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コラム

『ジョン万次郎の夢』東京公演に向けて――稽古が始まりました

3月11(土)に東京・自由劇場で開幕するファミリーミュージカル『ジョン万次郎の夢』。1月下旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)にて、開幕に向けた稽古が始まりました。
2020年に全国公演が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、やむを得ず公演中止となった本作。3年の時を経て、いよいよ再始動へ――自由劇場での公演のあと、4月からは全国を巡ります。

『ジョン万次郎の夢』は、江戸時代末期に実在した人物、ジョン万次郎こと「中浜万次郎」の活躍を描いた物語。鎖国の時代に生まれた彼は14歳のとき、魚を獲るため海に出て、嵐にあってしまいます。無人島に漂着したところをアメリカ人の乗った船に助けられ、未知のアメリカに渡ることに。初めて見る外国人は、まるで日本人のものとは違っていましたが、アメリカの進んだ文化について学ぶ中で、二つの国の架け橋になりたいという想いを強くしていきました。
命の恩人であるホイットフィールド船長は、国だけでなく「人の心」も開いてほしいと言います。はたして万次郎は船長との約束通り、人々の心を開くことができるのでしょうか......。

稽古初日となったこの日は、台本の読み合わせ稽古を実施。レジデント・ディレクターを務める坂田加奈子は開始前、「台本と向き合って、全員で流れを共有していきましょう」と声をかけます。
俳優たちは少し緊張した表情を見せながらも、真剣な表情で台本に向かい、歌い語りました。

読み合わせ終了後、坂田から「万次郎の人生に起きたたくさんの出来事が、2時間弱の物語のなかにぎゅっと詰まり、それでいてわかりやすく繋げられている。だから一言も落とさないように」と言葉が。日本の未来を切り開いたジョン万次郎の物語を伝えるため、丁寧に言葉を届けるよう、引き続き稽古が進められました。

もち前の好奇心とあきらめない気持ちでいくつもの困難を乗りこえていく万次郎の姿は、今を生きる私たちに「相手を信じる心」「困難に立ち向かう勇気」を教えてくれます。
壮大でロマンあふれる物語を、どうぞお楽しみに!

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