
第2回「キヤノン・キャッツ・スクール」が開催されました
12月12日(日)、 ミュージカル『キャッツ』横浜公演にご協力いただいているキヤノン株式会社が主催となり「キヤノン・キャッツ・スクール」が開催されました。
キヤノン・キャッツ・シアターのロビーで行われた「母音法」セミナーの様子
「キヤノン・キャッツ・スクール」とは、芸術文化の発展や地域社会の活性化への貢献を目的とした、教育支援プログラムの一つです。8月、あざみ野・四季芸術センターで行われた第1回目に続き、第2回目は、キヤノン・キャッツ・シアターで行われました。
(左上)岸 佳宏(右上)江部麻由子(右下)有賀光一(左下)リハーサルを見学している様子。
まずは、劇場のロビーで「母音法セミナー」の体験。母音法とは、劇団四季の俳優が日ごろトレーニングを行っている方法論の一つで、母音と子音を分別する発声法です。今回は、俳優の有賀光一、岸 佳宏、江部麻由子がセミナーの講師を務めました。参加した生徒は、母音法を身につけられるよう必至に取り組み、その後の質疑応答の時間でも積極的に俳優たちに質問を投げかけます。
「本番で緊張して、失敗してしまいます。緊張しない方法はありませんか?」という女子学生からの質問には、有賀が「自分が納得しても更に練習することです。私はここまでやりきったという努力は自信につながり、自然と集中力もついて緊張しないのです」と答えました。俳優の説得力のある答えに、参加した学生全員が大きくうなずきました。
次に、「風邪はどのように予防していますか?」との質問には、岸が「とにかくたっぷりと睡眠をとることです」と答えます。絶対に舞台に穴をあけることのできない彼らの予防法は、健康の基本である睡眠が大切であることを伝えました。
母音法や俳優たちから直接アドバイスを受けた後は、リハーサルの様子を見学。舞台裏ならではの誰もいない客席に座った生徒たちは、緊張感漂う舞台上の光景に釘づけでした。
俳優と生徒の記念撮影
その後、『キャッツ』を観劇。そして、最後に彼らにとってもう一つ嬉しいサプライズがありました。観劇後、手をひかれるままにリハーサル室に足を運ぶと、なんと『キャッツ』出演者全員が、衣裳・メイク付きで登場。ここでも演技や舞台についての質問時間が設けられ、交流を図った後、記念撮影が行われました。
(左上)真剣に話を聞く生徒(右上)最後は俳優が、激励の気持ちを込め握手でお見送りをしました。
第2回目も大好評だった「キヤノン・キャッツ・スクール」は、春にも開催される予定です。
参加した生徒たちの感想 「四季の練習方法や発声の工夫などいろいろなことを、実際の俳優さん達が分かりやすく説明してくださり、何をやるにもまず基礎が大切なんだなあと思いました。質問コーナーでもいろんな疑問に答えて頂けてすごく参考になりました!」 「本日学んだことを演劇部で生かせることはもちろん、今までよりもさらに劇を好きにさせてくださいました。夢を追いかけ、それを実現し仕事としている四季の方々はとても輝いていました!」 「上演前の練習中の俳優の皆さんは、細かい所まで決して妥協せず常に最高のものを追求していました。本番では、メイクをして猫になりきった俳優さん達に感動して楽しいシーンだったのに涙が出ました!」 「本日はこのような素晴らしいスクールに招待して頂いて本当にありがとうございました。ステージだけではなく通路まで猫が通り、キャッツ・シアター全体がステージなんだなと思いました。通路に俳優さんが来たとき、じーっとお客さんの目を見ていたので、本当に猫のように思いました」 「今日一日、素晴らしい体験でした。これを期に、私ももっと精進しなければと思いました。本当にありがとうございました!」 |
【動画追加】『キャッツ』横浜公演1周年を迎えました!
木枯らしに一段と寒さを感じるようになった11月11日(木)、キヤノン・キャッツ・シアターにてミュージカル『キャッツ』横浜公演が1周年を迎えました。
1周年特別カーテンコールの様子
1983年11月11日、東京・西新宿のテント式仮設劇場で初演された『キャッツ』は、初のロングラン公演を成功させ、演劇界のみならず社会的な注目を集めました。以来27年の間、大阪、福岡、札幌、広島など全国各地を巡り、総公演回数は7600回を超え、今年4月には劇団四季の国内上演最多記録およびブロードウェイ公演のロングラン記録を突破。『キャッツ』の勢いはとどまることを知りません。
記念すべき横浜公演1周年を迎えた当日。開演前の俳優ミーティングでは、公演委員長の松島勇気が『キャッツ』の歩んできた歴史を仲間たちに伝えました。
「『キャッツ』は今日で27年目を迎えます。願いや思い、祈りを込めて演出してくれた浅利先生、そして『キャッツ』を創りあげてきた先輩方がいるからこそ、今私たちがこの舞台に立てることができます。27周年という重みを感じ、『キャッツ』の素晴らしさをお客様にしっかりと伝えてほしいと思います。そして8000回、9000回、何十年も続くような『キャッツ』にしていきましょう」
全員が松島の言葉を真剣に聞き、この記念すべき1周年の舞台に立つということの重みを再確認するように深くうなずいていました。そして最後は恒例の一本締め。力強い一本締めの音が、リハーサル室に響きます。
その頃劇場では、平日公演にも関わらず、開場前から1周年公演に期待を膨らませたお客様で長蛇の列がなされていました。そして入場が開始されると、お客様は売店へと向かわれます。1周年を記念して、本日より新たに仲間入りした新商品を手に入れようと、賑わいを見せました。
(左下)賑わいをみせた売店の様子。(右下)1周年記念として会場では『キャッツ』手ぬぐいが手渡されました。
通常のカーテンコールを終えると、客席からはいつになく盛大な拍手が送られます。そしてここから1周年を記念した特別カーテンコールがスタート。劇場内が再び暗闇に包まれると、「ジェリクルソング」のナンバーに乗せて24匹の猫全員による挨拶が行われます。
「本日は『キャッツ』横浜公演にご来場いただき誠にありがとうございます。昨年11月11日開幕した『キャッツ』横浜は本日を持ちまして1周年を迎えることができました。これもひとえに、お客様の温かいご支援の賜物と出演者・スタッフ一同心より御礼申し上げます」
(右下)ラム・タム・タガーが再び登場!YOKOHAMAの“A”の字をこっそり持っていこうとしますが見つかってしまいます。
『キャッツ』横浜公演ならではの挨拶が続き、最後は全員で「ありがとうございました」と心からの感謝を伝えました。
すると、舞台の至る所から「CATS 1周年 YOKOHAMA」という16個のオブジェが登場。そのオブジェは猫たちの手によって完成され、舞台上で大きく存在感を表わしていました。
『キャッツ』横浜公演1周年仕様の特別オブジェが登場しました。
『キャッツ』横浜公演は、更なるロングラン公演を目指しさらに勢いをつけていくことでしょう。是非、横浜公演でしか味わうことのできない、“緊密な空間、より一層増した一体感”を体験してみてください。
『キャッツ』横浜公演1周年記念特別カーテンコールの様子
劇団四季の地元“青葉区民まつり”でキャッツメイクを実施しました!
劇団四季の本拠地、四季芸術センターのある横浜市青葉区で、11月3日(水・祝)に“青葉区民まつり”が開催されました。そのイベントの中で地元の方々に劇団四季を身近に感じていただこうと、現在横浜で公演中『キャッツ』のメイクサービスを実施。
今年は、APEC横浜を記念し、“国際交流”をテーマに開催された「青葉区民まつり」。国際色豊かなショーや地元団体のブースが多数出展し、約48,000人もの来場者が集まりました。
メイクサービスを受ける子どもたちの様子
今回初登場の『キャッツ』ブースでは、マンカストラップ・ランぺルティーザの2種類から選べるメイクサービスを提供。予想を大幅に上回る希望者で急遽、受付時間を延長するほど好評をいただき、会場内は猫メイクの子どもたちが溢れ、ブース前は大変な賑わいをみせました。
たくさんのお客様が『キャッツ』ブースにお越しになりました!
参加されたご家族からは、“我が子が猫に変身して『キャッツ』がとても身近に感じました”などの声が。地元のみなさまとの交流も深まりました。
その他『キャッツ』ロゴ入り風船やステッカー、ウチワの配布、プロモーションVTRの放映やパネルの展示など、『キャッツ』を多くの方に触れていただきました。
昨年の11月11日に横浜の地で開幕し、まもなく1周年を迎えようとしています。ますます盛り上がりをみせる『キャッツ』へ是非お越しください。
『キャッツ』横浜公演テレビCM
『キャッツ』の世界へようこそ―その魅力に迫る
今やミュージカルの王者とも呼ばれている『キャッツ』は、来る11月11日に、横浜公演1周年、日本公演開幕27周年を迎えようとしています。今なお人々を惹きつけ、客足が絶えない本作の、その魅力とは一体―?
誰もが驚く『キャッツ』ワールド全開のあのシーン。(撮影:荒井 健)
サーカスのような『キャッツ』
初めて見た時、まるでサーカスみたいだと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。劇場に一歩足を踏み入れたら、そこはもう都会のゴミ捨て場。客席の周りには、通常の3倍に作られた"ゴミ"が床から天井まで隙間なく積み上げられ、自分が猫のサイズになったかのような錯覚を起こしそう。そして、物語が始まった途端、前方の客席が回転。他のどの作品にもない"何か"が起こる予感がする瞬間です。
しかしそれはまだ序章に過ぎません。オーバーチュアの音楽と共に、次々と起こる『キャッツ』ならではの演出が、皆さまをミラクルな世界へと誘ってゆきます。ゴミに見立てられた"靴"が天井から落ちてきたり、神出鬼没のネコが登場したり、迫力満点のタップダンスやマジックショーが始まったり――。
(左)ミストフェリーズのマジックショーには驚くべき仕掛けがたくさん。(右)空中ブランコを自由自在に操るギルバート。(撮影:荒井健)
「上演中にこれだけ動く箇所があるステージというのは、他にあまりありません。客席まで回るとなると、唯一無二です。それだけ、驚きと感動があるからこそ、これだけ長い間皆さまに愛され続けているのですが、その分、舞台上は危険も伴います。私たちスタッフは、何一つ見落とせません。他の演目と同じように毎日入念なチェックをしていますが、特に『キャッツ』では、普段から違う角度から見られる感覚を身に付けることが必要とされます」というのは舞台監督の吉野亘(よしのわたる)。キャッツ・シアターは、お客様に毎回新たな発見をして頂くための掛けが散りばめられている分だけ、360度あらゆる角度からの点検が必要となるのです。
キヤノン・キャッツ・シアターと銘打たれているように、現在横浜で『キャッツ』を上演している劇場は、『キャッツ』のために設計された劇場です。そこには、1983年東京・西新宿での日本初演時から劇団四季の中で脈々と受け継がれているノウハウが凝縮されています。作品を安全に上演するためのノウハウも、もちろんそこには含まれ、それを掌握しているのが、舞台監督。俳優と同じく、舞台は生ものであるということを日々感じながら、吉野は、絶対に慣れてしまわないようスタッフに指導しています。
ストーリー性に富んだミュージカル『キャッツ』
『キャッツ』は台詞も殆どなく、歌とダンスで構成されていることから、一見ショーのように捉えている方も多いのではないでしょうか。しかし、『キャッツ』はショーではなく紛れもないミュージカル。多くのお客様に感動を与え、長い間愛され続けている劇団四季の代表作です。
「ジェリクルキャッツが選ばれ、その猫が天上に上っていくシーンは見せ場です。そこに行きつくまでに、歌詞を通していろんなメッセージが込められています。一見、1つ1つの紙片になっているような作品ですが、物語が進むにつれて、その紙片は紡がれてゆき、最終的に昇天のシーンに繋がっている。『キャッツ』の振り付けを担当した加藤敬二は、『キャッツ』はショーではない、ミュージカルなんだと俳優たちに指導しているのですが、僕たちスタッフもそれを意識するようにしています」と吉野も言います。
猫たちがどこからか運んできたあるものを使って、あっという間にスキンブルシャンクスの列車が完成します。(撮影:荒井健)
そして、よく言われるのが24匹それぞれの猫は、それぞれの人間にたとえられるということ。締めくくりのナンバーの中でも「とても似ているあなたと とても似ているあの人と とても似ている人間と さあ猫にご挨拶を」という歌詞がでてきます。舞台上の俳優だけでなく、それを支えるスタッフ、そしてもちろんお客様の一人一人が、24匹のどれかに似ている。そんな作品だからこそ、『キャッツ』は、キャッツ・シアターで生き生きと輝き、毎公演ごとに違った化学反応を起こして、様々な表情を見せるのかもしれません。
迫力満点のクライマックスシーン。(撮影:荒井 健)
キャッツ・シアターに入れば、あなたも『キャッツ』の一員。その空間で、あなたがそこにいることで起こる、その日、その時の奇跡を、ぜひ体感してみて下さい。
劇団四季携帯サイトはこちら>>
『キャッツ』作品紹介ページ(パソコン版)はこちら>>
キヤノン・キャッツ・シアターに“ハロウィン・オブジェ”が登場しました!
10月1日〜31日までの期間、『キャッツ』横浜公演を上演中のキヤノン・キャッツ・シアター内に、ハロウィン・オブジェが登場しました。
今回は、10月31日のハロウィンの日にちなんで、「ジャックランタン」というお化けのかぼちゃと『キャッツ』の猫をコラボレーションしました。
(上から)ミストフェリーズ、ラム・タム・タガー、グロールタイガー
連日、このハロウィン・オブジェを記念撮影しようと、カメラを向けるお客様の姿が途絶えません。それぞれの猫が持つ特徴をしっかりと捉えたオブジェの外観は、お客様の心をぐっと掴んだようです。
期間限定ハロウィン・オブジェは31日まで飾られています!是非、年に一度のハロウィン色に染まったキヤノン・キャッツ・シアターに足を運んでみてください。
