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2009年9月

横浜『キャッツ』ができるまで 〜舞台監督編〜

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
僕たち舞台スタッフは、『キャッツ』横浜公演の開幕に向けて
仕込みの準備に入っています。

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これはキヤノン・キャッツ・シアターの模型。
設計図をもとに舞台の仕込み用に制作したものです。

『キャッツ』との出会いは1995年の品川公演。
本番付きのスタッフとして『キャッツ』に加わり、
2001年の大阪公演から舞台監督に、途中時々交代しながら、
また『キャッツ』に戻ってきました。

よくいろんな方から
「『キャッツ』は特殊な舞台だから大変じゃないですか?」
という質問をいただくことがあります。

確かに、舞台袖は無い、客席全部が舞台、しかもお客様ごと回る。
など、いろいろあることは事実なのですが、それが『キャッツ』なので、
特別視せず当たり前のこととして捉えるようにしています。

14年にわたって『キャッツ』に携わってきたわけですが、
毎日変わらぬ舞台をお届けする = 毎日同じことを繰り返す
というわけではないんです。
『キャッツ』に関わった人たちが、毎日ほんの少しずつでも
作品をより良くするための挑戦を続けてきたからこそ、
今の『キャッツ』があるんじゃないかなと思っています。

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この写真はロビー入口から客席へ入る時の風景です。
僕自身は出来上がった『キャッツ』に途中から加わっているので、
初演時、全てが初めての状態でこの舞台を創りあげ、
1年間のロングラン公演を行ったというのは本当にすごいことだと思います。

先日、長野県の大町にある倉庫で昔の資料にも目を通してきたのですが、
僕たち現場の人間にとっては、やはり紙に書かれていることより、
キャッツ・シアターそのものが一番の教材となります。

「なぜここはこういう仕組みにしたんだろう?」と思って探ってみると
そこにはきちんとした理由があり、新たな発見につながっていきます。
26年間、『キャッツ』に携わってきたたくさんの人たちが積み重ねてきた
努力の結果と情熱がいっぱいに詰まっているんですよね。

だから僕自身も毎日ほんの少しずつでもいいから良い舞台に
していきたいという気持ちでやっています。

キヤノン・キャッツ・シアターでもたくさん試行錯誤するつもりです。
舞台裏でお客様の笑顔と拍手を味わえる日を楽しみにしています。

(『キャッツ』舞台監督・Y)

『キャッツ』横浜公演、開幕まであと42日!

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携帯待ち受けの秘密2 〜ボンバルリーナ編〜

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(撮影:荒井 健)

ごきげんよう。ボンバルリーナ役の西村麗子です。

私が湘南の海に出たり、山下公園で潮風にあたったりすると
日常がリセットされて瑞々しい気持ちで毎日が送れるように、

横浜近辺のみなさまには、
『キャッツ』という別世界と生の舞台の面白さを、
ご自分の庭の様に何度となくお楽しみ頂けたら幸いです。

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生まれ育った湘南の海にて

東京などの少し離れた関東圏からお越し頂くお客様には、
横浜が開港当時から持つ、「洒落たところ、珍しいところを呑み込み、
潮風でさわやかに洗って根付かせるような独特な気風」を
気軽に満喫して頂きたいです。
品川からはわずか20分の気軽さですので、横浜独特の魅力と、
『キャッツ』独特の魅力を小旅行のように味わって頂き、
「『キャッツ』に行けば、必ず何かに出逢える」
と心のお守りにして頂けたら幸いです。

全国各地からお越し頂くお客様には、
「『キャッツ』を見れば人生の新しい発見があり毎日が生まれ変わってゆく」
横浜の「キヤノン・キャッツ・シアター」がみなさまにとって
そんな場所であれたらと心の底から願います。

幼稚園から小学校に上がる春休みに母と祖母とで
山下公演沿いに碇泊している氷川丸を観に行きました。
そして小学校の初めての図工の時間には氷川丸の絵を描きました。

バレエ少女だった時代、山下公園沿いのホールに
パリ・オペラ座やベジャール、プリセツカヤのバレエ等を
よく観に行っていました。

申しきれないのですが、横浜には自分の人生の節目ごとの
大切な思い出がいっぱいに詰まっています。

一番のおすすめは関内の日本大通りから山下公園沿いの道を通り、
バーニーズ辺りから中華街にぐっと入ってゆくルートでしょうか。
今も無性に楽しく、ほっとします。

そして、もう一つは外人墓地周辺。
ここは3才の頃の、父・母とのドライブに始まり、
甘い甘い思い出まで見届けてくれている素敵な場所です。
別世界への入り口があるような場所です。

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氷川丸

ボンバルリーナは、雌として非常に成熟した猫です。
首輪は無く、飼い馴らされる事無く、堂々と自分の野性に
忠実に生きる雌猫です。
野性と猫としての量感が彼女を美しくしています。
成熟しているからこそ、物事の表と裏を感受する純度と
振り幅は高く、悪徳にすら美や憧れを見出します。
故に、犯罪王であり悪徳の化身であるマキャヴィティの事を
謳い上げます。
「爆弾バレエ猫(Bombalurina)」という名の通り、
バレエの身体の使い方ががっつりしみ透った猫です。

『キャッツ』東京公演の際には、五反田・大崎の街に
ミストフェリーズやランパスキャットが現れるような錯覚を
持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

横浜では、
山下公園近くの教会にオールドデュトロノミーが、
赤レンガ倉庫にスキンブルシャンクスが、
フランス山の文学館の庭にヴィクトリアが、
外人墓地にマキャヴィティが、
石川町のジャズスポットの脇にボンバルリーナが、
中華街の店の厨房裏にマンゴジェリー&ランペルティーザが、
関内の美食処の玄関にバストファジョーンズが居るかもしれません。

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どうぞ皆様それぞれの横浜『キャッツ』の魅力に思う存分ひたって下さい。
横浜での『キャッツ』の魅力を、皆様と共に深めてゆけますよう!!

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(ボンバルリーナ役 西村麗子)

『キャッツ』横浜公演、開幕まであと53日!

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携帯待ち受けの秘密2 〜カッサンドラ編〜

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(撮影:荒井 健)

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。カッサンドラ役の大口朋子です。

私は逗子のほうの出身なので、子どもの頃の横浜の印象は
「週末に家族でちょっとぜいたくを楽しみに行くところ」という感じでした。

ドライブがてら元町に行ってショッピングをして、夕方になると洋食屋さんに
行ってハンバーグセットやお子様ランチを食べるんです。
当時の元町は「昔ながらのお洒落な商店街」という感じでしたし、
洋食屋さんもお洒落なお店が多いので、ちょっと大人になった気分を
味わえて、いつも週末が楽しみでした。

高校生になると・・・やっぱりショッピングですね(笑)。
友達と中華街に行ってかわいいサンダルを見つけたり雑貨めぐりをしたり。
今も相変わらず買い物は大好きです。

みなとみらいのおすすめは、観覧車。
周りのビルが高いのであまりそう見えないかもしれないのですが、
頂上はかなり高さがあるんですよね。
ゴンドラから見る横浜の景色もとっても素敵ですよ。

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さて、私が演じているカッサンドラという役について
ちょっとご紹介してみたいと思います。

カッサンドラはいつもオス猫のタンブルブルータスと一緒。
タンブルブルータスが男性の象徴、カッサンドラは女性の象徴なんです。

『キャッツ』に出てくる猫たちの中でも、カッサンドラは特に月を
いつも意識していて、1幕のタイヤの上でのアダジオや、
2幕冒頭も月に惹かれてつい踊りだす、神秘的な猫なんです。
(ちゃんと神秘的に見えていればいいのですが・・・)

タンブルブルータスと2人で踊るシーンが多いので、
相手が変わる度に入念に確認をします。
それぞれ呼吸や間が違うのですが、だんだん息が合ってくると、
違いが楽しくなりますね。
なんといっても男性の象徴なので心強いし安心できます。

『キャッツ』横浜公演が始まったら、昔良く行ったところを
もう一度のんびり巡ってみようかなと今から楽しみにしています。

全国各地からたくさんのお客様が地元に来てくださるというのは
やっぱりすごく嬉しいです。
ぜひ『キャッツ』と横浜の両方を楽しんでくださいね。

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(カッサンドラ役 大口朋子)

『キャッツ』横浜公演 開幕まであと55日!

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携帯待ち受けの秘密2 〜マンゴジェリー編〜

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(撮影:荒井 健)

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。マンゴジェリー役の武藤 寛です。
僕たちの共通点、わかりましたか?

正解は・・・

「神奈川県出身」です!

僕は横浜で生まれ、子どもの頃は横須賀で育って、大人になってから
再び横浜に戻ってきたのですが、横浜の街は本当に魅力的なんです!

そして、『キャッツ』は、お客さんとして舞台を観ていた頃から
ずっと憧れていて、「いつか出演したい」と思い続けてきた作品です。

愛してやまない横浜で『キャッツ』が上演されるなんて・・・。
今から楽しみで仕方ないし、「絶対に成功させたい!」
という思いで燃えています。

横浜はやっぱり海をなくしては語れないですね。
港町って入ってくるところでもあり、出ていくところでもある。
それがなんだか「キュン」とさせるというか。

「山下公園」や「大さん橋」で海風にあたりながら
“濱のマンハッタン”が暮れゆくのをぼーっと眺めて
ちょっと悲しい感じを味わうのが好きなんです。

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この景色を“濱のマンハッタン”と名付けています

あとはベイ・クオーターから出ているシーバスに乗って
海から横浜を眺めるのも最高です。
自転車に乗っていろいろ巡るものおすすめですね。
中華街には美味しいものがたくさんあるし。

まだまだたくさんあって書き足りないです!

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ベイ・クオーターのシーバス乗り場

僕が演じているマンゴジェリーという役は、
メス猫のランペルティーザとカップルの「泥棒猫」です。

マンゴジェリーは、「歌って」「踊って」「メス猫をリフトして」
と、体力的にもかなりキツい役なので、最初は与えられたことを
こなすだけで精一杯でした。

どのように役をつくれば良いのかしばらく悩んでいたのですが、
ある時、李 涛くんのマンゴジェリーを観たときに、
「今までにないマンゴジェリーだ!」と思い、
「僕にしかできないマンゴジェリーをやろう!」と
思えた瞬間があったんですよね。

それからは本当に試行錯誤の繰り返しでした。
村さんに「こく普通の当たり前のこととして存在すること」と
アドバイスをいただいたり、芝さんに「お前が頑張ってるだけじゃ
だめなんだよ。お客様はマンゴジェリーが観たいんだよ」と
ヒントをいただいたり。

そうしているうちに、だんだん周りのいろんなものが見えて
楽しくなってきたんです。
最初の頃は必死すぎて「自分がこれをやらなきゃ」という
気持ちだけが大きくなってしまっていたんですよね。

マンゴジェリーを演じたことによって、自分が舞台に立つ
スタンスが変わりました。

東京公演からはラム・タム・タガーでも出演しているのですが、
先輩方がすごく個性的で魅力的な方ばかりなので
僕も自分にしかできないタガーを深めていきたいですね。

『キャッツ』も横浜の街も思いっきり楽しんでください。
ヨコハマで待っています!

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(マンゴジェリー役 武藤 寛)

『キャッツ』横浜公演 開幕まであと57日!

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携帯待ち受けの秘密1

ブログをご覧のみなさま、劇団四季の携帯サイトにある
『キャッツ』スペシャル待ち受けをご存じでしょうか?

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こちらからダウンロードできますので、
ぜひ試してみてくださいね!

さてここで問題です!
1.「壁紙A (写真ver.)」に登場する猫の名前をすべてお答えください。
2.その猫たち(俳優たち)の共通点は何でしょうか?

答えは次回、本人(本猫?)たちに聞いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

『キャッツ』横浜公演 開幕まであと58日!

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