全国公演中のミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』が、10月5日(日)、北海道七飯町公演で国内通算上演1500回を迎えました。
本作は、後にミュージカル界の巨匠となる作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと作詞家ティム・ライスの出世作となった記念碑的作品。日本では1973年6月に中野サンプラザホールで初演が開幕すると、以降40年以上にわたってロングランを繰り返し、"劇団四季ミュージカルの原点"として大切に演じ継がれています。また、その40年の歴史の中で、劇団四季では「エルサレムバージョン」と「ジャポネスクバージョン」という異なる2つの独創的な演出が生み出され、海外公演の高評価によって劇団の名を世界に知らしめた作品でもあります。
この重要なレパートリーが通算1500回の節目を迎えたのは、10年ぶりの全国公演で訪れた北海道・七飯町。世界レベルの舞台を大都市限定ではなく全国各地で上演できるのは、世界でも日本だけです。その意味で、今回の公演は、上演回数という数字以上に価値のある公演。七飯町文化センターパイオニアホールの約1000席の客席は、ほぼ満員のお客様で埋め尽くされ、改めて全国各地まで観劇文化が浸透し、成熟している日本の素晴らしさを知ることができました。
そして迎えたカーテンコールでは、カンパニーを代表してユダ役の芝 清道が感謝を込めてご挨拶に立ちます。
「お客様一人一人の熱い声援の賜物と、感謝の気持ちで一杯です。しかし、1500回は単なる通過点にすぎません。これから2000回、3000回に向けて、一人でも多くのお客様に感動をお届けできるよう、日々精進してまいります!」
一回の舞台にしかないお客様との一期一会。1500回を迎えたとはいえ、その中に一つとして同じ舞台はありません。
これからも新しい出会いと感動を求めて、カンパニーは12月14日の京都公演千秋楽まで日本全国を巡ります。