草木が鮮やかな緑に色づきはじめた5月初旬。6月に開幕を控えた新作ストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』の 「稽古はじめ」が行われました。
昨年末に行われた劇団内オーディションから4ヵ月あまり。俳優たちはこれまで、個々で作品にまつわる史実を学び、また、ファイティングやコーラス場面のためのプレ稽古(事前に行う準備稽古)に取り組んできました。そして、いよいよすべての俳優・スタッフが一同に会することになったこの日、できたての台本を抱えながら、稽古場に集まってきました。
顔合わせをかねたこの日の稽古は、台本の読み合わせから。クリエイティブチームとしてはじめて四季の作品を手掛けられる演出・青木豪さん、翻訳・松岡和子さん、音楽・笠松泰洋さんらを囲むようにして、俳優たちが着席します。
冒頭、青木さんは、
「素敵な初日が迎えられるよう、長い稽古期間のなかでコミュニケーションをとりながら、一緒に作品をつくっていきましょう」
とあいさつ。双方の眼差しには、新たな一歩を踏み出した高揚感と、良い芝居をつくり上げようという覚悟がにじみ出ています。
名作『ロミオとジュリエット』誕生の背景に、もしもこんな物語があったら――。主人公の劇作家シェイクスピアと、ヒロイン・ヴァイオラのラブロマンスを、実在した人物や史実を巧妙に織り交ぜながら描くこの物語。
稽古中、テンポの良いコミカルなやりとりにはたまらず笑いがこぼれ、また、流れるような美しい言葉の数々に一同が聴き入りながら、台本を読み進めていきました。
こうしてスタートラインに立った『恋におちたシェイクスピア』。6月22日(金)の東京・自由劇場での開幕に向け、このあとどのように立体化されていくのでしょうか――。どうぞご期待ください!
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※ 9月に行われる京都公演(9月7日(金)~30日(日))では、現在、チケットの事前抽選販売を受け付けております(5月13日(日)18時締切)。
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