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コラム

『人間になりたがった猫』東京公演に向けて――稽古が始まりました

7月23日(土)に東京・自由劇場で開幕するファミリーミュージカル『人間になりたがった猫』の稽古が、四季芸術センター(横浜市あざみ野)で始まりました。
2020年に全国公演が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、やむを得ず公演中止となった本作。2年の時を経ていよいよ再始動へ――この夏の自由劇場公演を経て、9月からは全国を巡ります。

物語の主人公は、森で暮らす猫のライオネル。主人である人間嫌いの魔法使い・ステファヌスに口答えをしたことがきっかけで、罰として2日間、人間の姿に変えられてしまいます。しかし、人間にあこがれていたライオネルは大喜び。町へ繰り出すと、そこで様々な人と出会います。人間との交流を通じ、ライオネルの心に生まれて初めての感情が芽生えてゆき......。

稽古初日となるこの日は、台本の読み合わせ稽古を実施。レジデント・ディレクターを務める西尾健治が稽古を前に、「自分の弱い部分や未熟な部分も、怖がらずにみんなでこの場に持ち込み、手を取り合って作品を作ることが、この物語のテーマともつながるはず。今の時代を生きる僕たちが、この作品を通して"大切なもの"を探していきましょう」と声をかけます。
初めて本作に参加するメンバーも加わり、緊張感のある読み合わせが行われました。

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人間になったライオネルにとって、何もかもが初めての体験。彼と出会った人々もまた、まっすぐなライオネルの行動や言葉に心を動かされてゆきます。

読み合わせ稽古終了後、西尾は俳優たちに、「この台詞にはどんな背景がありますか?」と問いかけ、繊細な心の変化を表現するため、一緒に言葉や感情を深掘りしていきます。
"命の尊さ""仲間の大切さ"を伝えるため、台本の言葉一つひとつを丁寧に掘り下げ、その言葉の理由や感情を追究しながら稽古が進められました。

36作品ものレパートリーがある四季ファミリーミュージカルの中でも、上演回数最多を誇る本作。
忘れかけていた純粋な心を思い出させてくれる物語を、ぜひ劇場でお楽しみください。

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