全国の子どもたちへ、「真実」の物語を――『王子とこじき』稽古場レポート

8月6日(土)から全国ツアー公演をスタートするファミリーミュージカル『王子とこじき』。四季芸術センター(横浜市・あざみ野)では連日熱い稽古が続いています。

「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィン」などの名作で知られるマーク・トウェインの原作を元にしたオリジナルミュージカル。
王子エドワードとこじきの子トムは、同じ年・同じ日に生まれ、顔も姿も双子のようにそっくり。ひょんなことから出会った二人の少年が、お互いの洋服を取り替えてみたことで、周囲の大人たちを巻き込んだ大騒動が起こります。

俳優たちはこれまで、約1ヶ月に及ぶ稽古に取り組んできました。
「今までの稽古でやってきたこと、これからやらなくてはいけないこと、一人一人に色々な事情があると思うけど、この作品の客席は子どもたちばかり。こちらが抑えていたら絶対に子どもたちはついてこないので、それぞれキャラクターを思いっきり演じて」
演出スーパーバイザーを務める味方隆司が語る言葉のとおり、子どもたちの素直な感性と向き合うファミリーミュージカルは、一切の嘘が許されない真剣勝負。「物事の本質を見ること」「真実を語る勇気を持つこと」――本作のテーマとも重なる課題を前に、俳優たちは汗を流します。

町で泥だらけになりながら生きるこじきのトムたちと、宮廷で上品な暮らしを送るエドワードや家来たち。二つの世界がひっくり返り、大混乱の中で見えてくるものとは――。
客席の子どもたちに「本当のこと」を届けるため、俳優たちの挑戦は続きます。
夏休みの開幕を、どうぞお楽しみに!


<『王子とこじき』全国公演 8月のスケジュール>

8月6日(土)13:00 座間公演 (ハーモニーホール座間 大ホール)
8月9日(火)17:00 葛飾公演 (かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール)
8月10日(水)18:30 所沢公演 (所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール)
8月12日(金)17:30 仙台公演 (東京エレクトロンホール宮城)
8月14日(日)16:00 弘前公演 (弘前市民会館)
8月20日(土)17:30 旭川公演 (旭川市民文化会館 大ホール)

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(撮影:上原タカシ)