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新型コロナウイルス感染症対応、および今後の劇団計画について(劇団四季社長・吉田智誉樹より)【6/29更新】

新型コロナウイルス感染症対応にともなう
チケット払い戻し・再販売、今後の公演再開予定について

劇団四季は本年7月14日、創立67周年を迎えます。
今年の前半は、新型コロナウイルス感染症の対応のため、2月末より公演を中止せざるを得ず、劇団史上かつてない困難に直面することとなりました。そんな中、まずは少しでも明るい話題をお届けできることを、本当に嬉しく思います。

政府による緊急事態宣言が5月25日に全面解除されたことを受け、劇団四季でも6月より、上演に向けた稽古を順次再開することとなりました。公益社団法人全国公立文化施設協会より発表された「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を参照し、衛生環境に細心の注意を払いながら、緊張感を持って稽古を進めています。公演再開は、7月14日(火)からを予定。気の許せない日々ではありますが、数ヵ月にわたり静まり返っていた稽古場に、俳優とスタッフ、そして台詞や歌声、ダンスが戻ってきたことに、万感の思いがあります。

一方で、公演再開のあかつきには劇場でお客様をしっかりとお迎えできるよう、同ガイドラインを考慮した感染防止策を取り入れ、準備を進めています。
その対策の一環として、「前売りチケットの再販売」を決断させていただきました。

これは、いまお客様がお持ちのチケットをいったん払い戻しさせていただき、座席間に十分な空きを確保した新たな席位置にて、再度販売させていただくというものです。すでに各公演の座席表を公開させていただいておりますが、再販売の座席数は、従来の定員の半数程度となる予定です。
公演を楽しみにお待ちくださっているすべての方々に、観劇の機会を平時通りにご用意できなくなってしまったことを本当に申し訳なく思います。特に事前にご予約いただいているお客様におかれましては、せっかくお取りくださったチケットが無効となってしまい、そのお心を思うと本当に申し訳なく、通常通りのお座席で公演をお届けできない無念さをただ噛みしめるばかりです。皆様に多大なご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。

手探りのイレギュラーな状態が続きますが、どうぞご理解いただければ幸いです。最新情報につきましては、劇団四季オフィシャルウェブサイトで随時ご案内しておりますので、大変お手数ですが、定期的にご覧いただければと存じます。

なお、活動の再始動にあたり、劇場にご来場くださるお客様へのお願いごと、および、劇場での衛生対策などをご案内しております。

様々なご協力をお願いする内容となっています。ご負担をおかけして大変恐縮ですが、お客様と劇団員の安全を守るために何卒ご協力を賜りたく、ご観劇の前にぜひご一読くださいますようお願い申し上げます。

東京公演(大井町・有明)上演計画の変更について

新型コロナウイルス感染症の状況を総合的に判断し、JR東日本四季劇場[春][秋]、福岡公演、全国公演につきまして、上演計画の変更を以前よりお知らせさせていただいておりますが、引き続き、あらたな計画変更をご報告させていただきます。

まず、東京・有明地区に誕生する「有明四季劇場」の『ライオンキング』公演につきまして、2021年4月開幕から、9月開幕へと変更させていだだくこととなりました。
これは『アナと雪の女王』が同年6月開幕となったことと関連しています。どちらもディズニー作品で、『アナと雪の女王』は日本初演を、『ライオンキング』は有明公演に合わせてブラッシュアップ稽古を、クリエイティブスタッフの監修を受けて進める予定です。2つの大作を同時に準備・進行することは難しく、また7月には東京オリンピックも予定されていますので、このような判断となりました。

それに伴い、東京・大井町での公演につきましても、計画を変更させていただきます。
まず、四季劇場[夏]で上演中の『ライオンキング』につきましては、2021年6月まで上演期間を延長させていただきます。大井町駅周辺の再開発計画により、四季劇場[夏]とキャッツ・シアターは21年夏をもって閉館を迎えます。その[夏]劇場のフィナーレまで、『ライオンキング』をお届けすることとなりました。
これまでは2021年2月より『ノートルダムの鐘』を上演予定とお伝えしてまいりましたが、『ライオンキング』を長期間休演することは、春季に需要の多い学生団体のお客様に大きな影響を与えてしまいます。『ノートルダムの鐘』の上演を楽しみにしてくださっていた皆様には、本当に申し訳ありません。近い将来、必ず首都圏で再演をしたいと願っております。どうかご理解をくださいますようお願い申し上げます。
一方、大井町のキャッツ・シアターで上演中の『キャッツ』につきましては、2021年6月を千秋楽とさせていただきます。

福岡・キャナルシティ劇場 2022年契約終了について

続きまして、今後の劇団四季の九州での活動について、大変残念なご報告があります。
キャナルシティ劇場(福岡市博多区)を所有する福岡地所株式会社との協議の結果、劇場使用に関する契約について、2022年5月31日をもって終了することとなりました。22年6月以降は、今のようなキャナルシティ劇場での公演は出来なくなるため、九州での新たな活動の形を模索していくこととなります。

キャナルシティ劇場は、もともとは1996年、劇団四季専用劇場「福岡シティ劇場」として開館。2010年5月にそれまでの恒常的な活動を終了しましたが、その後も定期的に四季による公演を行い、2017年6月からは再び専有的な長期公演を実施してきました。
2022年6月以降も定期的な上演を続けられればと願っておりましたが、福岡地所様より「諸般の事情により契約延長が難しい」とのご意向を頂戴しました。これまで劇団四季の公演を支えてくださった大切なパートナーでもありますし、先方のご意向を尊重する必要もございます。お申し出を受け入れ、2022年5月をもって契約を終了することとなった次第です。

本当に残念ではありますが、キャナルシティ劇場で公演をお届けできるのは、残り2年となってしまいました。そのようなタイミングで、直近の『ノートルダムの鐘』『パリのアメリカ人』が、新型コロナウイルス感染症の影響で公演中止となってしまい、胸の締め付けられる思いです。しかし、次回は『マンマ・ミーア!』(10月1日~2021年1月3日)を上演いたします。その後も、いつも四季の活動を支えてくださる九州の皆様への感謝の気持ちを込め、様々な作品をお届けする予定です。ぜひキャナルシティ劇場での最終公演まで、変わらず劇場にお運びいただければと願っております。

このような状況ではありますが、新たな活動方法を検討し、福岡・九州の皆様に変わらず演劇の感動をお伝えしてまいりたいと考えております。どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。

各種ご支援への御礼――チケット「寄附」制度、クラウドファンディング

私たちは、1953年の劇団創立以来、「演劇だけで生計を立てる」ことを活動の根幹のひとつに据え、これまで演劇一本に注力し発展と拡大を進めてきました。しかし、演劇が劇場に人を集めて行われる芸術であるがゆえ、このたびの新型コロナウイルス感染症の発生・拡大により、非常に大きな損失と向き合うこととなりました。
今年2月末から6月末までの4ヵ月間だけでも、中止となった公演は約1000公演。これは劇団四季の年間総公演の3分の1にあたります。公演中止はそれだけに収まらず、7月中旬まで続くこととなりました。

これまで、たくさんのお客様より励ましのお言葉とともに、今後の劇団活動について数多くのご提案を頂戴いたしました。この場をお借りして心より感謝を申し上げます。
お声が大きかったものの一つに、「寄附」のご意向があります。このたび文化庁より、チケットを払い戻さず「寄附」することにより、税優遇を受けられる制度が創設されましたので、劇団四季の公演につきましても、同制度を利用できるよう体制を整えさせていただきました。この制度は、中止公演のチケットをお持ちのお客様が、料金の払い戻しを受けないことを選択された場合、その金額分が「寄附」と見なされ、確定申告の際に税優遇を受けられるものです。

また、インターネットにて、クラウドファンディングも立ち上げ、資金を募るプロジェクトを実施することとなりました。頂戴するご支援は、劇団活動の維持のため、中止公演の損失補填および今後の活動資金に充てさせていただきます。
すでに多くの方々からご支援を頂戴し、本当に勇気付けられております。心から御礼を申し上げます。皆様からいただいたお心をしっかり受け止め、一歩一歩、前に進んでまいります。

創立67周年、さらなる未来に向けて

この4ヵ月間、劇団四季だけでなく、日本の経済、社会、エンタメ界、演劇界、そこに関わるすべての人たちも同じように傷ついています。また、人の心も大きく変容しました。「コロナ禍」は、第三次世界大戦級のインパクトで、地球に生きる人たちすべてに襲いかかりました。劇団四季はこれから、この荒波の中を生き抜き、劇団創立者・浅利慶太をはじめとする先輩方が必死で繋いでくれた劇団組織を、未来に向けて残さねばなりません。

今後の見通しが立ちづらい状況が続いていますが、それでも私たちは、お客様とともに作り出す「演劇」の時間と空間を愛し、守ることを決して諦めません。
当初の予定より少し遅れてしまいますが、今年は、劇団四季の新たなフラッグシップ劇場となるJR東日本四季劇場[春][秋]が東京・竹芝にオープンします。この7月には、劇場外観と内装が完成。まずは、[秋]劇場が始動し、今年10月、『オペラ座の怪人』でこけら落としを迎えます。この劇場で、お客様を笑顔でお迎えすることが、今の劇団四季の心からの祈りであり、私たちの今後の活動を支える大きな希望の光です。
一方の[春]劇場は、来年1月、新作ショウ『劇団四季 The Bridge~歌の架け橋~』で開場予定。その後は、ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』という世界的な話題作が2021年6月に開幕を控えています。
そして、今年10月には、16年ぶりとなる新作オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が、東京・自由劇場で開幕することになっています。
いずれのプロジェクトも、劇団内ですでに諸制作が進行中です。皆様から頂戴した応援のお言葉とお志を糧に、しっかりと前を見据えて、開幕まで歩み続けたいと願っております。

今後、新型コロナウイルス感染症をめぐる社会の状況が変化し、政府や地方自治体から特別な要請があった場合、公演を再度中止せざるを得ない場合も十分予想されます。予断を許さない状況ではありますが、今、私たちができることは、「演劇の感動の灯をともし続ける」という祈りを強く持ち、活動に全力で取り組むことです。
これまでのような日常が戻ったときには、また客席いっぱいのお客様に感動をお届けしたい。そのために、この危機を何とか乗り越えていきたい。その祈りにご賛同くださる皆様と、ともに未来に向けて歩んでいけたら、と心より願っております。

冒頭でもお知らせしたとおり、現在、各演目のカンパニー一同、舞台に立つ日を心待ちにしながら、稽古に邁進しております。劇場の雰囲気が、かつてと変わらぬ気安さと明るさを取り戻すまでには、まだまだ時間がかかると思いますが、それでも「明けない夜はありません」。今できる精一杯のおもてなしの心と準備をもって、劇場で皆様をお待ちしております。

お客様にも、変わらぬ温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

劇団四季
代表取締役社長
吉田智誉樹

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