
携帯待ち受けの秘密2 〜ボンバルリーナ編〜
(撮影:荒井 健)
ごきげんよう。ボンバルリーナ役の西村麗子です。
私が湘南の海に出たり、山下公園で潮風にあたったりすると
日常がリセットされて瑞々しい気持ちで毎日が送れるように、
横浜近辺のみなさまには、
『キャッツ』という別世界と生の舞台の面白さを、
ご自分の庭の様に何度となくお楽しみ頂けたら幸いです。
生まれ育った湘南の海にて
東京などの少し離れた関東圏からお越し頂くお客様には、
横浜が開港当時から持つ、「洒落たところ、珍しいところを呑み込み、
潮風でさわやかに洗って根付かせるような独特な気風」を
気軽に満喫して頂きたいです。
品川からはわずか20分の気軽さですので、横浜独特の魅力と、
『キャッツ』独特の魅力を小旅行のように味わって頂き、
「『キャッツ』に行けば、必ず何かに出逢える」
と心のお守りにして頂けたら幸いです。
全国各地からお越し頂くお客様には、
「『キャッツ』を見れば人生の新しい発見があり毎日が生まれ変わってゆく」
横浜の「キヤノン・キャッツ・シアター」がみなさまにとって
そんな場所であれたらと心の底から願います。
幼稚園から小学校に上がる春休みに母と祖母とで
山下公演沿いに碇泊している氷川丸を観に行きました。
そして小学校の初めての図工の時間には氷川丸の絵を描きました。
バレエ少女だった時代、山下公園沿いのホールに
パリ・オペラ座やベジャール、プリセツカヤのバレエ等を
よく観に行っていました。
申しきれないのですが、横浜には自分の人生の節目ごとの
大切な思い出がいっぱいに詰まっています。
一番のおすすめは関内の日本大通りから山下公園沿いの道を通り、
バーニーズ辺りから中華街にぐっと入ってゆくルートでしょうか。
今も無性に楽しく、ほっとします。
そして、もう一つは外人墓地周辺。
ここは3才の頃の、父・母とのドライブに始まり、
甘い甘い思い出まで見届けてくれている素敵な場所です。
別世界への入り口があるような場所です。
氷川丸
ボンバルリーナは、雌として非常に成熟した猫です。
首輪は無く、飼い馴らされる事無く、堂々と自分の野性に
忠実に生きる雌猫です。
野性と猫としての量感が彼女を美しくしています。
成熟しているからこそ、物事の表と裏を感受する純度と
振り幅は高く、悪徳にすら美や憧れを見出します。
故に、犯罪王であり悪徳の化身であるマキャヴィティの事を
謳い上げます。
「爆弾バレエ猫(Bombalurina)」という名の通り、
バレエの身体の使い方ががっつりしみ透った猫です。
『キャッツ』東京公演の際には、五反田・大崎の街に
ミストフェリーズやランパスキャットが現れるような錯覚を
持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
横浜では、
山下公園近くの教会にオールドデュトロノミーが、
赤レンガ倉庫にスキンブルシャンクスが、
フランス山の文学館の庭にヴィクトリアが、
外人墓地にマキャヴィティが、
石川町のジャズスポットの脇にボンバルリーナが、
中華街の店の厨房裏にマンゴジェリー&ランペルティーザが、
関内の美食処の玄関にバストファジョーンズが居るかもしれません。
どうぞ皆様それぞれの横浜『キャッツ』の魅力に思う存分ひたって下さい。
横浜での『キャッツ』の魅力を、皆様と共に深めてゆけますよう!!
(ボンバルリーナ役 西村麗子)
『キャッツ』横浜公演、開幕まであと53日!
