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天才作曲家 アラン・メンケン

ミュージカル『美女と野獣』の作曲を担ったのは、数々の舞台音楽とディズニー映画を中心とした映画音楽で知られる天才作曲家アラン・メンケン。1949年7月26日アメリカ合衆国ニューヨーク州に生まれ、少年時代からクラシック音楽を学んだメンケンは、大学を卒業後、舞台音楽の作曲家を目指しました。

しかし、1979年に発表した最初のミュージカル『w:God Bless You, Mr.Rosewater』(カート・ヴォネガットの長編小説『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』の改作)は、興行的に失敗に終わってしまいます。その後、CMソングなどを手掛けていたメンケンが、一躍脚光を浴びることになったのは、1982年、『美女と野獣』で作詞を担当したハワード・アッシュマンと初めて共作したミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1960年公開の同名映画を元にしたミュージカル作品)においてでした。同作品は1986年に映画化され、メンケンが作曲した主題歌「Mean Green Mother From Outer Space」がアカデミー歌曲賞にノミネートされます。
才能が認められたメンケンは、1989年にはディズニー(ブエナ・ヴィスタ)と専属契約を結び、先に述べた作詞家ハワード・アシュマンとのコンビで長編アニメ映画『リトル・マーメイド』の音楽を手がけます。そして、本作の楽曲、主題歌は、アカデミー作曲賞・歌曲賞、ゴールデングローブ賞作曲賞・主題歌賞を受賞する快挙を成し遂げました。
以降、メンケンはディズニー映画の楽曲、主題歌の他、映画のみならず「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」などディズニーパークのアトラクション向けの楽曲も提供するなど、活躍の場を広げていきます。1991年に公開された『美女と野獣』は『リトル・マーメイド』を凌ぐ大ヒットとなり、クライマックスのダンス・シーンのナンバー「美女と野獣」は、同年度ゴールデングローブ賞の作曲賞・主題歌賞の栄誉に輝きました。さらに、翌年公開の『アラジン』でも、アカデミー主題歌賞・オリジナル作曲賞の2年連続ダブル受賞という金字塔を打ち立て、その名声を不動のものとします。作曲家としてアカデミー賞受賞8度(2011年5月現在)は、アルフレッド・ニューマンの9度に次ぐ史上2番目。素晴らしい楽曲と数々の輝かしい受賞歴を残したメンケンは、遂に「作曲家の殿堂」入りをも果たすことになったのです。

この天才作曲家の代表作のひとつである『美女と野獣』。しかし、実は公開直前の1991年3月、映画の完成を待たずして、コンビを組んでいた作詞家ハワード・アッシュマンは病に倒れ、40年の短い生涯を閉じてしまいました。そのアッシュマンの後を継いだのが、『ジーザス・クライスト=スーパースター』『エビータ』で知られるティム・ライスです。
ライスは、アッシュマンの作り上げた作品全体のバランスを崩さぬよう、歌詞の微妙なフィーリングを研究した上で、彼独自の色を加えていきました。そして、このメンケン&ライスという新しいコンビによって「愛せぬならば」、「ホーム」など、新たに7曲の名曲が生まれます。
さらに、『美女と野獣』の舞台化にあたっては、映画版では上映時間の関係で外されてしまったメンケンとアッシュマンの隠れた名曲「ヒューマン・アゲイン」が復活。舞台に一層の華やかさを加えています。
故ハワード・アッシュマンとアラン・メンケン、そしてティム・ライス。
ミュージカル『美女と野獣』は、三人の偉大な芸術家の情熱によって、大成功を収めることになったのです。

アラン・メンケン作曲アカデミー賞 受賞/ノミネート作品一覧
  • 1986年 歌曲賞 「Mean Green Mother from Outer Space」 ―『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』
  • 1989年 作曲賞 ※リトル・マーメイド
    歌曲賞 ― 「アンダー・ザ・シー(Under the Sea)」「キス・ザ・ガール(Kiss the Girl)」
  • 1991年 作曲賞 ※美女と野獣
    歌曲賞 ― 「美女と野獣 (Beauty and the Beast)」「ベルのひとりごと(Belle)」「ひとりぼっちの晩餐会(Be Our Guest)」
  • 1992年 作曲賞 ※アラジン
    歌曲賞 ― 「ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)」「フレンド・ライク・ミー (Friend Like Me)」
  • 1995年 作曲賞(コメディ・ミュージカル) ※ポカホンタス
    歌曲賞 ― ※「カラー・オブ・ウィンド(Colors of the Wind)」
  • 1996年 作曲賞(コメディ・ミュージカル) ― 『ノートルダムの鐘』
  • 1997年 歌曲賞 ― 「ゴー・ザ・ディスタンス(Go the Distance)」 ― 『ヘラクレス』
  • 2007年 歌曲賞 ― 「Happy Working Song」、「So Close」、「That's How You Know」 ― 『魔法にかけられて』

※は受賞作品。歌曲賞に映画タイトルを記述していないものは、同年の作曲賞と同じ映画。

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