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開幕に先駆けて、福岡の"キャッツワールド"が公開されました!

開幕まであと2週間となったこの日。
福岡のメディアに"キャッツワールド"が先行公開されました。

この日までに約2週間の仕込みを行ってきたスタッフたち。
舞台装置はほぼ完成しつつあり、現在も『キャッツ』ならではの舞台装置である、ゴミのオブジェの設置が着々と進みます。

今回、客席は約160席が撤去され、舞台はせり出した状態。
また、1階客席のサイドにもゴミのオブジェが設置され、2階客席には、舞台から伸びた猫たちの通り道"キャットウォーク"も出現しました。

「世界でも、これほどの立体的なオブジェが設置されたCATSの舞台はありません。」と胸をはるのは、舞台美術家の土屋茂昭。
1983年の日本初演より、『キャッツ』の美術デザインを担当しています。
1998年の福岡公演で、初めて劇場での上演を可能にしました。

「"舞台美術家"と聞いて、どんな仕事をしているか、想像できますか?
 僕の仕事は"床はこういう絵を描く"と、舞台のあらゆる部分のデザインを演出家に提案することです。
 それをもとに舞台スタッフが実現化してできるのが、今ご覧いただいた舞台です。」

1983年の『キャッツ』初演時。初めて舞台美術のチーフに着任した土屋は、"舞台は都会のゴミ捨て場""猫たちから見た、人間世界"というキーワードをもとに、「実際の3〜5倍のゴミをつくって、客席や舞台を埋めつくそう」と考えました。

結果、劇場に入った瞬間に猫の世界が広がる舞台に、舞台が始まる前から『キャッツ』の世界へと誘われる導線の役割を果たします。

「舞台装置とは、うごきがあることが必要」とは、土屋の恩師であり、1980年に亡くなった舞台美術家の金森馨のことば。

土屋「時間が動き、筋が動き、心が動き、ドラマが共有できる。
それらの"動き"を作品とともに作ることが、舞台装置に求められることです。
ゴミのオブジェを見て、思い出を思い出していただけたら、キャッツの世界へ誘導するという役割が果たせますね。」

それまで、舞台の空間を埋めるために設置されていたゴミのオブジェ。
それに対する意識がはっきり変わったのは、2011年、東日本大震災の被災地に赴いた時でした。

「被災地にあった瓦礫を見て、これはゴミではない。思い出のかたまりだと思った。これまで『キャッツ』は空間を埋める作業をしてきたが、そうではない。
 "思い出のかたまり"が舞台なんだ、と。これは、振付家の加藤敬二も、俳優たちも同じ気持ちを持っています」

作るものは一緒でも、そのものに対するとらえ方がはっきりと変わった後、『キャッツ』の舞台装置はだんだんと変わっていきます。

「それまで大量生産できる紙ゴミが多かったのですが、思い出を持つものを作るように意識が変わってきました。
 今回はじめて"ファミコン"を作ったのですが、それを見て、たとえばそれを買ってもらった時、「おじいちゃんに買ってもらったな」などと思い出すことがあればいいですね。」

いち早く舞台装置を観覧したマスコミは、そのスケール感はもちろん、1点1点のオブジェのクオリティにも感嘆の声を上げていました。

開幕まであとわずか。
準備は急ピッチで進んでいます!

演目情報

キャッツ

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