クラシックバレエ入門

ミュージカル『パリのアメリカ人』で繰り広げられる、ドラマチックなダンスの数々。
なかでも、主人公のジェリーやリズが織りなすバレエは、ときにロマンチックに、ときに情熱的に物語を彩ります。
このページでは、そんなバレエの基礎知識をイラストとともに少しだけご紹介!
このポイントを押さえれば、ますます観劇が楽しめるはず♪

イラスト= 武蔵野ルネ

パ・ド・ドゥ(01)

ダンサー2名で踊ることを指し、通常は男女のカップルで踊られます。『パリのアメリカ人』ジェリーとリズのパ・ド・ドゥは繊細でありながらもアクロバティックかつ官能的で見応え満点!2人の心情を物語る大きな要素となっています。

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ポワント(02)

爪先の先端に平たく造った部分(プラットフォーム)があるトゥシューズ。これを履いて爪先立ちをすることをポワントと言います。バレエと言えば真っ先に思い浮かぶのがこの「爪先立ち」=「ポワント」という方も多いのではないでしょうか。ポワントした時に、足の甲の筋肉が出ている状態が理想的とされています。トゥシューズを履くまでには体幹、腹筋、足と足首の筋力と柔軟性、そして地道な稽古など様々な要素が必要です。

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プリエ

ひざを曲げて、戻す動作のことで、バレエの全ての動きの基本となります。
ひざを小さく曲げてかかとが床から離れない動きを「ドゥミ・プリエ」、かかとが浮くくらいひざを大きく曲げる動きを「グラン・プリエ」と言います。ジャンプや回転など様々な動作の間に入り、それぞれの“パ”(ステップ)を軽やかにつなぐ役割も。
日常のレッスンはバーでのプリエの練習から入るのが原則とされ、『パリのアメリカ人』のヒロイン・リズの通っているダンススタジオでも、バレリーナたちがプリエやポワントの練習をしていますよ。

ジュッテ(03)

「投げる」という意味で、足先を床へ擦り投げ出す動きを指す場合と、片足で踏みきって跳び、もう一方の足で着地するジャンプを指す場合があります。

シェネ

「鎖」を意味する言葉の通り、両足のかかとを上げた状態で素早く連続で回転しながら、直線や円を描くように繋いで移動する動作のことです。

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ピケ(04)

踏み込んだ片足を軸に、ポワントもしくはドゥミ・ポワント(足の指の裏をつけた状態での爪先立ち)に立つ動き。
ピケで軸足の方向へ内向きに回る場合は「ピケ・(トゥールネ・)アン・ドゥダン」、軸足と反対の方向へ外向きに回る場合は「ピケ・(トゥールネ・)アン・ドゥオール」と言います。
なお、その場でポアントもしくはドゥミ・ポワントで立ち回転する技は「ピルエット」になります。

リフト

パ・ド・ドゥの中で、最大の見せ場となるのが、男性が女性を持ち上げて披露するリフトです。『パリのアメリカ人』でもシーンごとに独創的なリフトが登場しますよ。
一見軽々と持ち上げているようにも見えますが、男性の筋力はもちろん、持ち上げられる女性の姿勢やポジション(クラシックバレエで決められた手足を置く位置)が正しくあることが必須条件。また男女のタイミングひとつで男性にかかる負荷は大きく変わるため、2人の息を合わせることが重要となります。

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武蔵野ルネさん

イラストレーター/アーティスト/WEBデザイナー

多摩美術大学日本画科卒業。バレエやダンサー、女性を題材としたイラストやキャラクターデザインなどを得意とし、書籍、雑誌、WEB等のさまざまなメディアで活躍中。文化庁主催の「上野の森バレエホリデイ」では、ポスターから内装装飾まで、全てのビジュアルに携わる。また、リゾートホテルの大型絵画など海外での活動の幅も広げている。

参考文献: 「これ1 冊できちんとわかる クラシック・バレエ入門」(K-BALLT 監修、マイナビ出版)
「バレエ入門 バレリーナの手紙」(川路明著、土屋書店)

※記事は「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」2018年8月号に掲載されたものです。