劇団四季

劇団四季版『ハムレット』東京公演千秋楽を迎えました

2010-07-11  

7月11日(日)、劇団四季と北京人民藝術劇院の日中競演『ハムレット』東京公演が千秋楽を迎えました。

劇団四季公演で幕が上がったこの度の『ハムレット』東京公演は、6月23日(水)に北京人民藝術劇院へとバトンが託されました。国境を越えた熱い公演は日本の観客をはじめ四季カンパニーに大きな影響を与え、そしてバトンは再び四季へと引き継がれました。

劇団四季カンパニーは日中の熱い思いを胸に抱いて千秋楽公演を迎えました。

梅雨のこの季節、幸いにも雨が降ることなく漆黒の舞台へと誘う自由劇場のレンガ道では、チケットを手にして『ハムレット』千秋楽公演に期待を寄せるお客様の声があちらこちらで聞こえていました。

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『ハムレット』千秋楽公演の開場時の様子


自由劇場の雰囲気のあるロビーから舞台への扉を開くと、漆黒の舞台に白い放射線が現れます。

シェイクスピアの名作『ハムレット』を通して日中の熱い競演が繰り広げられた、この舞台ともお別れです。

13:00いよいよ開演。
重厚な雰囲気の舞台に一気に観客を引き込むと同時に亡霊が現れ、『ハムレット』千秋楽の幕があがりました。

白い放射線に反するように上下から差し込む光、月夜を思わせるクローディアス後悔のシーン。
舞台が照明で美しく自由自在に変化します。
そこで際立つ台詞の美しさ、言葉あそびにお客様も敏感に反応している様子が随所で見受けられました。

オフィーリアの美しく胸が締め付けられるような歌声。ハムレットの抱く王への復讐心と、レアティーズの抱く父と妹の死から芽生えたハムレットへの復讐心が、激しく剣術試合でぶつかり合います。そして迎えた、デンマークの王子ハムレットの悲劇の運命。
劇団四季と北京人民藝術院の日中競演『ハムレット』の幕が閉じました。

カーテンコールでは多くの温かい拍手が会場全体を包み込みます。その拍手は劇団四季の俳優・スタッフはもちろんのこと、熱い公演を魅せてくれた北京人民藝術院の俳優・スタッフへ、さらには日中ふたつのカンパニーを固い絆で繋ぐこととなった傑作『ハムレット』への感動を称えたものでした。

こうして重なり合った深い感動の余韻は、いつまでも自由劇場に刻まれることでしょう。

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千秋楽公演のカーテンコールの様子

ここ自由劇場では7月18日(日)より劇団四季で1964年より長年にわたり上演し続けているアンデルセンの名作ミュージカル『はだかの王様』が開幕します。
夏休み、ミュージカルを観劇しにぜひ親子で自由劇場へお越しくださいませ!


作品紹介はコチラ

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劇団四季版『ハムレット』東京公演が再開しました――イベントも開催中!

2010-07-01  

劇団四季と北京人民藝術劇院による競演が好評を博した、『ハムレット』東京公演。6月27日に北京人藝による限定公演を終え、30日からは再び劇団四季による公演がスタートしました。

7月11日までの本公演では、「プレステージイベント」と「舞台セミナー」の2つのイベントをご用意しております。
今回のレポートでは劇団四季前半公演に行われたこのイベントの様子から、その内容をご紹介いたします。

◆プレステージイベント(6月16日(水)の模様)◆

「プレステージ」は開演前に行われるイベント。シェイクスピアの四大悲劇のひとつである本作を観劇前に予習し、より深い知識をもって作品を堪能いただこうというものです。初回のこのイベントでお客様に『ハムレット』の魅力をお伝えするべくレクチャーをしたのは、ギルデンスターン役の岩城雄太とバーナードー役の岡本繁治。

メインテーマはズバリ“シェイクスピアの生涯”。
MCのふたりがシェイクスピアの生い立ちから、『ハムレット』誕生までの秘話をお伝えします。
「劇中のあるシーンの基となった、クロンボー城で実際に起きた事件・・・」など『ハムレット』を観る上で、知っておきたい知識を織り交ぜながらイベントは進んでいきました。
イベント後半には俳優に対する質問コーナーも。
「役作りの為に行ったことは?」など様々な質問に俳優陣が丁寧に答え、客席から笑いが起きる場面も。アットホームな雰囲気のイベントとなりました。

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プレステージイベントの様子。出演者の丁寧な解説ぶりに、お客様は関心の面持ち。また軽快なトークに笑いが絶えません。

残りのプレステージイベントはあと2回。次回開催は7月2日(金)、9日(金)に開催いたします。
毎回違ったテーマで出演者が『ハムレット』の世界をご紹介いたします。これまで『ハムレット』を観た方も、いままで観たことがない方も、一味違う『ハムレット』の世界を堪能しませんか?


◆舞台セミナー(6月17日(木)の模様)◆

漆黒の舞台に走る、白い放射線。浅利慶太演出の『ハムレット』は、このシンプルな舞台美術によって登場人物の関係と芝居のドラマを明瞭に浮き上がらせたと評価されています。
この舞台美術を担当したのは、イギリス出身の舞台美術家ジョン・ベリー氏。ジョン氏と劇団四季が共同で舞台の仕事に取り組んだのは、この『ハムレット』が初めてでした。その後も親交は深まり、『スルース』や『女房学校』などの舞台美術も手掛けています。
今回『ハムレット』の舞台に隠された様々な意図や秘密をお客様に解説したのは、ジョン氏の助手を務め、また美術監修として本作に携わっている土屋茂昭。
遠近法を利用し緻密に計算された白線から、主人公・ハムレットと彼以外の人物の衣裳に込められた色彩の意図、墓穴の仕組みなどを明らかにします。

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若手俳優をハムレットとオフィーリアに見立てて解説する土屋茂昭/舞台監督とともに墓穴の仕組みを解説

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衣裳の色彩に隠された、意図とは?/お客様は実際に舞台に上がっていただき、傾斜舞台を体感

舞台の進行を司る舞台監督や、お手伝いの若手俳優を交えてユーモアたっぷり展開されるトークぶりに、客席は幾度も笑いに包まれます。
解説の後には、実際に舞台へ。傾斜がかかった舞台や奥行きの深さなどを体感され、興味深そうにされるお客様の姿がありました。

漆黒に包まれたシンプルな舞台、そして舞台奥から現われ消えていく人物たちの動きが意味することとは――?
次回の開催は7月4日(日)です。この舞台セミナーを受講すれば、ますます『ハムレット』の奥深さと面白みが分かるはず!どうぞご参加ください。

※イベントの詳細はこちらをご覧ください>>

『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日) ※日本語字幕付き
劇団四季版 6月30日(水)〜7月11日(日)


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堅く結ばれた日中の絆――『ハムレット』北京人民藝術劇院来日公演が千秋楽を迎えました

2010-06-27  

5日間計5公演にわたる北京人民藝術劇院(※以下、北京人藝)による『ハムレット』来日公演が、6月27日(日)、千秋楽を迎えました。
千秋楽公演のカーテンコールでは、シェイクスピア作品への感動の拍手と、日中合作公演の成功を称える拍手とが入り混じり、歓声が起こるほどの喝采に包まれました。

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北京人藝版 千秋楽カーテンコールの様子

日本と中国の俳優・スタッフが手と手を携えて取り組んだ、この日中合作公演。二ヶ国の文化友好の発展に成果を生み、また俳優・スタッフたちにとっては芝居に対する精神や仕事ぶりを互いに学び合う機会となりました。

公演終了後には四季劇場に隣接する冬稽古場にて、交流パーティが行われ、四季の俳優と北京人藝の俳優が出席。二つの国の俳優たちが会場に拍手で迎え入れられると、互いに堅い握手を結び、抱き合う姿が幾度も見られました。

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握手を交わす、日中の俳優たち
上段左より:ハムレット役ワン バンと田邊真也/オフィーリア役野村玲子とユアン ユー/ガートルード役ゴン リージンと中野今日子
下段左より:ホレイショー役ゾウ ジェンと味方隆司/レイアーティーズ役リュウ フイと青山祐次/ポローニアス役維田修二とジャン ワンクン/亡霊役山口嘉三とワン ガン

壇上には本作の演出家・浅利慶太と照明家・吉井澄雄が上がり、代表して浅利からご挨拶を申し上げました。

「中国と芝居の仕事をするのはもう40年程になるでしょうか。
中国で初めてミュージカルを公演したのは『アンデルセン物語』でした。『ミュージカル李香蘭』は北京と長春・瀋陽・大連で上演し、そして『美女と野獣』を3ヶ月間、北京で公演をしました。
これからも中国との関係は大事にしていきたいと思っています。
そして今回、日本と中国、同じ演出をさせていただいて大変光栄に思っております。このまま両劇団が提携してロンドンに持っていったらどうかな・・・という、夢のまた夢を語らせていただいて、ご挨拶とさせていただきます。謝々(シェイシェイ)」

続いて北京人民藝術劇院を代表し、崔宁 副院長より挨拶をいただきました。
「2008年の『ハムレット』北京公演の初演当時、浅利氏はもちろんのこと俳優・技術スタッフたちによる大きな尽力をいただき、我が劇団でこの名作を創ることができたことを、非常に光栄に思っております。
そして先ほど日中のハムレットやオフィーリアなど、俳優たちが抱き合っている姿は感動的でした。
日本の公演チラシには「競演」という言葉が使われていますが、中国語での解釈ではこの言葉の意味は“勝負”ということになります。しかし今回の公演は勝負ではありません。両者とも勝者です。
イギリスのこの作品を、文化が異なるの二つの国が創った、最高の舞台であったと思います。
そして今回の合作公演は、ただの日中交流にとどまらず、文化交流という点でもっと深い意味を持つことになったと思います。ありがとうございました」

両者の成功にもう一度大きな拍手が送られると、中国大使館の張 愛平 公使から乾杯の挨拶をいただきました。
「中国と日本の文化共演の成功を、心よりお喜び申し上げます。考えてみれば、同じ劇場で二つの国の劇団が同じ作品を上演することは、私が両国の文化交流にかかわってきて初めてのことだったと思います。今後も日本と中国、劇団四季と北京人藝がますます発展していくこと祈願して、
杯を上げたいと思います」

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左から:照明家・吉井澄雄、演出家・浅利慶太/北京人民藝術劇院 崔宁 副院長/中国大使館 張 愛平 公使

その後は四季に所属する中国出身俳優が通訳を担当し、日本と中国の俳優・スタッフ同士が歓談を楽しむ姿が見られました。

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北京人藝版『ハムレット』はこうして幕を閉じましたが、今月30日(水)からは劇団四季による公演が再開されます。北京人民藝術劇院の芝居から刺激を受けた俳優たちが、再び自由劇場の舞台に臨みます。どうぞ、ご期待ください!


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日) ※日本語字幕付き
劇団四季版 6月30日(水)〜7月11日(日)


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『哈姆雷特(ハムレット)』北京人民藝術劇院からのメッセージ 1

2010-06-26  

劇団四季と北京人民藝術劇院による、競演が好評を博している『ハムレット』。現在は北京人民藝術劇院による公演が東京・自由劇場で行われており、カーテンコールでは熱い喝采が起こっています。

来日公演の開幕を迎えた北京人民藝術劇院の俳優たちにインタビューを行いました。


◆ハムレット役 王 班(ワン・バン)◆
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――東京公演の開幕を迎えて、感想は?

日本語と、中国語。言葉は通じないかもしれませんが、“芝居”は僕たちと日本の観客との距離を近づけてくれました。芝居に国境はない。今、そのことを改めて感じています。

――日本の客席の反応はいかがですか?
日本のお客様はとても静かに僕たちの芝居を見守ってくださっています。そのお客様の姿勢が、芝居の雰囲気を創ってくださるのです。

――今回のような劇団四季との交流で、期待されることはありますか?
これからも日本との共同作業によって更に文化を大きく広げていけたら良いと、期待をしています。そして、今回は劇団四季からこのようなチャンスをいただけたことを、心から感謝しています。

――日本のお客様へのメッセージをお願いします。
日本の皆さま、こんにちは。日中の文化交流は非常に素晴らしいことです!だから日本の皆さん、ぜひ僕たちに色々なことを教えてください。
そして、この『ハムレット』をこんなにも熱く愛してくださるお客様に、感謝いたします。




◆ホレイショー役 鄒健(ゾウ ジェン)◆
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――東京公演の開幕を迎えて、感想は?
自由劇場の雰囲気はとても素晴らしい。この場所でストレートプレイの舞台に立つことは、とても快感であり、恵まれていると思います。
今後も日本との文化交流のチャンスをいただけることを期待しています。

――日本の客席の反応はいかがですか?
私たち俳優は、とてもお客様に助けられています。なぜなら、客席の拍手がとても熱く、励まされるからです。中国のお客様と比べると反応など細かな違いはありますが、日本のお客様はとても温かい、そんな気がしました。

――今回のような劇団四季との交流で、期待されることはありますか?
今回の劇団四季との競演が実現されたことで、期待はさらに高まりました。舞台芸術の未来と、新しい作品への挑戦、新しい劇場空間をさらに広い視野をもって見つけていけたらと思います。

――日本のお客様へのメッセージをお願いします。
幸福と、平安と、健康と、吉祥を、心からお祈りしています!




(撮影:上原タカシ)



『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日) ※日本語字幕付き
劇団四季版 6月30日(水)〜7月11日(日)


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『哈姆雷特(ハムレット)』北京人民藝術劇院 来日公演が開幕しました

2010-06-24  

6月23日(水)、『ハムレット』北京人民藝術劇院による来日公演が東京・自由劇場で開幕しました。

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世界各国において様々な演出で上演されている、シェイクスピアの『ハムレット』。中でも演出家・浅利慶太が手掛ける『ハムレット』は「最も正統的」と称されています。
セリフには原文に忠実かつ含蓄に富んだ福田恒存による翻訳台本が使用され、黒と白を基調としたシンプルな舞台によっては、ドラマ性・登場人物の関係性をよりくっきりと浮き上がらせたのです。

その浅利演出の劇団四季版と北京人民藝術劇院版ふたつの『ハムレット』がご堪能いただける今回の東京公演は、今月10日にまずは劇団四季版が開幕。そしてそのバトンは北京人藝へと渡されました。
北京人民藝術劇院とは、中国国内はもとより世界でも最高レベルと称される劇団。
劇団四季とのかかわりは、2006年に開催された「中国文化フェスティバル」が始まりでした。四季の専用劇場・四季劇場[秋]にて北京人藝の代表作の一つ『雷雨』の来日公演が行われ、それをきっかけに友好が進展。2008年には浅利演出版の『ハムレット』が北京で上演され、今年4月には再演が行われていました。

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写真は舞台稽古より

今回の東京公演開幕前日の通し稽古終了後には、浅利から俳優たちに労いの言葉が送られました。

「2008年の初演時に北京で観た時よりも、良く膨らんでいる気がした。今日の稽古を見学した日本人もとても興味深く観ていたけれど、四季に所属をしている中国出身の俳優たちは特に喜んで観ていた。ありがとう。謝々(シェイシェイ)」

迎えた初日公演。この日は『ハムレット』ファンから中国関係のお客様が客席を埋めます。カーテンコールでは、北京人藝の熱い舞台に相応しい、割れんばかりの拍手が自由劇場を包みました。

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初日カーテンコールの様子

「やはりシェイクスピアは国境を越えているんですね。日本版と中国版を並べて観せる、という企画の凄さを改めて実感しました」

「さすが北京人藝。まさか日本で観られる機会があるとは、大変幸運でした。しかも四季との連続上演とは、贅沢な企画ですね」

「両バージョンを見比べると、浅利演出の凄さを見せつけられたようです。そして四季の実力、レベルの高さを思い知らされました」

来場されたお客様の中には事前に劇団四季版をご覧になっていた方も多くいらっしゃり、比較の中から生まれる新鮮な感覚を楽しまれていました。
北京人民藝術劇院公演は27日(日)までの限定公演です。またとないこの機会を、どうぞお見逃しなく!


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日) ※日本語字幕付き
劇団四季版 6月30日(水)〜7月11日(日)

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『ハムレット』北京人民藝術劇院公演、まもなく開幕!

2010-06-22  

劇団四季版と北京人民藝術劇院(※以下、北京人藝)版との日中競演に大きな期待が集まっている、『ハムレット』東京公演。先発して行われた劇団四季公演は、6月20日に前半公演が終了し、いよいよ明日23日からは北京人民芸術劇院による来日公演が始まります。

北京人藝の俳優・スタッフは19日、空港に降り立ったその足で電通四季劇場[海]へ向かい、ミュージカル『アイーダ』を観劇。この日、タイトルロールのアイーダは中国出身の秋 夢子が務めていました。同郷の人間が他国日本の舞台で堂々と主役を務めたその姿に、感銘を受けた様子の北京人藝の俳優たちは終演後、秋に感動の言葉を伝えます。一方秋も、まもなく開幕する『ハムレット』来日公演について、激励の言葉を送りました。

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互いに激励の言葉を送る、北京人民藝術劇院の俳優とアイーダ役を務めた秋 夢子

翌日、劇団四季版の『ハムレット』を北京人藝の俳優たちが観劇。終演後に両公演の演出を手がけた浅利慶太がふたつのカンパニーを引き合わせました。初めて対面を果たした日中の俳優らは同じ役を務める者同士笑顔で駆け寄り、固い握手で健闘を称え合います。


初めて対面した劇団四季カンパニーと北京人民藝術劇院カンパニー。固い握手が交わされます。

そして翌21日には早速舞台稽古が開始。稽古は主に舞台転換の作業に大きく時間が割かれました。
『ハムレット』の舞台は場面ごとに城内の広間や廊下、居間、また城外の空地やポローニアス邸など場所が移ろいます。その場所とは玉座やベンチ、ベッドなどの道具の設置、また壁の戸口の開閉などによって表現されるのですが、それら転換作業は劇団四季では主に俳優たちが務めていました。一方、北京人藝カンパニーではこの転換はスタッフが行っています。
今回の東京公演では日本版にならって俳優による転換を行うことになり、初めて転換を行う中国の俳優たちは怪我や事故が起こらないように入念な確認を行いました。

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客席から指示を出す深水彰彦と、通訳をする王 クン(手前女性)/転換や舞台の動きを入念に確認する、日中スタッフと北京人藝の俳優たち

これら稽古の進行は演出助手として北京公演の初演から北京に赴き、指導をしてきた深水彰彦が中心となります。通訳は王 クンや朱 涛ら中国出身の四季の俳優らが務めました。劇場内は日本語と中国語が飛び交います。
また照明や音響・衣裳などの舞台づくりは、来日した中国人スタッフと日本人の担当スタッフが共同で作業を行います。稽古中は操作の仕方やタイミングなど、日本の舞台監督を中心に日本スタッフが中国スタッフに教え伝える姿が見られました。

北京人民藝術劇院版『ハムレット』は明日23日(水)から27日(日)までの限定公演です。史上初となる日中『ハムレット』の競演に、どうぞご期待ください!


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日) ※日本語字幕付き
劇団四季版 6月30日(水)〜7月11日(日)


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『ハムレット』プレステージイベント受付時間変更に関するお知らせ

2010-06-14  

当ウェブサイトおよび「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」6月号にてお知らせしております『ハムレット』プレステージイベントにおきまして、受付時間の変更がございます。
当日ご参加のお客様におかれましてはご注意いただけますようお願い申し上げます。

(変更前)15:45〜16:15
     ↓
(変更後)15:30〜16:00

なおプレステージイベント開催日に限り、自由劇場チケットボックスの営業時間を15:00からとさせていただきます。
当日券をお求めのお客様、当日チケットをお受取りのお客様につきましては、チケットお受取り後、特設カウンターへお越しください。

※詳しいイベント情報はこちらをご覧ください>>

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劇団四季の『ハムレット』、開幕!

2010-06-11  

劇団四季と北京人民藝術劇院による日中競演が話題の、『ハムレット』東京公演。
昨日6月10日、劇団四季による日本公演が先陣を切って開幕しました。

初日公演。ライトアップされた自由劇場前のレンガ道を通って、お客様が劇場へと誘われます。重厚で独特な雰囲気を放つ自由劇場では、『ハムレット』の格調高い世界観をいっそうに引き立てています。

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『ハムレット』公演中の、東京・自由劇場

客席に入ると、そこにはどこまでも奥へと続いて行きそうな、暗がりの舞台が現れます。
開演を迎え、闇に包まれた舞台に照明が灯されると、客席に迫るようにして白い放射線が床上にゆっくりと浮き上がりました。この黒と白で織りなされたシンプルな舞台で、デンマークのエルシノア城で起こった物語が展開されるのです。
裏切に殺人、そして復讐――。登場人物たちの思惑が交錯します。

亡霊(父) 「いまより語る事の顚末(てんまつ)、心して聞け」
ハムレット 「言へ。聞かずにおくものか」
亡霊(父) 「聞けば、復讐の義務からのがれられぬであらう・・・非道、無慙(むざん)な殺人の恨みをはらしてくれ。
        ・・・命ばかりか、王位も妃も、ともども奪ひ去られたのだ。・・・父を忘れるな、父の頼みを」
・・・
ハムレット 「固く誓ったぞ」

満点の星空の下、王子ハムレットは父への誓いを立てます。
先代の王であった父は亡くなり、今や叔父であるクローディアスが代わって冠を頭に付けていました。
亡くなってふた月が過ぎようとしていた頃も、未だ心が晴れないハムレットの前に亡霊となった父が現れ、自らの死に非道の殺人があったことを明らかにします。そして、クローディアスへの復讐を言い渡すのです。
復讐心に駆られたハムレットは、美しい恋人オフィーリアにさえも冷酷な態度を示し、クローディアスへの復讐の機会を耐え忍びます。
しかし、悲劇の運命はすでに幕が切られていました。この後、もう止めることのできない悲しみと惨劇が束によって押し寄せるのです・・・。

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亡霊となった父から復讐を言い渡されるハムレット/仲間たちに口外せぬよう、剣に誓わせる場面

それぞれの運命が結末を迎えると、舞台と客席は一層の静けさに包まれました。その静寂を、客席の喝采が打ち破ります。カーテンコールではお客様の前に出演者たちが順に登場。最後に、オフィーリアを演じた野村玲子、そしてハムレットを演じた田邊真也が登場すると、ひと際大きな拍手で称えられました。

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初日カーテンコールの様子

「最も正統的なハムレット」と称される、浅利慶太演出による本作。同じ浅利演出による北京人民藝術劇院による公演は、6月23日(水)〜27日(日)の限定で上演いたします(日本語字幕付き)。
同じ舞台に同じ衣裳。異なるのは出演者と言語のみです。この名作をふたつの角度から、どうぞご堪能ください。


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
劇団四季版 6月10日(木)〜20日(土)、30日(水)〜7月11日(日)
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日)


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『ハムレット』の稽古場から――舞台稽古篇

2010-06-09  

いよいよ明日、『ハムレット』東京公演が開幕します。

黒い舞台上に走る白い放射線。カンパニーは四季芸術センターでの稽古を終えて今週7日から、自由劇場に創られたばかりの『ハムレット』の舞台に移っていました。
シンプルな舞台から浮き上がる、登場人物の関係性と、巧みな台詞。作品が持つ様式美を重んじ、『ハムレット』の舞台に立つ俳優として、これまで一人ひとりが責任と緊張と誠実さを持って作品に向き合ってきました。
稽古場での最終稽古を終えたその後、舞台稽古に入るにあたり、全員で改めて意思統一が図られました。稽古の管理・進行を務めてきた味方隆司が話します。

「自由劇場の客席は音が響きやすいのが特徴ですから、演出家にこれまで指摘されてきた言葉について、今以上にしっかりやらなければなりません。かつ、芝居のテンポにも気をつけること。舞台に臨む前に、それぞれもう一度よく考えて来てください」

迎えた舞台稽古。
俳優たちが衣裳・メイクのスタンバイを終える前には、鏡のように人が映り込むほど綺麗に磨かれた舞台が用意されていました。実はこの床を磨いたのは、劇団の若い研究生たち。舞台の設営時にはスタッフとともに朝から夜遅くまで舞台の仕事を手伝い、先輩たちが舞台に立つ直前には床に顔を近づけて袖口まで綺麗にする研究生たちの姿がありました。
舞台を目指して毎日レッスンに明け暮れる研究生にとって、ベテランの俳優が揃い、かつ芝居の傑作である『ハムレット』は、これ以上ない教材となります。
舞台稽古中も客席前方に若い研究生たちが着席し、連日にわたり小返し稽古(シーンを止めては繰り返す稽古)から、通し稽古までを見学。
台詞を一音も落とさずに話すということ、その厳しさ、日々の訓練の重要性を、先輩たちが立ち向かう姿を通して思い知ります。演出家から飛ぶ指導を、自分のことのように真剣に耳を傾けていました。

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写真は舞台稽古より

一方、衣裳とメイクを付けた俳優たちは、稽古場で積み重ねてきた芝居・言葉を、音が反響しやすい劇場においても崩さずに通しきることに細心の注意を払っていました。演出家から指摘される台詞を反芻して、身体に入れ込みます。
開幕前日の9日には舞台稽古で初めての通し稽古が行われました。小返し稽古で見つかった課題を、一人ひとりが克服すべく挑んだ3時間強。
稽古が終わった後も俳優たちの顔からは緊張の色は消えません。この気を保ちながら、明日の初日に挑みます。

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父である先代の王を、叔父のクローディアスに毒殺され、復讐を誓う王子ハムレット。様々な陰謀・事件により、物語のクライマックスは恐ろしい悲劇が・・・。(写真は舞台稽古より。 撮影:上原タカシ)


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
劇団四季版 6月10日(木)〜20日(土)、30日(水)〜7月11日(日)
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日)

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『ハムレット』の稽古場から

2010-06-04  

「生か死か、それが疑問だ――」

シェイクスピアの傑作悲劇『ハムレット』の中でも、特に有名な一節です。
研ぎ澄まされた緊張感に包まれた稽古場では、この『ハムレット』の知的で美しい台詞の数々がより聡明に響き渡ります。

『ハムレット』稽古

「台詞を身体に通すこと」

演出家の指導に対して、そしてこの格式高い作品に対して忠実に稽古を重ねてきた出演者たち。6月10日の開幕を控え、今、彼らから発せられる言葉のひとつひとつは日ごとに重みと、明確さを増しています。
そして拍車をかけて次々に起こる事件の末に辿り着く、悲劇。緊迫が続くこの物語については、テンポをもっと上げるよう、演出家から指示が飛びました。
言葉への明確さを保ちながら、物語のテンポを損なわない。出演者たちは難しい課題に立ち向かっています。

6月4日には通し稽古が行われました。勉強のため劇団内の若い俳優たちが見学に訪れ、稽古場を囲みます。
厳粛な雰囲気の中、演出家の合図で稽古がスタート。
終了後、演出家からは一音一音の細かい言葉についての指摘や、芝居のテンポについて指摘が及びます。課題を与えられた俳優たちはこの後すぐに、もう一度台本に向き合い、稽古に取りかかりました。

『ハムレット』稽古
四季芸術センターでの稽古の様子

同じ日、舞台となる自由劇場は開幕に向けて順調に設営が行われていました。漆黒の舞台に白い放射線が走るシンプルで洗練された舞台が、もう間もなく完成されようとしています。

『ハムレット』舞台設営
6月4日現在の自由劇場。黒い舞台に放射線が引かれました。

舞台が象徴する黒と白。『ハムレット』に仕掛けられたこの対比は、舞台だけではなく様々な場面に散りばめられています。
左右対称的に舞台に立つ人物。ハムレットが併せ持つ実直さと狂気。生きるべきか、死ぬべきかを自問するハムレットの台詞、など。
これらの対比が、登場人物の心理と関係を露骨に浮き上がらせ、客席に問いかけてくるのです。

開幕まで、残り10日を切りました。『ハムレット』東京公演は、劇団四季版と北京人民藝術劇院版の二つの『ハムレット』をお楽しみいただけます。芝居のために創られた濃密な空間、自由劇場で、ぜひこの名作をご堪能ください。


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
劇団四季版 6月10日(木)〜20日(土)、30日(水)〜7月11日(日)
北京人民藝術劇院版 6月23日(水)〜27日(日)


作品紹介はコチラ

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『ハムレット』の稽古場から――ハムレット×レイアーティーズ

2010-05-28  

劇団四季と北京人民藝術劇院による日中競演に期待が集まる、『ハムレット』東京公演。
先陣を切って6月10日から自由劇場の舞台に登場するのは、劇団四季バージョンです。開幕を10日あまりに控え、四季芸術センターには舞台同様の傾斜した黒い床面と、そこに放射線状の白い線が引かれた稽古場が用意されました。

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漆黒の舞台に走る白い放射線(※写真は前回公演より)/実際の舞台と同じように傾斜の床と放射線が引かれた稽古場

この空間での稽古が行われる前には、台本とじっくり向かい合う「本読み」稽古に充分な時間がとられていました。シェイクスピアの四大悲劇の一つ、『ハムレット』。シェイクスピア作品独特のリズミカルなテンポを損なうことなく翻訳された日本語の台詞は強く美しく、観る者に聴き心地の良さと緊迫感を印象付けます。
登場人物から語られる言葉一つ一つは豊かな表現力に満ち、愛する者を奪われた怒りや悲しみの感情を際立たせるのです。この重要な言葉のニュアンスを、演出家が事細かに指導をします。

全体での稽古を終えたある日の夕方、稽古場には鋭い金属音が鳴り響いていました。物語のクライマックスで登場する、剣の討ち合いシーンの稽古が行われていたのです。
剣の矛先を互いに向かい合わせているのは、主人公ハムレットと、その恋人オフィーリアの兄レイアーティーズ。
場は剣の試合。レイアーティーズがハムレットに挑戦を申し渡したのです。かつてふたりは信頼を寄せ合う者同士。しかしその試合にはデンマーク王クローディアスの陰謀が渦巻いていました。
自分の父を殺し、最愛の妹をも死に追いやったのはハムレットであるとクローディアスに囁かれ、復讐心に駆られるままに、レイアーティーズは命令通り毒が塗られた剣を取ります。
そうとも知らず、試合の挑戦を受けるハムレット。このハムレットも、父である先代の王を毒殺したクローディアスに復讐心を抱いていたのでした。

剣の稽古は物語通り、一本目、二本目、そして、悲劇が待つ三本目へと進みます。舞台に使用されているのは、フェンシングの試合などで用いられる剣。安全に細心の注意を払っているとは言え、剣を捌くスピードと討ち合う音の強さから、危険なシーンであることが伝わります。稽古場には緊迫感が覆いました。
この稽古に、フェンシングの元国体選手であり講師経験のあるスタッフがハムレット役の田邊真也とレイアーティーズ役の青山祐次の稽古の様子を見守り、型や所作についてアドバイスを送りました。

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物語のクライマックス、剣の試合の稽古の様子

「お互いにもう少し距離をとったが良いですね。その距離感を保ったまま、・・・一気に迫る!」

「自分の手の先は剣を持つ手ではなく、剣の先と思って。視線はなるべく剣の先を追うのではなく、ガードと同じくらいの高さに」

「“フェンシング”には“フェンス=囲う”という意味からも読み取れるように、自分を“守る”という意味があります。元々は相手の攻撃から身を守るということから競技に発展したと言われていて、攻撃を食らうことは何よりも不名誉なこととされていたそうです。だから攻撃ばかりではなく、相手の剣から守るというのも大事」

アドバイスを受けて、田邊と青山も何か感覚を掴んだように明るい表情がこぼれました。

現在『ハムレット』カンパニーは本読み稽古で深めた芝居を身体に入れ、舞台同様の傾斜の上で稽古を重ねています。その模様は後日、レポートいたします!
芝居のために創られた劇場・自由劇場で、このシェイクスピアの傑作悲劇をどうぞご堪能ください。


作品紹介はコチラ


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
劇団四季版 6月10日(木)〜20日(土)、30日(水)〜7月11日(日)
北京人民芸術劇院版 6月23日(水)〜27日(日)

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劇団四季×北京人民藝術劇院 『ハムレット』連続上演製作発表会が行われました

2010-04-26  

6月より東京・自由劇場にて、シェイクスピアの傑作悲劇『ハムレット』の上演いたします。今回上演されるのは、中国を代表する劇団「北京人民藝術劇院」版と、「劇団四季」版とによる連続上演です。

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北京人民藝術劇院はロシアのモスクワ芸術座の流れを受け継いだ、世界でも最高レベルの劇団。『茶館』や『雷雨』など、素晴らしい作品の数々を上演しています。
劇団四季と北京人民芸術劇院との繋がりは2006年、日中国交正常化35周年を記念して行われた「中国文化フェスティバル」で、四季の専用劇場四季劇場[秋]にて『雷雨』が上演されたことから始まりました。
その後2008年に、浅利慶太演出の『ハムレット』を上演したいという依頼により、北京人民藝術劇院の俳優たちが来日。四季芸術センター(横浜市・あざみ野)で稽古を経て、浅利演出版『ハムレット』が中国・首都劇場で上演されました。

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2008年、北京公演を前にあざみ野で行われた稽古の様子

一方、劇団四季による『ハムレット』の初演は1968年。創立15周年記念公演として上演されたこの舞台は高い評価を受けてその年の芸術祭奨励賞を受賞。これまでの総公演回数は600回を超え、四季のストレートプレイ作品の中で最多の上演記録を誇っています。

今回史上初となる日中『ハムレット』の競演にあたり、本日4月26日、都内ホテルにて製作発表会が行われ、両公演の演出を手掛けた浅利慶太と、日中二人のハムレット田邊真也と王 斑(ワン バン)がマスコミに向けて意気込みを語りました。

浅利慶太
北京人芸藝術劇院による上演が行われてから2年が経ちますが、今年も1ヶ月後に中国でこの『ハムレット』が上演されます。そして私たち劇団四季も上演計画を持っていたものですから、「一度東京で一緒にやりたいね」という話からこの度の競演が実現しました。
同じ演出家による作品で、装置も衣裳も同じ。異なるのは演じる人間・言語が中国か日本ということです。これまで様々な国際交流を行ってきましたが、同じ演出の作品を両国の劇団が行うというのは初めてのことなので、私も緊張しております。
是非皆様、異なる二つの言語を使って演じられる同作品の妙味をお楽しみいただきたいと思います。

田邊真也
この作品には2007年からハムレット役で出演しております。膨大なセリフの量やハムレットの苦悩や葛藤、シェイクスピアの言葉の使い方を覚えることだけでなく、身体に通すことを大変苦労しました。
しかし今考えてみるとそれが非常に良い経験であり、今再びこの役に挑めることを光栄に思っています。加えて今回は王 斑さん他、北京藝術劇院の皆様と競演できることを、大変誇りに思います。互いに刺激し合いながら最高の舞台を築けるように、全力を注ぎます。

王 斑
ストレートプレイの俳優として、ハムレットを演じられることは非常に光栄で名誉なことだと思っています。同時にハムレットのセリフや身体の動きは難易度が高く、全力で取り組んできました。だからこそ、2008年の北京公演の成功は私にとって素晴らしく、幸せなことでした。
劇団四季のミュージカルの成功は中国では伝説と言われており、浅利先生についてはとても尊敬をしています。60年代から今もなお本作を上演し続けていられていることは、芸術面での深い造詣を表していると思います。

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演出家 浅利慶太/劇団四季版 ハムレット役 田邊真也/北京人民藝術劇院版 ハムレット役 王 斑

会見中、王 斑から浅利慶太にプレゼントが贈られるひと幕が。その贈り物とは、北京の稽古場で浅利から指導を受けていた際に撮影した写真。
王 斑は「ありがとうございます」と日本語で述べながら、浅利演出家への敬意と感謝の気持ちを伝えると、会場からは拍手が送られました。

リアリズムに徹した、浅利演出の『ハムレット』。日本と中国ふたつの劇団による競演の舞台が、自由劇場の濃密な空間で繰り広げられます。
劇団四季版の開幕は、6月10日(木)。北京人民藝術劇院版の開幕は6月23日(水)。異なる「人間」と「言語」で演じられる傑作を、どうぞご堪能ください。


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『ハムレット』東京公演 プロモーションVTR


『ハムレット』東京公演
東京・自由劇場
劇団四季版 6月10日(木)〜20日(土)、30日(水)〜7月11日(日)
北京人民芸術劇院版 6月23日(水)〜27日(日)
 ◆4月29日(木・祝) 「四季の会」会員予約開始
 ◆5月 9日(日)   一般発売開始


作品紹介はコチラ

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『ハムレット』東京公演 一部日程変更のお知らせ

2010-04-20  

当ウェブサイトおよび「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」4月号にてお知らせしておりました『ハムレット』東京公演2010年6月10日(木)〜7月11日(日)公演分(一般発売5月9日(日)(4月29日(木・祝)「四季の会」会員先行予約開始))の日程の一部に変更がございます。
以下の公演につきまして、急遽「貸切公演」とさせていただくことになりました。ご予約の際にはご注意くださいますようお願い申し上げます。

(変更前)7月7日(水) 18:30 → (変更後) 貸切

詳しい公演スケジュールはこちらをご覧ください>>>

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メイキング・オブ『エクウス(馬)』―第4回目レポート

2010-04-13  

4月10日(土)に千秋楽を迎えた『エクウス(馬)』東京公演。その中で催された “メイキング・オブ『エクウス(馬)』”(全4回シリーズ)は、毎回多くのお客様にご参加いただき好評を博しました。千秋楽の前日4月9日(金)行われた最終回も、『エクウス(馬)』の世界の魅力に迫る充実した内容となりました。

まず、舞台監督から「作品ノート」についての説明がなされました。この「作品ノート」とは、ピーター・シェーファーが『エクウス(馬)』の最終稿をあげる際に、この作品を作成するに至ったキッカケなどを記したものです。

セミナーの様子
“メイキング・オブ『エクウス(馬)』”最終回の様子。質問コーナーは和やかな雰囲気に包まれました。

この日のテーマは、「照明の効果」、そして出演俳優陣により再現されるのは、クライマックスのアランが馬の目をピックで突き刺す場面です。

最初に、1973年のロンドンでの初演当時の時代背景が解説されてゆきます。

親と子の関係、夫婦間のひずみなど、当時イギリスが抱えていた社会問題がふんだんに含まれた本作は、瞬く間にヒットしました。また、俳優が、舞台の上で全裸になるシーンがあるということも大きな話題となりました。

当時のイギリスでは、それまで何世紀にも渡って、劇場法が定められ、宮内長官による演劇の上演事前検閲が行われていましたが、1968年の改正により緩和され、結果、『エクウス(馬)』が、メジャーな舞台としては初めて全裸シーンが認められた作品となったのです。

ただ、緩和されたとはいえ、初演時の演出家だったジョン・デクスターは演出をする際、このシーンを非常に慎重に取り扱ったといいます。その後、この作品はブロードウェイに渡って1200回以上のロングランとなり、トニー賞を獲得しました。また、リチャード・バートン主演で1977年に映画化され、1978年のアカデミー賞では脚色賞にピーター・シェーファーもノミネートされました。

セミナーの様子
馬屋での場面を再現するキャスト陣。作品をどうしても上演したいという情熱が生み出した照明デザインも、見どころのひとつです。

同じ社会問題を抱えていた日本でも、ぜひ上演したいと劇団四季は考えましたが、同様に全裸シーンがハードルとなりました。どうにか上演できないか。1974年、警視総監のもとへ台本を持参し、作品の持つ芸術性と社会性を説き、その場面の必要性を訴えたスタッフ陣。そして、どこまでが許されるかを尋ねたところ、返答は、

「質の高い作品で、上演をするのは何の問題もない。ただ、それと見える見えないは別の話です」

とのこと。そこで、演出家 浅利慶太をはじめ、照明を担当した沢田祐二などが思案し、全裸のシーンを動きと照明で見えないように工夫。ようやく上演可能となりました。

セミナーの様子
台本の冒頭に記された「作品ノート」(左)、初演時のエピソードや稽古の様子を語る舞台監督。

初演当初の苦労が偲ばれる話題が舞台監督の口から語られたのに続いて、その照明の工夫について、担当スタッフから説明がなされました。

「クライマックスへとつながる馬屋のシーンでは、約10台のライトが使われ、瞬時に当て方や向きを変えて、俳優の動きに対応しています。常にアランの後ろから光が当たるようになっており、ステージシートのお客様からは目くらまし的な強烈な明りが当たってシルエットに、客席のお客様からは背中しか見えないようにと工夫され、照明の方向と明りの点け消しで表現しています。振り返る瞬間に消さないと見えてしまうので、タイミングと格闘しながらやっています」

また、照明は、俳優に当てているだけではなく、馬屋に(たとえば板の目などから)差し込んでくる月光や、どこかで見ている馬の目の雰囲気をも演出しているという説明に、参加頂いた方々が大きく頷く姿も見られました。

セミナーの様子
クライマックスのシーンで、緻密に計算された照明の中で演じるためには冷静さが必要と語る藤原大輔(左)、蹄の音で心理を表現する難しさを語る渡久山 慶。

この場面の心理表現について、ナジェット役の渡久山 慶は、
「馬は、しゃべることができない中で、蹄の音だけが生かされる役どころ。ナジェットとアランとの逢引や、愛し合う儀式のシーンでは、アランを蹄で呼びます。そこでは、優しく愛情に満ちた蹄の音で呼んでいます。それとは別に、最後のシーンでは、エクウスという神を自分の中で作り上げ、暗闇の中でもじっとアランを見つめ、空気をゆっくりとためて、1歩1歩ゆっくり強く大きく表現するようにしています」

アラン役の藤原は、
「この場面で、アランはパニックになっていますが、自分自身は冷静になってないと、決められた照明の位置からもズレてしまいます。あの場面では、2つの自分が必要なのです」
と話していました。

劇団四季が誇る朗誦術で、台本に込められた作家の魂が、立体となって立ち上がる舞台。それに最も適した空間として、2003年にオープンした自由劇場の、今後の充実したラインナップに、乞うご期待ください。


『ハムレット』
自由劇場
6月10日(木)〜6月20日(日)、6月30日(水)〜7月11日(日)公演分
6月23日(水)〜6月27日(日)北京人民芸術劇院公演分
4月29日(木・祝)「四季の会」会員先行予約開始
5月9日(日)一般発売開始

チケットのお求めはこちら>>

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『エクウス(馬)』東京公演が千秋楽を迎えました

2010-04-11  

4月10日(土)『エクウス(馬)』東京公演が千秋楽を迎えました。
1975年の初演以来何度も再演されてきた本作は、秀逸な台詞の応酬の中で、“正常とは何か?”という問いが次第に私たちの心に迫りくるよう緻密に練り上げられた作品であり、劇団四季が誇るレパートリーのひとつとして確固とした地位を築いています。

千秋楽の様子
千秋楽カーテンコールの様子。

今回の公演では、日下武史をはじめとした先輩俳優陣の指導のもとで、アラン役として藤原大輔がデビューを果したことも、話題となりました。

舞台写真千秋楽当日の朝、自由劇場ロビーで行われたミーティングでは、演技指導担当の日下からカンパニーに対して、「千秋楽ですが、浮足立つことなく、平常心でいきましょう」とのアドバイスがなされました。

また、この上演にあたり、稽古管理を担当し、開幕後も公演委員長を務めた都築香弥子から「いつも通りにいきましょう。無事に、怪我なく安全に楽屋へ戻れるように」との言葉がありました。そして、ミーティングの終盤。その都築に対して、木村不時子から労いの言葉がかけられ、カンパニー一同から、感謝の意を込めた拍手が贈られました。

じっと前を凝視しながら、腰をおろす精神科医のダイサート。
「しかし、大きな問いかけが、まだ鳴り響いています。洞穴の中から聞こえてくるエクウスの声が。『私は何だ?……私を解きあかせるというのか!』いいとも、だが、だれにできます?……私の職業は、まったくの不可解の上に築かれているのです!究極的な意味では、私はここでやっていることを自分でも理解していません」
ダイサートの問いは、現代に生きる私たちへの問いかけでもあります。

舞台が暗転すると、客席から熱い拍手が沸き起こり、日下が再び舞台に姿を現すと、一段と大きな拍手に劇場は包まれました。お客様から心を受け、また、長い稽古期間を走馬灯のように振り返りながら、最後は日下と藤原がガッシリと握手を交わし、今回の公演の幕は下りました。

千秋楽の様子
ダイサートを演じた日下武史の登場に、一層大きな拍手が沸き起こりました(左)。

日本の演劇史に名を残す築地小劇場からの流れを組み、明晰に聞こえる台詞によって、台本の魅力が際立つ劇団四季のストレートプレイ。今後のラインナップには、6月10日(木)開幕の『ハムレット』が控えています。この上演では、北京人民芸術劇院との日中両公演をお楽しみいただける趣向となっています。日本演劇を牽引する劇団四季の朗誦術を、今後も、ぜひ自由劇場でお楽しみ下さい。


『ハムレット』
自由劇場
6月10日(木)〜6月20日(日)、6月30日(水)〜7月11日(日)公演分
6月23日(水)〜6月27日(日)北京人民芸術劇院公演分
4月29日(木・祝)「四季の会」会員先行予約開始
5月9日(日)一般発売開始

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