2022年4月より、東京・JR東日本四季劇場[秋]で上演される新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』。
今夏、本作のメインからアンサンブルまでの全キャストを決めるオーディションが実施され、劇団内からのべ300名以上の俳優が参加。
劇団四季が総力をあげて創作するミュージカルの初演オーディションとあり、審査が行われた5日間、会場は熱気に満ちあふれました。

ダンス審査前、課題の振付を確認する受験者たち
審査員席から真剣なまなざしで受験者を見つめるのは、演出・青木豪さん、脚本・歌詞の高橋知伽江さん、作曲・編曲の富貴晴美さん、音楽監督・鎭守めぐみさん、振付・萩原隆匡らクリエイティブスタッフたちです。
オーディション審査は、歌、台詞、ダンスの3つの部門で実施。受験者たちは、原作であるスタジオ地図・細田守監督の長編アニメーション映画「バケモノの子」を研究し、思い思いに描いたキャラクター像を、限りある短い時間に込めて披露します。

受験者一人ひとりのパフォーマンスを見つめ、慎重に審査するクリエイティブスタッフたち
熊のような容姿を持ち、バケモノの世界・渋天街で一二を争う最強のバケモノで、主人公・蓮(九太)を弟子として育てる熊徹の審査。
課題の台詞は、九太に初めて闘い方を手引きする場面から引用されました。孤児ゆえに独学で武術を極めた熊徹が、説明に苦心しながら、 "胸の中にある剣"について熱く説く場面です。

熊徹、蓮(九太)のオーディションの様子
そして、蓮(九太)の審査。両親の離婚と母の死により、ひとり渋谷の街をさまよう少年・蓮は、熊徹と出会ったことから、渋天街で彼の弟子になり、"九太"と呼ばれるようになります。
課題として与えられた台詞は、物語の終盤より。青年となった九太が、ある事件と向き合うことを決心し、自分を見守り支えてくれた熊徹の旧友・多々良と百秋坊に感謝を伝える場面からです。
受験者たちは、心身ともにたくましく成長した九太の姿を、短い台詞のなかで表現します。

熊徹と九太、そして多々良と百秋坊の4役は二次審査へと続き、台詞の掛け合いも。
演出の青木豪さんは、「一次審査のときよりも、もっと自由にやってみてください」と受験者にリクエスト。より具体的なキャラクター性を見出そうとじっくりと見つめ、受け取ったイメージを手早く書き留めていきます。
さらに、「武術経験があるということですが、見せていただけますか?」「楽器演奏の経験は?」など、気になるワードも。

なお、劇団内オーディションを終えた8月には、子役を決めるオーディションも開催。子ども時代の蓮(九太)、熊徹のライバルである猪王山の息子・一郎彦と二郎丸の役をつかむことを夢見て、男女あわせて約650名の子どもたちが挑みました。
劇団四季創立68年の歴史のなかで、オリジナルミュージカルとして最大級の長期公演に臨む『バケモノの子』。
期待を背負い、初演の舞台をつかむのは、果たして――。
ミュージカル『バケモノの子』の開幕は、2022年4月30日(土)。どうぞご期待ください!
発売日程 |
2022年4月30日(土)~9月30日(金)公演分
※「四季の会」会員を対象とした事前抽選販売を予定しています。決定次第、当オフィシャルサイトおよび「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」にてお知らせいたします。 |
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会場 | JR東日本四季劇場[秋](東京都港区海岸1-10-45) |
※公演日程などの詳細は、決定次第、当オフィシャルサイトおよび「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」にてお知らせいたします。 |