5月末、横浜市あざみ野の四季芸術センターでは、札幌での開幕を7月に控えたミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の稽古が始まりました。
約2年半ぶりの上演となる本作の稽古には、前回の出演経験者や、今回初めてキャスティングされた俳優が集結。トラップ大佐の友人・マックス役の初演キャストでもある勅使瓦 武志が演出スーパーバイザーを務めます。
「一人ひとりが人間として輝いていくことで、物語の中にある感動が伝わる作品です。初心に返り、素直な気持ちで創り上げていきましょう」と声を掛け、台本の読み合わせ稽古がスタートしました。
第二次世界大戦直前のオーストリアを舞台に、トラップ家の7人の子どもたちの家庭教師を務めることとなった修道女見習いのマリアが、持ち前の明るさで、家族に笑顔と音楽を取り戻していく――。
「サウンド・オブ・ミュージック」「私のお気に入り」「ドレミの歌」――美しいナンバーの数々で綴られる、世界的名作。稽古場では、椅子に座った俳優たちの口から、登場人物たちの台詞が生き生きと大切に語られ、リアルなドラマが立ち上がっていきます。
戦争の不穏な足音の中、家族への愛情と己の信念を貫いて生きる人々の、温かい人間ドラマ。本作に描かれた普遍的な感動を余すところなくお届けするため、稽古の日々が続きます。
一足先に札幌で稽古に励む、子役たちとの合流の日も間近。
今後のレポートも、どうぞお楽しみに!