作品の幕開けを飾り、本作のテーマである「生命の連環」を高らかに謳(うた)い上げるこのナンバー。冒頭、呪術師のヒヒ・ラフィキが放つ第一声「ナー」は、音楽において調弦の基準の音とされている「ラ(A)」の音です。オーケストラのチューニング音であり、物語の始まりを象徴しているかのよう。動物たちが一歩ずつ地面を踏みしめて歩くような速すぎず遅すぎないビートが最初から最後まで続き、普遍的で永遠に続く生命の連環が、繰り返される「インゴニャーマ ネングウェナマバーラ」の一定のリズムに込められているのが感じられます。またこの曲はニ長調(Dメジャー)なのですが、ニ長調は「喜び」や「祝祭」を形容することが多く、黄色や太陽の光などをイメージさせます。