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コラム

『ジョン万次郎の夢』東京公演に向けて――稽古が進んでいます

3月11日(土)、東京・自由劇場で幕をあけるファミリーミュージカル『ジョン万次郎の夢』東京公演。
2月半ば、稽古は動線や振付を確認するステージングを経て、シーンを区切って繰り返し行う小返し稽古の段階に入りました。

1幕冒頭から振付の細かい動きや歌のフレーズなどを確認。動きと芝居が繋がるように一つひとつ丁寧に確認する作業が進められました。
江戸時代末期に実在し、日本ではじめてアメリカに渡ったとされるジョン万次郎こと中浜万次郎の半生を描く本作。当時を映し出す舞台衣裳には着物が取り入れられた場面も多く、俳優たちはシーンに応じて和服を着用。稽古の段階から和服に身体をなじませ、作品世界に身を投じます。

稽古は物語の冒頭、漁に出た万次郎と仲間たちが嵐によって遭難してしまう場面から。無人島にたどり着いた万次郎たちを助けてくれたのは、偶然通りかかったアメリカの捕鯨船でした。鎖国によって外国人を見たことも、外国の言葉も聞いたことがなかった万次郎たちをホイットフィールド船長たちは捕鯨船に温かく迎え入れ――。
捕鯨船の上では、水夫たちが仕事道具のロープやデッキブラシなどを使って踊るナンバーが。稽古ではロープの投げ方や、デッキブラシの持つ手の位置などを細かく確認。
その上で、コーラスのタイミングがずれないよう、一人ひとりの意識を合わせていきます。

続いて、アメリカの港町に捕鯨船が到着し、水夫とその妻たちが再会を喜び、歌い踊る場面。レジデント・ディレクターの坂田加奈子から「長い航海に出た夫を待ちわびる場面と、無事に再会できた高揚感をしっかり分けて表現するように」との言葉が。同時に、「歌詞を大切に」と伝えられ、俳優たちは"表現"と"言葉"をより明確に届けるよう、繰り返し取り組みました。

『ジョン万次郎の夢』東京公演は4月2日(日)までの期間限定。そして、今週25日(土)には、4月からスタートする全国公演の「四季の会」会員先行予約が始まります(対象公演は関東・東海エリア/一般発売は公演地によって異なります)。
夢をあきらめず、日本の未来を切り開いた万次郎の物語を、ぜひ劇場でお楽しみください。

(撮影:阿部章仁、荒井健)

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