2月22日(月)、『むかしむかしゾウがきた』カンパニーが沖縄県・新石垣空港へ到着しました。
昨年4月より実に10ヶ月の間、全国各地を旅してきたカンパニー。その最南端の公演地・石垣島を皮切りに、18日間にわたって5都市12公演を行う沖縄公演がはじまります。
新石垣空港では、「こころの劇場」公演の沖縄ブロック協賛企業である日本トランスオーシャン航空八重山支社の皆様が出迎えてくださいました。
カンパニーを代表して菊池 正、佐和由梨、山中由貴の3名が、名渡山秋彦支社長にご挨拶。その後は協力企業の皆様とともに、石垣市・中山義隆市長を表敬訪問しました。
25日(木)「こころの劇場」石垣公演には、石垣島と隣接する竹富町の島々から32校の児童が来場します。
中山市長からは、「島の子どもたちに本物の芸術を見せる機会を絶やさぬため、今後も協力していきます」とのお言葉をいただきました。
また、石垣島の歴史を題材とした子ども演劇を行う「ウィングキッズリーダーズ」の活動とも相まって、演劇に興味を抱く子どもたちが増えている喜ばしい現状についても伺いました。
この日の最後は、24日(水)一般公演の主催である八重山毎日新聞・黒島安隆社長を訪問。
「チケットは2日で完売。石垣初上演の演目なので、お客様も大変期待されているのでは」という黒島社長のお言葉に、俳優たちはあらためて身を引き締めました。
翌23日(火)、休演日を利用して石垣市立大浜小学校を訪れたのは、小松貴行、佐藤幸治、小澤真琴の3名。6年生2クラス56名の皆さんに『美しい日本語の話し方教室』の授業を行います。
この日は沖縄独自の"あの世のお正月"「十六日祭」のため、授業は午前中のみ。家族皆が楽しみにする行事だそうですが、それ以上に授業を楽しみにしていた児童の皆さんが、大きな拍手で迎えてくれました。
授業が始まると、俳優からの問いかけに、臆することなく元気な声で応えます。教室で円になり、授業の内容を思い出しながら合唱をして授業は終了。2日後の「こころの劇場」公演での再会を誓い合い、俳優たちは学校を後にしました。
一方同じ日、内海雅智、飯村和也、熊本梨沙、若山展成の4名は沖縄県立八重山高等学校へ。演劇部の皆さんと「ウィングキッズリーダーズ」の皆さん、合計27名の小・中・高校生に向けて、演劇セミナーを行いました。
呼吸法や発声法の基本指導のあと、2つのチームに分かれて『むかしむかしゾウがきた』の1場面を演じることに挑戦。俳優たちは参加者の輪に加わり、細かなアドバイスを送ります。2時間近くの練習を経て、チームごとに成果を発表しました。
発表を見守った俳優たちは、「皆さんが本当に一生懸命取り組む姿に、自分たちも感動をもらいました」と晴れ晴れした表情で感想を話しました。
代表の生徒さんから、「今日の指導を受けて、自分も夢を追いかけたいと強く思いました」とのお言葉をいただき 、セミナーは終了。来たときは明るかった窓の外は、すっかり暗くなっていました。
後編では、石垣島での一般公演と「こころの劇場」公演の様子をレポートします!