
2009年11月
俳優からのメッセージ [第1回]
11月11日(水)キヤノン・キャッツ・シアターで開幕した『キャッツ』横浜公演。その初日楽屋から、出演キャストのコメントが届きました。
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タントミール役 高倉恵美 Q.『キャッツ』の魅力を一言で言うなら。 ― 生き様。 Q.『キャッツ』横浜公演開幕について、一言。 ― 誇り高く生きている猫達が横浜で皆様をお待ちしています。 |
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マンカストラップ役 芝 清道 Q.『キャッツ』の魅力を一言で言うなら。 ― 自分を高める修行の場。 Q.『キャッツ』横浜公演開幕について、一言。 ― 横浜は、僕も住んでいるのですが、とてもお洒落で洗練された街なので、大好きです。 この大好きな街で『キャッツ』が上演されるのは、最高です! |
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ジェニエニドッツ役 礒津ひろみ Q.『キャッツ』の魅力を一言で言うなら。 ― 御覧になった"あなた"が25匹目のネコになれるのです。 Q.『キャッツ』横浜公演開幕について、一言。 ― 私たちの劇団のある地元 横浜での公演。ロングラン目指してがんばります! |
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ラム・タム・タガー役 阿久津陽一郎 Q.『キャッツ』の魅力を一言で言うなら。 ― 何度観ても発見があり、自己完結にも、発展にも、望郷、懐古、思いやりや未来への希望を、観ている側も演っている側も感じられる不思議な作品です。 Q.『キャッツ』横浜公演開幕について、一言。 ― 出演者一同、みなさまのお越しをお待ちしています。 |
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もうご覧になりましたか?―新CMの制作舞台裏
先日、このブログでもご紹介したCMは、前回の東京公演時の映像を用いて作られた、『キャッツ』横浜公演開幕まで放送の第一弾。
そして、11月12日。開幕したての横浜公演のCM新バージョンが登場しました。この新バージョンのCM、実は稽古の合間を縫って、あざみ野の稽古場で撮影されたものなのです。
11月12日から放送となった新CMの撮影に挑む松島勇気。
今回のCMの主役はミストフェリーズ。演じるのは、5歳の時に観た『キャッツ』でミストフェリーズに魅せられ、入団時のオーディションでもミストフェリーズの曲を踊ったという松島勇気。
2004年に憧れの役を射止め、確かなバレエの技術と、天性の華やかさでお客様を魅了し続けています。
この日は、午後から膨大な機材が稽古場に運び込まれ、手早く組み立てられてゆきました。ライトがセッティングされ、合成に用いる映像素材撮影用のブルーバックが設置されると、そこはもうスタジオ。
すっかりスタジオに様変わりした稽古場。松島もメイクに余念がありません。
稽古を終えて、衣裳・メイクを施した松島が入ってくると、いよいよ撮影開始です。今回は、至近距離での撮影とあって、直前まで、メイクチェックを入念にする松島の姿がそこにはありました。
動きと映像のイメージを、再度プロデューサーと確認し、いよいよ本番撮影です。カメラテストが行われ、ライトの強さやカメラのアングルに合わせて、衣裳、ヘアメイク担当者が入り、微調整を行ってゆきます。松島も真剣な眼差しで、自分の中のミストフェリーズを引き出し、イメージを膨らませます。
カメラテストの様子。
眩いばかりのライトの中、カットごとに撮影がなさてれゆき、すべての撮影が終わったのは約1時間後。『キャッツ』横浜公演のCM撮り。同じく神奈川県出身の松島に、この撮影は、いかがでしたか?と聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
ヘアメイク担当者に微調整をしてもらう松島。撮影したものを皆で、さっそくチェックします。
「地元 横浜での『キャッツ』公演。そのCMに出演できるなんて本当に嬉しいです。前回ミストフェリーズを演じたのは、2年以上前。それからリフやベルナルド、ニールス、リチーなどを演じてきたので、今なら一味違ったミストフェリーズができるんじゃないかと思っています。『キャッツ』横浜公演、ぜひ楽しんでください!」
撮影、お疲れさまでした。
ついに開幕した『キャッツ』横浜公演。新CMと共に、ぜひお楽しみ下さい。
『キャッツ』横浜公演 新CM
いよいよ明日開幕―開幕に向けて盛り上がる横浜の街から
1983年の初演以来、全国8都市で上演され、旋風を巻き起こしてきた『キャッツ』が、9都市目となる公演地に選んだのは、開港150周年を迎えた横浜。
渋谷などからは、乗り換えなしで行くことができるキヤノン・キャッツ・シアター(横浜・みなとみらい21地区)。駅のポスターや看板を、もうご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
横浜へ乗り入れている鉄道沿線でお目見えの看板やステッカー。
カウントダウンが始まっている『キャッツ』開幕に向け、地元横浜は一層盛り上がりを見せています。まずは、横浜駅地下街「PORTA」。『キャッツ』のフラッグで皆様をお出迎えします。また、そごう横浜店の脇にある大型ビジョンでは、10分に1度『キャッツ』のCM(ロング・バージョン)が流れます。そして、11月9日(月)にお目見えしたのが、この大階段の装飾です。
新登場の『キャッツ』大階段装飾。これからも、横浜各所で新たな展開がありそうです。
また、横浜市商店街総連合会の協力で、商店街の皆さまからも熱い声援をたくさん頂いています。11月6日には、俳優2名が弘明寺(ぐみょうじ)商店街を訪問。立ち並ぶ店舗の店先のポスターボードに、『キャッツ』のポスターを貼るお手伝いをしました。
「中にも貼っていいよ」と、気前よく言ってくださるお店の方々のお言葉に甘え、あちこちに『キャッツ』のポスターが貼られてゆきます。
弘明寺商店街のあちらこちらに、『キャッツ』ポスターが。
『キャッツ』のチラシを嬉しそうに眺める子どもたち。中には、前回の公演チラシを使った独自のディスプレーを作って下さっているお店も見られます。
「ここにも貼ってよ」と、漬物清兵衛のご主人の温かい言葉に、『キャッツ』ポスターがこんなところにも。
「絶対、みんなで見に行こうな」とお父さんが言うのを受けて、子どもたちも笑顔で頷き、俳優たちに手を振っていました。
「『キャッツ』が近くなって嬉しいです。ぜひ行きたいです」(地球堂靴店 山田さま)
「観に行きたいですね。以前、今は中学2年生になった娘と行ったことがあります。今回も、一緒に行こうと思っています」(川松屋酒店 川松さま)
![]() 弘明寺商店街(ぐみょうじしょうてんがい): 横浜市南区にある市内でも有数のアーケード型商店街。 市営地下鉄「弘明寺」駅下車すぐ。京急「弘明寺」駅からも徒歩3分。 弘明寺観音がすぐそばにあります。 弘明寺商店街公式ホームページ>> |
キヤノン・キャッツ・シアターのある近未来的な「みなとみらい21地区」から、中華街や横浜駅前の賑わい、そして地元商店街の人情味溢れる温かさ。いろいろな顔を持つ横浜。その横浜からの大きな期待を受けて、『キャッツ』が新天地 横浜に第一歩を踏み出します。横浜での“奇跡”を、ぜひその目で、その耳で確かめてみて下さい。『キャッツ』横浜公演、いよいよ明日開幕です。
開幕まであと3日―キヤノン・キャッツ・シアターからのレポート
11月7日(土)。午前11時から、衣裳・メイク付の舞台あたりが行われ、続く14時からは、演出家も入っての通し稽古が行われました。
キャッツ・シアターでの舞台あたりの様子 (撮影:下坂敦俊)
加藤敬二からは、「顔も身体も、まだまだネコの表情が足りない。ヒゲを動かし、爪を出し、身体の全てを猫にするように。人間を演じる芝居より、もうひとつ大きなものが必要な作品。一人一人、それを探すように」との厳しさの含まれたアドバイスがなされました。
演劇界だけでなく、社会的なニュースとして旋風を巻き起こし続けている『キャッツ』。1983年の初演から26年目を迎える今年、この横浜公演で、ついにブロードウェイ公演回数(7,485回)を超えます。全国で750万人以上がご覧になり、今なお熱い支持を受け続ける『キャッツ』。だからこその、加藤敬二の厳しい言葉が、俳優たちの胸に響きます。
前回の五反田での公演を経験している舞台スタッフでも、今回のキヤノン・キャッツ・シアターはもちろん初めて。音響スタッフは特に、前回と違い2階席のないキャッツ・シアターとなるため、音の反響具合を入念に確認していました。
大道具スタッフも、装置の動きのチェックに余念がありません。小道具担当者も、ギリギリまで、ゴミのバランスを見ながら調整してゆきます。ちなみに、舞台上で俳優が手に持つものはもちろんのこと、実はミストフェリーズの光る衣裳や、5匹がつける首輪も小道具担当者が作っています。
午後からの通し稽古では、演出家から各人の音の落ちが指摘され、「譜面にしっかり当たるように」とのアドバイスがなされました。
また、スキンブルの列車がより列車らしく見えるよう、舞台装置家の土屋茂昭氏からも細かな指示が出され、ヘアメイクや衣裳スタッフにも、改めて注意すべき点が伝えられました。
キャッツ・シアターでの舞台あたりの様子 (撮影:下坂敦俊)
11月8日(日)の午後からは、いよいよ公開舞台稽古です。マスコミ関係者などを含めた劇団員以外の方々の目に、初めて触れる横浜での『キャッツ』。11月11日、初演と同じ日に開幕を迎える横浜公演まで、あと3日です。
開幕まであと4日―キヤノン・キャッツ・シアターからのレポート
出来上がったばかりのキャッツシアターのゴミ置き場の中にあるゴミに、少し前に見かけたようなものが…。
時間をさかのぼること10日ばかり。10月28日(水)に、横浜での開幕を間近に控えたミュージカル『キャッツ』が、横浜市の"G30広報大使”に任命されました。
“G30”とは、横浜市の平成22年度のゴミ排出量を、13年度に対し30%削減するという、ゴミの減量・リサイクル運動のこと。
『キャッツ』の舞台は都会のゴミ捨て場という設定。“G30”運動を普及啓発するには、ゴミ捨て場に住んでいる『キャッツ』のネコたちが適任!ということで広報大使に任命されました。
この日の広報大使就任式には、マンカストラップ、ラム・タム・タガー、グリドルボーンの3匹が出席。横浜市役所で、 林文子横浜市長から任命証を受け取り、グリドルボーン(秋 夢子)は、「『キャッツ』の舞台は、都会のゴミ捨て場。客席内は、猫の目線で作った、巨大なゴミで飾られています。その客席内のゴミが減るのは困りますが、街のゴミは減るほうが嬉しいですよね」と、悪戯っぽい笑顔を見せていました。
ゴミ捨て場に集うネコたちが、ゴミ削減運動をお手伝い。その時一緒に登場したのが、青く可愛らしい“ゴミ減ら星人ミーオ”。最後は、林市長とミーオ、そして3匹で一緒に「ニャー!」と写真撮影です。
それが縁(?)となって、ご当地ゴミの中に、“へら星人のミーオ”が登場。是非、真新しいキヤノン・キャッツ・シアターで探して見て下さい。
11月4日からは、本格的な舞台稽古が始まりました。稽古が全て終わった後、入念なマジックの打ち合わせをする舞台スタッフと、ミストフェリーズ、そして加藤敬二。
この日は、装置の調整もあり、舞台上での稽古時間が限られました。
「舞台を使えるのは、あと5分です」
との加藤敬二の声に、タイムアップのギリギリまで、俳優たちは、何度も気になる動きを繰り返し、感覚を馴染ませていました。
あざみ野の稽古場とは違った、実際の小道具、大道具を使った稽古。出演経験のある俳優も、慎重によじ登るゴミの高さや段差を確認してゆきます。昨日より今日、今日より明日。毎日積み重ねられて行く稽古で、深みが増してゆく物語。キャッツ横浜公演開幕まで、あと4日。ネコたちの世界が、もうすぐそこまで来ています。
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