの劇場は、1999年にJR札幌駅の再開発に伴い閉館いたしました。以降、道内の公演は短期間のツアーが中心となり、札幌公演も年間数本のレパートリーがお邪魔する程度にまで縮小されておりました。
劇団四季は創立以来、『文化の一極集中の是正』を理念として掲げ、3年前からは、全国の小学生の子どもたちを無料招待する“こころの劇場”という事業に力を入れ、北海道でも利尻島を含む全道で公演を行っています。しかしながら他の大都市に次々と四季の専用劇場がオープンする中で、北海道にだけ拠点がないことを、とても心苦しく思っていました。
今回の『北海道四季劇場』の誕生で、いよいよ劇団四季は札幌での本格的な活動を復活させることができます。今までお世話になった北海道の皆さまへの感謝を込めた企画からスタートさせて頂き、道産子が活躍できる劇場にしてゆく所存です。皆様の厚いご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い致します」
と述べました。

野村玲子や渋谷智也をはじめとした北海道出身俳優もご挨拶をさせて頂きました。
野村玲子(北海道・旭川市出身)は、
「以前、札幌駅にあった「JRシアター」では、『ミュージカル李香蘭』や『美女と野獣』などの作品に出演させていただきました。私の地元・旭川の皆様をはじめ、多くの北海道の皆様から本当に暖かいご支援をいただいたその時のことを、ついこの間のように記憶しております。12年ぶりに札幌に劇場が建設される事を、本当に嬉しく思います。この劇場で北海道のお客様にお目にかかれる日を、心待ちにしております。柿落としとなる“四季芸術祭”に出演させていただく機会に恵まれた際には、12年間もお待ち頂きました皆様に感謝の気持ちを込めて、一回一回の舞台を精魂込めて演じたいと思います」
とご挨拶させて頂きました。
また、渋谷智也(札幌市出身)は、
「私にとって今日ほど嬉しい日はございません。生まれ育った札幌の地に、もう一度劇場が出来て舞台に立てる日を夢みて頑張ってまいりました。それが本当に実現します。12年間劇場が出来るのを待って下さっていた皆様、初めて劇団四季に触れられる皆様に最高の舞台をお届できるよう、劇団員一丸となって、開幕までの稽古に励んでいきたいと思います」
と、地元北海道での12年ぶりとなる専用劇場誕生への喜びを語りました。

「道産子が活躍できる劇場にしたい」と語った浅利と、会見に出席した北海道出身俳優たち。(後列左から時計回りに、福井晶一、渋谷智也、岩崎晋也、坂田加奈子、野村玲子、小松加奈)
併せて、開場を飾るのが『四季芸術祭』と銘打ったオープニングフェスティバルであり、これまで劇団四季の活動を支えてくださった北海道のお客様への感謝の気持ちを詰め込んで、代表的なレパートリー作品の中から厳選した3作品、『エビータ』『クレイジー・フォー・ユー』、そして『はだかの王様』などご家族でお楽しみいただける作品を連続上演。その後のグランドオープン上演作品として、来春に『ライオンキング』のロングラン公演が決定していることも発表されました。
今後、多様な情報発信地としてさらに大きく発展していく札幌に生まれる「北海道四季劇場」。今年6月に着工し、来年1月に竣工を迎える予定です。劇団四季はこの新劇場を拠点に、より一層地元に密着した展開を図りながら、演劇文化の活性化に貢献していきたいと考えています。劇団四季の新たな“北の拠点”「北海道四季劇場」を何卒よろしくお願い致します。
5月17日(月)、札幌グランドホテルにて、「北海道四季劇場」(札幌市大通り東1丁目)の誕生ならびに上演予定演目の発表が行われました。
この会見に登壇したのは、北海道新聞社 代表取締役社長 菊地育夫氏、北海道知事 高橋はるみ氏、札幌市長 上田文雄氏、劇団四季代表 浅利慶太。そして、北海道出身である野村玲子、渋谷智也、坂田加奈子、福井晶一、岩崎晋也、小松加奈も出席しました。

2011年1月、劇団四季の新たなる“北の拠点”として、全国では10番目となる専用劇場、「北海道四季劇場」が誕生することになりました。この新劇場は四季劇場[春][秋]や電通四季劇場[海]と同様、「舞台と客席に一体感がある、濃密な空間」をコンセプトに、札幌の大通り東一丁目に開設されるものです。
北海道における劇団四季の専用劇場の歴史は、91年に誕生した札幌駅旧構内の「キャッツ・シアター」にまで遡ります。北海道内初の11ヶ月のロングラの記録となった、この『キャッツ』専用劇場をキッカケに、1993年にはJR札幌駅構内に「JRシアター」が誕生。劇団四季にとって初めての専用劇場として、その後全国各地に誕生することになる専用劇場の契機となりました。
創立以来、“文化の一極集中の是正”の理念を掲げる劇団四季にとって、北海道のお客様に舞台を恒常的にご覧いただける常設劇場の建設は、1999年9月に札幌駅の再開発に伴う閉館以来の悲願とも言うべきプロジェクト。この「北海道四季劇場」は、今年6月に着工し、来年1月に竣工を迎える予定です。

『エビータ』(左)、『クレイジー・フォー・ユー』の一場面。(ともに過去の舞台写真より)
そして、その開場を飾るのは、『四季芸術祭』と銘打ったオープニングフェスティバル。この『四季芸術祭』は、これまで劇団四季の活動を支えてくださった北海道のお客様への感謝の気持ちを詰め込んで、代表的なレパートリー作品の中から厳選した3作品、『エビータ』『クレイジー・フォー・ユー』、そして『はだかの王様』などご家族でお楽しみいただける作品を連続上演するというものです。
また、その後のグランドオープン上演作品として、来春に『ライオンキング』のロングラン公演が決定しています。

『はだかの王様』(左)、『ライオンキング』(撮影:上原タカシ) の一場面。(ともに過去の舞台写真より)
今後、多様な情報発信地としてさらに大きく発展していく「札幌」に生まれる「北海道四季劇場」。この新劇場を拠点に、より一層地元に密着した展開を図りながら、演劇文化の活性化に貢献していきたいと考えています。劇団四季の新たな“北の拠点”「北海道四季劇場」を何卒よろしくお願い致します。
5月8日(土)、福岡シティ劇場にてミュージカル『エビータ』が千秋楽を迎えました。

福岡公演千秋楽カーテンコールの様子。
公演期間中は天候にも恵まれ、また福岡最大の催しである「博多どんたく」があり、街中が活気づいていたこの時期、福岡シティ劇場も連日、33年の人生を駆け抜けた一人の女性に送られる熱い拍手に包まれていました。
無駄をそぎ落とし、作品の持つメッセージがよりクリアにお客様へ届くようブラッシュアップされた、浅利慶太による渾身の演出が光る『エビータ』は、浅利自身「仕上がりがとてもよく、非常によく練り込まれている」というほどカンパニー自体も最高の状態で福岡入りしました。
千秋楽を迎えるにあたって、福岡シティ劇場では最後となったミーティングで、公演委員長の阿川建一郎から、「千秋楽だからといって気負うことなく、丁寧にやって行きましょう」とのアドバイスがあり、それにカンパニー一同が「はい!」と大きく頷く姿がありました。

『エビータ』の看板も、今日限り。満席となったこの日、ロビーに飾られた出演者一同のサインの入ったポスターパネルで記念撮影される方の姿も多く見られました(左)
若く望みに満ち
輝く光あびて
夢を追いかけ続けた日に
今別れ告げる…
病魔に犯され、死期を目の前にしたエバ・ペロン。情熱に満ちた人生が、今終わろうとしている。その姿に、会場からはすすり泣きの声があちらこちらで聞こえます。
自身の貧しさとそこで受けた屈辱ゆえに、それに負けまいと人生の階段を駆け上がっていった彼女の生き方は、死後58年を経てもなお、私たちの心を打ちます。その信念に従って生きようとする彼女とともに、20世紀の歴史を生きた客席の熱気は、チェ・ゲバラの姿が暗闇に消える幕切れとともに最高潮に達しました。

お客様からいただいた熱い拍手に、胸に手を当て心からの感謝の気持ちを伝える野村玲子。
終演と同時に、割れんばかりの大きな拍手が会場を包み、ガタンという大きな音とともに、客席全体がスタンディングオベーションとなりました。その熱い拍手を受けて、心からの感謝の気持ちを胸に手を当て伝える野村をはじめとしたカンパニー一同。
この日のカーテンコールは、実に12回にもおよび、いつまでも去りがたい雰囲気の中で、客席の明りが灯りました。
九州地区では、6月22日(火)から『劇団四季ソング&ダンス 55ステップス』全国ツアーが、熊本、大分、宮崎、鹿児島と巡演し、6月29日(火)の長崎ブリックホールで千秋楽を迎えます。ぜひ、お近くの劇場で、眩いばかりの名曲が次々に登場するミュージカルの宝石箱を、お楽しみ下さい!!
『ソング&ダンス 55ステップス』
全国ツアー中!!
全国ツアーマップはこちら>>
チケットのお求めはこちら>>
4月29日(木・祝)、福岡シティ劇場にてミュージカル『エビータ』が開幕しました。

福岡シティ劇場での初日カーテンコールの様子。
昨夜の雨もすっかり止み、アルゼンチンの情熱的な青空を思わせる快晴となったこの日、開場中のロビーには、祝日ということもあってか、カップルや家族連れでお越しになったお客様の姿も多く見られました。

ロビーには、初日を祝う花も飾られ、華やいだ雰囲気が漂っていました。
朝のミーティングでは、カンパニーのまとめ役となる公演委員長 阿川建一郎から、「1回、1回を大切に積み上げて、より良い作品にしましょう」との話があり、出演者一同はそれに大きく頷いていました。
自由劇場での千秋楽から程なくして、四季芸術センター(横浜・あざみ野)で始まった稽古。それから約1カ月を経て、昨日の通し稽古では、振付を担当している加藤敬二による最終チェックが行われました。加藤からのアドバイスを受けた俳優たちは、遅くまで稽古を繰り返し、それぞれの課題箇所を何度も反復しながら、今日の舞台へと向かいました。

貧困から抜け出し大統領夫人へと登りつめたエバを、民衆は親しみを込めて“エビータ”と呼び、救いを求めます。
そして、いよいよ緞帳が上がり、開幕。
「非常につらいつとめではありますが 国民の皆様にお伝えします 大統領夫人エバ・ペロン 我国の精神的リーダーが 本日20時25分永眠されました」
報道官のアナウンスが聞こえ、エビータの葬儀が始まると、客席全体がその葬儀の参列者になったように、静まり返ります。
そこから、一気に時間を遡って15歳のエビータが、「♪こんにちは!ブエノスアイレス」と、これから駆け上がってゆくことになる人生の階段を前に、希望に満ち溢れた笑みで登場すると、場内の雰囲気も一変。エビータという女性の魅力に、場内が惹きつけられてゆくのが感じられました。
マガルディに始まり、写真家やプロデューサーなど数々の男性を踏み台にして、ペロンと出会い、大統領夫人にまで登りつめたエバ。私生児として生まれ、貧しさと恥にまみれて育った思いが、燃える魂となって、彼女を駆り立て、そして、だからこそ、“エビータ”という愛称で民衆から親しみを込めて呼ばれ、愛された。その生き方は、現代に生きる私たちの胸をも打たずにはおきません。
33年の年月を、エビータと共に駆け抜けた場内は、幕が下りると大きな拍手に包まれ、一気にスタンディングオベーションとなりました。その後も、熱い拍手は続き、それに手を振り胸に手を当てて応える野村玲子をはじめとした出演者たち。この日のカーテンコールは実に6回にも及び熱気に溢れていました。

カーテンコールでは、一気にスタンディングオベーションとなりました。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの最高傑作とも言われる『エビータ』の福岡公演は、5月8日(土)まで。浅利慶太演出の決定版『エビータ』を、ぜひ、福岡シティ劇場でお楽しみ下さい!
『エビータ』福岡公演に向けて行われた取材会の様子
『エビータ』
福岡シティ劇場
4月29日(木・祝)〜5月8日(土)
4月28日(水)、『エビータ』福岡公演の通し舞台稽古が、福岡シティ劇場で行われました。

福岡シティ劇場での舞台通し稽古の様子。
四季芸術センター(横浜・あざみ野)で稽古を重ね、さらにブラッシュアップされた『エビータ』が、いよいよ明日開幕します。
オリジナル版を演出家 浅利慶太が独自の視点で魅力的な奥行きのあるものへと咀嚼し、アルゼンチンの貧困と社会の歪みが生み出したエビータという偶像を、一人の女性の人生という視点から描ききった『エビータ』の決定版も言える本作。
「こんなに音の難しいミュージカルは他にはない。ロイド=ウェバーが作ったこれほどの作品をやれるのは、とても幸せなこと」
という浅利は、今回の福岡公演に向けての稽古でも、台本と向き合いながら入念に作り上げて来ました。

33年という生涯を駆け抜けたエビータの生き方は、観るもの胸を打ちます。
エビータの燃えるような野望と、その後ろに見える貧困。一部の富裕層が、権力も富も掌握していた当時のアルゼンチンでは、民衆は貧しさから脱却する術だけでなく、その状況を声高に訴える力さえ奪われていました。その中で、彼らの声の代弁者として、アイコンとなった一人の女性、エビータ。
民衆が持つ力と移ろいやすさは、ロイド=ウェバーの出世作『ジーザス・クライスト=スーパースター』でもまざまざと描かれていますが、本作においても、アンサンブルの重厚さが、一層エビータという人物像を鮮明に浮かび上がらせてゆきます。
前回の福岡公演から13年を経て、演出、舞台装置ともにますます深みを増した『エビータ』を、ぜひ、福岡シティ劇場でご覧ください。
『エビータ』福岡公演に向けて行われた取材会の様子
『エビータ』
福岡シティ劇場
4月29日(木・祝)〜5月8日(土)
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3月22日(月・祝)に「四季の会」会員先行発売を予定いたしております『エビータ』福岡公演につきまして、オフィシャルウェブサイトや会報誌「ラ・アルプ」でお知らせしておりました座席レイアウトに変更がございます。
当初C列のサイドブロックを最前列といたしておりましたが、急遽A列を最前列としC列の中ブロックまで追加で販売することにいたします。
また劇団四季予約センター・自動予約(四季の会会員のみ)・インターネット予約・専用劇場チケットボックス(自由劇場、京都劇場を除く)のみでの販売となり、チケットぴあ、その他プレイガイドでのお取扱いはございませんのでご注意ください。
『エビータ』福岡公演追加席 詳細
□日程□ □追加席位置□ □追加席料金□ |
急な変更でご利用のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
□お問い合わせ
劇団四季福岡公演本部 092−271−1199
4月29日(木・祝)から5月8日(土)の期間限定で全8回の福岡公演が決まった『エビータ』。明後日22日(月・祝)午前10時より、いよいよ「四季の会」会員先行予約が始まります。
それに先立ち、先日自由劇場(東京・浜松町)のロビーにて、福岡の新聞社をはじめとした記者の方々による、『エビータ』取材会が行なわれました。報道陣が待ち構える中、登場したのは、東京公演でエバ・ペロンを熱演した野村玲子と、チェ・ゲバラを演じた芝 清道の2人。

福岡公演に先立ち行なわれた取材会の様子。報道陣からの質問に答える芝 清道(左)と野村玲子。
「13年ぶりの福岡公演。出演者一同でエネルギッシュにやってきた東京公演の勢いを持って、九州に参りたいと思います」
東京公演でタイトルロールを演じた野村玲子は、記者の質問に、身体を前に乗り出すようにしながら、熱心にこの作品の素晴らしさ、福岡への意気込みを語ります。
前回の福岡公演との違いについての質問には、
「装置が大幅に変わりました。構造を整理し、演出家も余分ものを削ぎ落として、稽古の最終段階では、“これが『エビータ』の演出決定版”と申しておりました。私自身、前回の出演から約12年を経て、より俯瞰で見ることができるようになり、作品がどうあるべきかがクリアに理解できるようになりました。その間、色々な女性を演じて、自分も成長していくにつれ、人民のために尽くし抜いた一人の女性の思いを感じられるようになりました」
と答え、同じ質問に対して芝は、
「演出がすごくシンプルになり、歌ですべて続いている作品なのですが、ダイレクトに言葉が来て、お芝居を観ている感覚になり、ドラマが深まりました。私自身、これまで500回は出演していますが、歌詞の1字1句から全シーンを演出家に稽古していただき、一層言葉が自分の中に染みて、チェとしての深みも随分違うと思います」
と、今回の上演に向け、演出家 浅利慶太が連日入っての稽古が改めて行なわれ、作品がブラッシュアップされたことに触れました。
この作品の中で、チェが行なった事柄などは一切出てこず、名前すらも出てこないため、ご覧になる方は、キャストボードの名前と風貌だけで、これがチェ・ゲバラであると、辛うじて気付かれることに。それが面白いと言う芝。
狂言回しとして、ストーリーを進行していく役回りでもあるチェを演じるにあたり、全編曲となってはいますが、「歌わないようにしている」と言います。
「メロディに流されず、小さな単語でも、それぞれのニュアンスの違いについてイメージを膨らませるように心がけています。そうすると、音楽に乗った言葉であったとしても、普通に話しているように、多彩な表現が出来るようになります」

地元福岡での上演決定。熱い思いを語る芝(左)と、エバ・ペロンの女性としての魅力を語る野村。
また、『エビータ』の魅力について野村は、
「単純に曲だけを聴いても素晴らしいですし、33歳で生涯を閉じるまで、自分に正直に、ただひたすらに真っ直ぐ目標を見つめながら駆け抜けた、その生き様というのは、ある種の爽快感、感動があると思います。エバは、演出家がよく言っていますが、現実主義者。『今できることを精一杯やる』という女性なので、ぜひ現代に生きる女性に観て頂きたいです」
と語りました。
また、福岡県久留米市出身の芝は、『ライオンキング』以来の福岡公演出演について、
「『エビータ』のチェ・ゲバラという役は自分にとって、俳優人生にとって、とても大切なものです。福岡で、そのチェを表現できるというのは最高です。また、福岡の血の力を借りて、ますます深めて参りますので、ぜひご覧ください」
と述べました。
オリジナル版で表現されている、アルゼンチンの貧困と社会の歪みの中から生まれた、偶像としてのエビータを、一人の女性の人生という視点から描ききった、浅利慶太渾身の演出が光る『エビータ』の決定版ともいえる本作。ぜひ、福岡シティ劇場で、エバ・ペロンの魂に触れてください。
ミュージカル『エビータ』ウェブ限定CM
『エビータ』
福岡シティ劇場
4月29日(木・祝)〜5月8日(土)
3月22日(月・祝)「四季の会」会員先行予約\n3月28日(日)一般発売開始
連日の当日券の売れ行きが、この作品の力強さを物語るひとつともなった『エビータ』東京公演が、本日3月14日に千秋楽を迎えました。

『エビータ』東京公演 千秋楽の様子。場内は見る間に、スタンディングオベーションとなりました。
春の訪れを感じさせる温かな午後。満席の場内には、お客様の熱気に満ち満ちていました。
幕が上がり「レクイエム」のシーンが始まると、水を打ったような静けさが包み、一気にお客様が『エビータ』の世界に引き込まれたのが、肌で感じられる場内。
客席の方々が、時に葬儀の参列者となり、また別の時にはエバの言葉に聴き入るアルゼンチンの民衆となり。劇場全体がひとつの物語を紡いでゆきます。
連日の魂を込めた舞台が、実際に足をお運び頂いた方々からの高い評価を頂き、日に日にたくさんのお客さまが劇場にお越し下さるようになった様子は、この作品のパワーを感じさせました。
今回の東京再演にあたり、演出家 浅利慶太は、演出を再考。エバというひとりの女性の人生が一層鮮明に立ち上がり、この物語もつメッセージが真っ直ぐにお客様へと届くよう、大胆にブラッシュアップしたのです。
削ぎ落とされ、鋭さを増した演出により、臨場感溢れる生身の人間としてのエバが、眼前に現れる瞬間。そこには、政治的な偶像としてではない、たった33年の短い人生を、信念を持って駆け抜けた女性の生き様があります。
「エバ最後の放送」の場面では、場内のあちこちで目頭を押さえられる方々の姿がみられました。そして、ハカランダの花びらが舞い散る中、エバが去ってゆき、チェ・ゲバラの言葉で幕が下りると、余韻を残した場内から温かい拍手の音聞こえはじめ、少しずつ大きくなってゆきました。

千秋楽でエバ・ペロンを演じた野村玲子(中央)。
そして、カーテンコールで、エバ・ペロンを演じた野村玲子が登場すると、大きな拍手に場内は包まれ、手を振る出演者一同の姿に、オールスタンディングとなりました。『エビータ』の情熱から覚めやらぬ様子の客席からは、別れを惜しむ拍手がいつまでも続き、それに出演者たちは、心からの感謝の気持ちを込めて、手を振り答えていました。
惜しまれつつ、東京で千秋楽を迎えた『エビータ』の、次の公演地は福岡。ぜひ、この物語の圧倒的なパワーと完成度を、その目で、耳で、心で感じてみて下さい。

東京公演でいただいた熱い拍手を胸に、『エビータ』は次の公演地福岡シティ劇場へ。
『エビータ』
福岡シティ劇場
4月29日(木・祝)〜5月8日(土)
3月22日(月・祝)「四季の会」会員先行予約\n3月28日(日)一般発売開始
自由劇場(東京・浜松町)で絶賛上演中の『エビータ』のリハーサル見学会が、2月23日(火)に開かれました。

リハーサル見学会の様子。歌、ダンス、それぞれの稽古が行なわれてゆきます。
「エビータ!エビータ!…」
場内に響く、俳優たちの声。
「カサ・ロサーダのバルコニーで」の場面。声がクレッシェンドしてゆき、エバへ熱く切実な思いを届けようとする民衆の姿が、お客様の眼前に現われます。
「カサ・ロサーダ」「レクイエム」のシーンが、まずは、素明かりの下で何度か細切れに繰り返され、その後、舞台照明と音とに合わせて通されました。
この日指導にあったっていたのは、公演委員長であり音楽担当でもある阿川建一郎。
「レクイエムのシーンでは、悲しみに入っている人と、まだ入りきれていない人が見られました。一人、本当に悲しんでいる人がいたら、この劇場全体をその色に染められると思います。そういう意識を、それぞれが常に持って臨んで下さい」
続いて、「ブエノスアイレス」のシーンの稽古が行われました。
ここからは、ダンスキャプテンの菊池 正が指導に当たります。手拍子で通したあと、音に合わせてゆきます。
「上手から出る男性3人は、ポジションを確認するように。かならず3人全員がお客さまから見えるようにして下さい」
「もっと、ブエノスアイレスという大都会のイメージを持って。ペア同士で工夫して下さい。そうすれば、エバが出てくるシーンがもっとブレず、はっきりするはずですから」
肩や腕の動きに至るまで、細かく指摘してゆく菊池。音を感じないと、すべての動きが同じになり、せっかくの振付が生きてこない旨が伝えられると、稽古に参加していた全員が「はい!」と返事をし、その言葉を心に留めていました。
リハーサルを見学していただいた後は、皆さまお楽しみの質問コーナーが。
この日司会を務めたのは、岩城雄太です。

この日、質問コーナーに登場したのは、(左から)金田俊秀、荒木美保、高木美果、木許由梨、菊池 正、岩城雄太。
「花粉症の方は、くしゃみが出そうになる時にどうしていますか」
「アルゼンチンの国民的人気を誇ったエバですが、みなさんにとってのアイドルは」など、ユニークな質問も登場し、しばしば笑いが沸き起こります。
「『エビータ』は曲が難しいと言われていますが、一番苦労した点はどこですか。どのくらい稽古しましたか」との質問には、
「ペロンの曲はとても難しく、普通に聴いているだけではできません。毎日毎日繰り返し、先輩たちのCDを聞いて耳で覚え、数えきれないほどの日数をかけました」(金田俊秀)
「ハーモニーがとても難しく、他の人のパートを歌ったものに自分のパートを合わせるなどして、この不思議なハーモニーを覚えるようにしました」(荒木美保)

じっくり考えながら丁寧に答えてゆく金田(左)と菊池。司会の岩城雄太は、ユーモアを交えながらコーナーを進行してゆきます。
「『エビータ』の中で、絶対見逃さないでというシーンはどこですか」との質問には、
「エバがまだ田舎町の少女だった頃の場面で、『ブエノスアイレスに行きたい!』と思っている表情が、少女でありながら内に強さを持っていて。たまらなくその表情が好きです」(荒木)
「迫力あるダンスシーンは、ぜひ見て頂きたいです」(高木美果)
「『金、金、金、…』(『金はでていく、湯水のように』)のシーンで、ここはダンスシーンなのですが、思うように動いてよいとの振付家の指示があり、芝居や俳優同士の交流を、それぞれが工夫してやっているので、そこを見て頂きたいです」(木許由梨)
「見どころは全部。ですが、特にといえば、『エバ最後の放送』のシーンです。ジーンときますから、初めてご覧になる方は、ぜひ楽しみにして下さい」(菊池)
「この舞台を見て、『エビータ』の人生、生きるということはどういうことなのかを感じて欲しいと思います。それを伝えることが、私たちのするべきことだとも思います」(金田)
「冒頭の『レクイエム』のシーンです。自分の大切に思っている人を失ったという場面から始まるという、他の作品にはない幕開けをする、これは特別な作品だなと思います」(岩城)
舞台上とは一味違い、時々はにかんだ表情を見せながら答える俳優たちに、場内は温かい笑顔に包み込まれます。
この日最後となった「舞台俳優になって良かったことは」との質問には、
「お客様に感動を与えられることです」(金田)
「自分ではない、違う人生を生きることができることです」(高木)
との答えが。そして、岩城の「皆さまの笑顔に会えるのが一番うれしいです」との言葉に拍手が沸き起こったところで、この日のリハーサル見学会は終わりました。
次回のリハーサル見学会は、3月3日(水)、9日(火)に行なわれます。ぜひ、この機会に、『エビータ』の世界に浸ってみてください。
イベントの詳細はこちら>>
『エビータ』
自由劇場
1月16日(土)〜3月14日(日)
4月より福岡シティ劇場にて上演が決定した『クレイジー・フォー・ユー』、『エビータ』の発売日、料金、公演日程が決まりましたのでお知らせいたします。
※『春のめざめ』の詳細については決まり次第、「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」および当ウェブサイトにてお知らせいたします。
『クレイジー・フォー・ユー』
□上演期間
4月1日(木)〜4月18日(日)
□発売日
「四季の会」会員先行予約 3月7日(日)より
一般発売 3月13日(土)より
□料金
会員料金 S8,000円 A7,000円(A学生5,000円)
B5,000円(B学生3,000円) C3,000円
一般料金 S9,000円 A7,000円(A学生5,000円)
B5,000円(B学生3,000円) C3,000円
□詳細日程

『エビータ』
□上演期間
4月29日(木)〜5月8日(土)
□発売日
「四季の会」会員先行予約 3月22日(月・祝)より
一般発売 3月28日(日)より
□料金
会員料金 S8,000円 A7,000円(A学生5,000円)
B5,000円(B学生3,000円) C3,000円
一般料金 S9,000円 A7,000円(A学生5,000円)
B5,000円(B学生3,000円) C3,000円
□詳細日程

なお、暫くお休みしておりました福岡シティ劇場チケットボックスにつきましては、3月1日(月)より営業を再開いたします。(午前10時〜午後6時) どうぞご利用ください。
『エビータ』制作当初、舞台装置家 土屋茂昭が、演出家 浅利慶太に模型を用いて装置のプレゼンテーションをした際、演出家はすぐにそのレリーフを施した壁が開閉する案を気に入ったといいます。
「厚い壁が演技エリアの周囲を廻っているのに、俳優は様々な箇所から出入りし、3つある袖からも入ってきます。不思議だと思いませんか?」
土屋の手による舞台装置の魅力は、脚本を立体化する際に加味される斬新なアイディアと、デザインを損なわない機構の工夫にあります。一見シンプルに見えるこの壁の開閉も、実は、非常に複雑な機構の動きによって成り立っているのです。
『エビータ』の舞台上にそびえる壁は、壁面が2つに分かれ、そこから俳優が出てきます。そして、その壁が分断される位置は、ときに下手寄りであったり、中央であったり、上手寄りであったりと変化。完全に閉じて1枚の壁になっていることもあります。

壁面の分かれた箇所から俳優が出入りできるよう、導線上に床が確保されている。
「前回の四季劇場[秋]で上演された時は、両サイドに2枚のスライディング・ステージを付け、それらがパズルのように動いていました。とりわけ『ブエノスアイレス』のシーンでエバが登場する場面では、一番奥のエリアまで舞台を使うので、そこに入るようさらに3枚のスライド床を用いていたのです」
舞台セットを平行移動させるということは、舞台床に、それが通るための段差があるということです。その段差を、土屋は、床を複雑にスライドさせ組み合わせることで補ったのです。
そのスライドする舞台床には、奥行きがそれほど広くない自由劇場で上演されるにあたって、さらなる工夫がなされました。ここでは、奥の溝を埋めるために小さなワゴンを作り、場面によってそれを動かし間にはめ込んでいます。

「ニューアルゼンチーナ」の一場面。民衆に訴えるエバの後方に、舞台床がスライドし、ぴったりと収まる様子が見える。
壁の開閉という単純に見える動き。けれどもそれは、“舞台で俳優が演技するエリアを確保する”という舞台装置としてマストな条件が負荷されている動きであり、そのために複雑な要素が加わっているのです。
『エビータ』の舞台装置の特徴のひとつに、舞台が傾斜しているということがあります。その傾斜の角度に身体を慣らすために、俳優たちも稽古場で傾斜舞台を使用して稽古してゆきます。
けれども、この傾斜は、同じく舞台に角度がある『ジーザス・クライスト=スーパースター』のそれとは異なり、静止しているものではありません。それが回転しながら物語の背景を映し出してゆくのです。

3つに区切られている舞台袖。傾斜舞台、セリ、壁、そしてそれを補うスライディング・ステージによって作り出される舞台。
「傾斜しているところに小道具を入れ、俳優も出入りするので、タイミングがとても大切になります。そしてそれは、お客様には意識させないよう、流れるようにでなければなりません。そのために、小道具は床がフラットな時に入ってくるよう完璧に計算され、音楽的なタイミングやエバが歩いてくる距離も考えられているのです」
こうして土屋のアイディアが演出と相まって立体化された様子は、ほかに、1幕の「グッドナイト サンキュー 皆さん」のシーンで顕著に見られます。
「あゝ 恋の終わりは 悲しいものだわ」といいながら次々に男たちを踏み台に、人生を登りつめてゆくエバ。彼女や男性たちが登場する扉は、回転してゆくごとに、電灯が増えたり豪華なものになってゆきます。その四面体の装置は、この場面で、床面とロックされ舞台と一緒に回転。それを外して四面体だけ回したり、セリと一緒に床下に下げるといった工夫もなされています。

四面体の装置は回転しながら、人生の階段を駆け上がってゆくエバの様子を表現。段々と豪華になってゆく四枚の扉や玄関先の電灯にも注目。
イギリスやアメリカで上演された舞台を観てみると、このシーンでエバが登場する扉は、田楽返しという単純な手法で、一枚の書割板が裏返るだけのものになっています。
それに土屋は具象性を持たせ、セリを用いて四方形の装置を回転。四面の扉からエバと男性が次々と出てくることで、庶民の時代から女優になり、人気女優になって社会的発言もしてゆく様を、よりはっきりと表現しました。
また、2幕では、幾重にものなる鏡が「虹のごとく」で登場します。「庶民に生まれた わたしは憧れ さあ ファッショナブルに 飾り立てて いつも まぶしくきらめく 虹なの」と、ドレスアップし、指輪やチャームをつけて着飾ってゆくエバ。その彼女の姿は、鏡のひとつひとつに、何人もの、様々な角度のエバとなって映し出されます。
「エバはこのシーンで変質していきます。その前の『カサ・ロサーダのバルコニーで』の場面では、『共にいて アルゼンチーナ 嵐すさぶ日も 抱きあい 苦しみを分けあった 仲間たち』と語りかけて、私は庶民だと言っていた彼女が、ここではダイヤモンドをつけ着飾ってゆく。チェが歌う『ゴミ溜めの夜 酒場の窓や露地 楽屋の隅から 振り返るな 深い闇の底』といったような人生から、『空を行く』で高みに上がるけれども、心は庶民と一緒と歌うエバ。彼女の中にはいくつものエバがいて、変質していっているのではないかと考えたのです」

「虹の如くに」で着飾ってゆくエバ。その後ろに並んだ鏡は、様々な角度から彼女を映し出す。
鏡に映し出されるエバは、時に悪女の顔をもち、時に天使のように微笑みます。片田舎の貧しい少女から大統領夫人へと駆け上った彼女の人生が、土屋氏のアイディアと技術がふんだんに注ぎ込まれた舞台空間で、色鮮やかに描き出されるミュージカル『エビータ』。今まさにエバ・ペロンという一人の女性の一生を眼前で目撃したような感覚を与える、演出と舞台装置の絶妙な融合を、ぜひ体感してみて下さい。
ミュージカル『エビータ』の魅力―舞台装置に込められた思い [前編]はこちら>>
『エビータ』プロモーションVTR
『エビータ』
自由劇場
1月16日(土)〜3月14日(日)
『ジーザス・クライスト=スーパースター』『キャッツ』『エビータ』。これらの作品に共通するものは何か。いずれもアンドリュー・ロイド=ウェバーの代表作であることは言わずもがな。では他に?
これらの作品には、劇団四季が誇る英知と創造力が結集されているのです。脚本を最適な日本語に翻訳する作業はもちろんのこと、演出、振付、照明、そして舞台装置にいたるまで、日本人の心理に合うように咀嚼され、作品のもつメッセージを一層深く掘り下げて作り上げられた舞台は、国内外で高い評価を得ています。
『エビータ』オリジナル版は、ハロルド・プリンスの手により、エバ・ペロンの人生を静観し突き放すドライな演出がなされています。日本での上演にあたり、浅利慶太は、日本人の心情を加味した独自の視点で、一人の女性の魂の物語という側面から彼女の生涯を描き、作品に奥行きを持たせることに成功しました。
そして、その演出家の意図するメッセージが、より客席へと届くよう、舞台装置家 土屋茂昭の手による斬新なアイディアが遺憾なく発揮された舞台が、今自由劇場(浜松町)で上演されているミュージカル『エビータ』なのです。

演出家のアイディアから生まれた「カサ・ロサーダのバルコニーで(共にいてアルゼンチーナ)」の装置。「お客様に、エバがカサ・ロサーダに立っているのだという印象強く持っていただくには、一番前のセリで上げるというのはどうだろうか」との演出家からの提案で、群集に語りかけるエバが、ご覧になっているお客様に語りかけるようにもなるという場面が出来上がった。
「『エビータ』の物語は、抒情的なものではなく叙事的な物語。フィクションも含めて人生を叙事詩的に飾っているような作品。その発想から、この舞台装置は出発しています」
緞帳が上がると、そこに現れる土屋の舞台装置は、床に仕込まれたライトボックスによって、下から綺麗に染め上げられています。照明を担当したのは沢田祐二。LED機材を1000本近く用いて作り出される、その芸術的な光の輪の周りを囲むように、レリーフの施された壁が見えます。

冒頭「レクイエム」の一場面。エバの棺は、自身の人生の軌跡が塗り込められた壁に包まれている。
このレリーフには、舞台に向かって一番左から、エバの人生の扉を開いたマガルディの窓、「ニューアルゼンチーナ」のペロン運動ではためく旗、続いてブエノスアイレスの裕福な都市部が描かれています。
「これらをレリーフで表そうと思ったきっかけは、『ミュージカル南十字星』の取材でバリやジャカルタを訪問した2004年に遡ります」
『ミュージカル南十字星』制作の過程で、振付を担当した加藤敬二らとともにインドネシアのバリ、ジャカルタを訪問した土屋は、民族の独立(ムルデカ)を掲げ独立運動を戦ったスカルノ、ハッタ、ラジマンといった「インドネシア独立の英雄」たちの姿が、レリーフとして描かれているのを目にしました。
民族運動を経て独立を勝ち取った国や社会主義国では、英雄を描いたレリーフが作られ、街中に置かれているのを目にすることがしばしばあります。そうして英雄を視覚的に見せることで、死者を追悼するとともに、英雄として顕彰する意味合いが込められているのです。
「『エバのイリュージョン』で人生を回想するエバ。『レクイエム』というエバの国葬の場面から始まるこの物語の空間をどうしようかと考えた時、それがインドネシアで見た“英雄”の死後に作られたレリーフと重なり、彼女の人生の軌跡を壁に塗りこめようという思いに至ったのです」

左:インドネシア独立の歴史が描かれたレリーフ(部分) 右:エバの人生の出発点ともいえるブエノスアイレスへの扉を開いたマガルディの窓
「彼女の人生は、登りつめて行く過程で、運命的に回転してゆきます。そこで、舞台に傾斜をもたせ、それを回転させることで、螺旋を作り出しました。運命と円運動と。ひとりの女性の人生が、自身の人生の軌跡が塗りこめられたレリーフに囲まれて回転してゆく様を、それで表現しています」

傾斜舞台が回転することによって生み出される螺旋。エバの人生が運命的に回転してゆく様が表現されている。
円。リング状の照明と湾曲した壁に包まれ、「空を行く」では円形のセリに乗って上昇するエバ。『エビータ』の舞台では、この「円」が重要なファクターとなり、さまざまな場面で効果的に使用されています。
「この舞台は、全体の造形が同心円でできています。同心円というのは、大変求心性が強いので、そこに人が立つと、観る者の視線はそこに集中します。その観客に対する求心性の効果を意識して、このエバが乗るセリは円にしています。もっとも、円でないとセリが廻ったり上がったりしないという、機構上の理由もありますが」

左:「空を行く」で、円形のセリに乗るエバ 右:全体の造形が同心円になっている舞台。演出と相まって、客席の視線は、その中心へと引きつけられる。
エバ・ペロンという女性を輝かせる華やかな光のリング。それは、ときとして「カサ・ロサーダ」の燃えさかる魂の赤色となって装置を染め上げ、欧州諸国の国旗となって彼女を照らします。けれども、一旦その光が失われたとき、そこに残るのは彼女を包む白い墓石のような壁。
Jacaranda(ハカランダ)の花のように華やかに咲いて散りゆき “英雄”となったエバの人生は、浅利慶太や土屋茂昭といったクリエイティブスタッフの創造力が結集することにより、私たちの心の壁にも、鮮明に塗りこまれるものとなっているのです。
ミュージカル『エビータ』の魅力―舞台装置に込められた思い [後編]はこちら>>
『エビータ』プロモーションVTR
『エビータ』
自由劇場
1月16日(土)〜3月14日(日)
雲ひとつない青空が広がる快晴となった本日、自由劇場(東京・浜松町)で「エビータ」東京公演が開幕しました。

初日カーテンコールの様子。
11時20分。初日とあって俳優ミーティングに先立ち、俳優、スタッフの顔合わせが行われました。
「よろしくお願い致します!」とお互いに改めて挨拶をすることで、これからの約2ヶ月間、カンパニーとして一丸となって打ち込んでゆく気持ちが強められます。
続いて行なわれた俳優ミーティングでは、「初日ということで浮足立たず、演出家がおっしゃっているように、淡々と基本通りにやっていきましょう」との公演委員長 阿川建一郎の話に、カンパニー一同は大きく頷いていました。

自由劇場での『エビータ』上演は、今回が初めて。飾られた祝い花が、初日のロビーを彩ります(右)。
座席数458席。自由劇場での上演が初めてとなるミュージカル「エビータ」は、上演されてきた数々の重厚なストレートプレイと同じく、深いテーマ性を持っています。

強烈な信念のもとに激しく生きたエビータの姿を、反ペロニズム運動の経験もある革命家 チェ・ゲバラを狂言回しに据え、鮮やかに描き出すことに成功した『エビータ』
アルゼンチンの突き抜けるような青空のもと、貧しさと私生児ということで蔑まれてきた少女エバは、その空の向こう側への憧憬を含んだ眼差しで、「あたしは 行きたい ブエノスアイレス 夢なの あたしは 行きたい ブエノスアイレス 一緒に」とマガルディにねだります。

ブエノスアイレスに憧れ、タンゴ歌手 マガルディに身を委ねる少女エバ。
強かさと感情の激しさが見え隠れするエビータ。彼女は、自らの運命をも変えて行かんとする力強さで男性たちを魅了し、大衆の気持ちを掴んでゆきます。そして、劇場に一歩入った私たちも同じく、その純粋な魂に触れ、エビータの生き様に惹きつけられてゆきます。
終演後、カーテンコールでエビータ役の野村玲子が登場すると、会場からは一層大きな拍手が沸き起こりました。

カーテンコールでは、出演者一同に惜しみない拍手が送られました。
舞台と客席が、これほど密接な「エビータ」は他にありません。ロイド=ウェバーの多彩な名曲で紡いでゆかれるこの物語を、ぜひ自由劇場でご覧下さい。
『エビータ』公開舞台稽古の様子
『エビータ』
自由劇場
1月16日(土)〜3月14日(日)
1月13日(水)、装置仕込みを終えた自由劇場の舞台に、キャスト陣が立ちました。

自由劇場の舞台に立ち、位置や動きを確認する俳優たち。
四季芸術センター(横浜・あざみ野)の稽古場での稽古を重ねてきた俳優たちが、自由劇場に入ったのは午前9時。舞台を使って動きや立ち位置などの確認と、それに合わせた音響、照明の微調整が行なわれました。
この日は動きのチェックが中心となり、振付を担当している加藤敬二が指導にあたりました。
「エバ(エビータ)から、女性ダンサーは目を離さないで」
「照明さん、(ダンサーの)ペアを抜く照明の輪は、できるだけ小さくして下さい」
「ブエノスアイレス」のシーンで加藤の指示が細かく出され、それによって、ダンスはさらに完成度が増してゆきます。

「ブエノスアイレス」のシーンで、動きの指導をする加藤敬二。
男性コーラスの立ち位置が均等になるよう指示を出し、音響スタッフが音を出すキッカケにまで気を配る加藤。
エビータとペロンが出会う「チャリティー・コンサート」の場面では、「エバとペロンの立ち位置をできるだけ離して下さい。それぞれの場所からそれぞれの立場で意見を言っているように。距離が近くなると、一緒の場所から言っているように見えるので」との指示が出されました。
そのシーンでエビータとペロンはこう歌います。
「♪はじめから これは 恋なんて ものじゃないのさ 誰だって 男たちも 女たちも からみあって 利用しあって 手をとりあって この世の中を 渡ってゆく あなたもそう」

フニン市から15歳でブエノスアイレスに出てきたエビータは、24歳でペロンと出会い、“サンタ・エビータ”への道を歩み始めます。
エビータとペロン。信念に従って男たちを踏み台にしてきたエビータは、次なるステップにペロンを選び、ペロンはエビータの持つ労働者階級、貧困層への訴求力に魅力を感じ、そして惹かれ合い…。互いに腹の中に一物を持った2人。それが立ち位置を少し離すだけで、より明確になったのが分かります。

ペロンの妻となったエビータは、やがて貧困層からの絶大な人気を背景に、政権内で権力を持つようになってゆきます。
いよいよ、明日は通しでの舞台稽古、そして初日を迎える『エビータ』。1階最後列から舞台まで15メートルという自由劇場の、緊密な空間の隅々までに伝わるエビータの情熱。33年の生涯を懸命に駆け抜け、最期まで輝き続けた彼女をそこまで突き動かしたものはなんだったのか。演出家 浅利慶太の手によって一層深みを増したロイド=ウェバーの最高傑作『エビータ』を、ぜひ自由劇場で体感してみて下さい。
『エビータ』
自由劇場
1月16日(土)〜3月14日(日)
1月4日(月)、四季芸術センター(横浜・あざみ野)のC稽古場では、前日に続き『エビータ』の稽古が行なわれました。
12月初旬から始まった稽古は、下旬には傾斜舞台を入れたものになり、この日はその傾斜舞台を使って1幕2幕と通しで行なわれました。

稽古場での傾斜舞台を使った稽古風景。(撮影:下坂敦俊)
「用意」
演出家 浅利慶太の声が、しんと水を打ったように静かな稽古場に響きます。
12時ちょうど。パンと演出家が手をならすと、音楽が流れ稽古の開始です。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの最高傑作と言われる『エビータ』の、四季での初演は1982年。アルゼンチンの片田舎に私生児として生まれた一人の少女が大統領夫人となり、33歳でその生涯を終えるまでの一生を描いたこの物語は、政治や愛の真実と虚偽に鋭く迫り、その重厚なテーマを多彩な曲で紡ぐ名作です。

強烈な信念のもとに激しく生きたエビータの姿が、革命家 チェ・ゲバラを狂言回しに据え、鮮やかに描き出されてゆきます。(撮影:下坂敦俊)
エビータの燃えるような野望と、その後ろに見える貧困。
一部の富裕層が、権力も富も掌握していた当時のアルゼンチンでは、民衆は貧しさから脱却する術だけでなく、その状況を声高に訴える力さえ奪われていました。その中で、彼らの声の代弁者として、希望としてアイコンとなった一人の女性、エビータ。
民衆が持つ力と移ろいやすさは、ロイド=ウェバーの出世作『ジーザス・クライスト=スーパースター』でもまざまざと描かれ、本作では、さらに現実に引き寄せた形でそれが表現されています。
舞台においても、アンサンブルの重厚さが、一層エビータという人物像を鮮明に浮かび上がらせてゆきます。

一人の少女の、純粋に命を燃やして駆け抜けた人生を描く『エビータ』は、ロイド=ウェバーの最高傑作と言われています。(撮影:下坂敦俊)
稽古が終わった後、演出家のもとへ台本を手に集まった俳優たちは、熱心にその言葉に聞き入ります。演出家は、音が落ちてしまったり、潰れて聞こえなかった箇所を1つ1つ丁寧に指摘してゆきます。
「こんなに音の難しいミュージカルは他にはない。ロイド=ウェバーが作ったこれほどの作品をやれるのは、とても幸せなこと。身体に音が入っていることが大切。譜面を大事にするように」
「群集は、人民の勝利感をもっと持つこと。戦いに勝ったという気持ちではなく、勝利に酔った感じに。ブレスを取るところを揃えること」
「この作品は、1幕は話のストーリーがはっきりしているけれども、2幕後半は非常に難しい。段々まとまってきたが、この後、もう一度2幕後半をやっていこう」
『エビータ』出演候補者たちだけでなく、この日勉強のために稽古を見学していた多くの俳優・スタッフたちも耳を澄まし、その指摘を胸に留めてゆきます。

『エビータ』の決定版と言える本作が、ますます深みを増して自由劇場に登場します。(撮影:下坂敦俊)
これから、一部衣裳付きの稽古が行なわれ、各場面を抜き取った稽古が繰り返されてゆきます。
アルゼンチンの貧困と社会の歪みが生み出したエビータという偶像を、オリジナル版を演出家 浅利慶太が独自の視点で魅力的な奥行きのあるものへと咀嚼し、一人の女性の人生という視点から描ききった『エビータ』の決定版とも言える本作。
いよいよ1月16日(土)自由劇場(東京・浜松町)に登場です。乞うご期待下さい。
『エビータ』
自由劇場
1月16日(土)〜3月14日(日)

