2024年9月、音楽プロデューサーで、フラメンコ・ギターの名手でもあった川添象郎さんが亡くなりました。象郎さんは、作曲家の村井邦彦と共に、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の世界進出や荒井由実(現松任谷由実)らのデビューをプロデュースし、"ニューミュージック"という新たなジャンルを定着させ、ミュージカル『ヘアー』日本版の上演を実現するなど、日本のエンターテインメント史を語るには欠かせない人物でした。その死をきっかけに、芸能ジャーナリズムでも改めて彼の功績に関心が集まり、私も象郎さん、さらには父親の川添浩史さんに思いを馳(は)せ、いつか浩史さんのことをこのコラムで紹介したいと思っていました。なぜなら浩史さんは、劇団四季の人気ミュージカル『ウェストサイド物語』の上演と少なからず係わりがあるからです。