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コラム

『マンマ・ミーア!』名古屋公演開幕に向けて――通し稽古が行われました

10月19日(日)に名古屋四季劇場にて開幕するミュージカル『マンマ・ミーア!』名古屋公演。10月上旬、四季芸術センターの稽古場では、いよいよ仕上げ段階となる全幕の通し稽古が行われました。

今回の上演にあたり、2002年の日本初演以来となる海外クリエイティブスタッフによる来日稽古が実現。初演から受け継がれてきた作品の魅力を大切にしながら、台詞や振付を時代に合わせてアップデートし、より新鮮に輝かせるための挑戦が進められてきました。

最終稽古開始直前、緊張と集中力が高まる稽古場。俳優たちにアドバイスを送っていたポール・ガリントン氏(国際アソシエート・ディレクター)がくるりと振り向き、見学に集まったキャスト・スタッフらに向けて、「オハヨウゴザイマス」とおだやかに声を掛けました。
「2週間、魅力的なキャストの皆さんとともに稽古に取り組んできました。彼らは必死に、辛抱強く、歓びをもち、想像力豊かに私たちの言葉に耳を傾け、努力を重ねてくれました。稽古場はどんなときも明るく、楽しい雰囲気に包まれていたのです。今日はまだ稽古の途中。やるべきことはまだありますが、『マンマ・ミーア!』のこの新しいプロダクションの稽古を、ぜひお楽しみください」 ポールさんの言葉によって、みるみるうちに緊張がほどけていく稽古場。続けて、ポールさんは見学者たちを導きます。
「それでは、皆さんをギリシャの小さな島へ、ご招待いたしましょう。目の前にはキラキラと輝く海。丘の上にある小さなホテルに我々はいます。真っ青な海、雲ひとつない空――それでは皆さま、お楽しみください」
稽古場にいる全員が想い描いた景色は、『マンマ・ミーア!』の舞台、エーゲ海の小島。直後、本作のオーバーチュアより「マンマ・ミーア!」の序奏が響き渡り、最後の通し稽古が始まりました。

結婚式を目前に控える20歳の娘ソフィ。「パパとバージンロードを歩きたい」と夢見るも、自分の父親が誰なのかを知らない彼女は、母親ドナに内緒で、母の昔の恋人3人へ結婚式の招待状を送ってしまいます。そして式の前日、その父親候補たちが3人とも現れたものだから大変。祝福のために訪れたドナの友人たちも交えて大騒動が巻き起こり、やがて物語は運命の結婚式当日へ――。
様々な事情を抱える登場人物たちの応酬から生まれるコミカルな展開に、見学者からは度々笑いが起こり、すれ違いながらも互いを大切に想い合う母娘に涙を滲ませる様子も。ABBAの名曲で紡がれる、驚きと多幸感あふれるドラマが終着を迎えたあと、稽古場はさらなる熱気に――エネルギッシュなカーテンコールを終えると、額に汗を浮かべた笑顔の俳優たちへ、熱い拍手が送られました。 カンパニーはいよいよ名古屋四季劇場へと場所を移し、舞台稽古に臨みます。

海外クリエイティブスタッフらによる緻密な稽古を経て、より深く、より新しくアップデートされた『マンマ・ミーア!』。
名古屋公演は、2026年2月23日(月・祝)までの期間限定。同年7月に熱田区へ移転が決まっている現・名古屋四季劇場で上演される最後の作品となります。
感謝をこめてお届けする、とびきりのフィナーレをお見逃しなく!

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