四季の作品に最初に出演したのは、1972年の『アプローズ』初演です。四季が挑んだ初のブロードウェイミュージカルで、主役の越路吹雪さん以外、全員がオーディションで選ばれました。浅利(慶太)さんとは、その7年前、僕がアイドルグループ時代に出演した石原慎太郎さん作・演出の『焔(ほのお)のカーブ』の時に既にお会いしていましたが、その後グループが解散して単身ロサンゼルスにダンス留学した際、ブロードウェイでこの作品を観ていたこともあって、振付家の山田卓先生の勧めでオーディションを受け、ヘアードレッサーのドゥエイン役で合格したんです。