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コラム

『ジーザス・クライスト=スーパースター』[エルサレム・バージョン]の稽古場より――稽古はじめレポート

劇団四季創立70周年記念公演として2月に東京公演、4月に京都公演、さらに6月からツアー公演が始まる『ジーザス・クライスト=スーパースター』[エルサレム・バージョン]。
年明けから間もない1月初旬、俳優・スタッフが一堂に集まり、およそ1年におよぶ長期公演に向けたキックオフとして、「稽古はじめ」が行われました。

まずは、出演経験者をはじめ、オーディションを経て新たにキャスティングされた新メンバー含めた総勢70名超のキャストと、彼らを導くレジデント・ディレクター、そして舞台を支える技術スタッフらによる顔合わせの挨拶。 劇団四季代表取締役社長・吉田智誉樹は、演出家・浅利慶太の想いを代弁するように、この作品の特別な尊さと重みについて伝えました。
「浅利先生は、この作品のことを自分の子どものように本当に大切にしていました。特に[エルサレム・バージョン]は、浅利先生が四季のメンバーに稽古をつけてくださった最後の作品。浅利先生と一緒に稽古をしたことがない方もいると思いますが、これまでの舞台を経験したスタッフや先輩方の言葉の中に、演出家の想いが脈づいています。みんなで力を合わせてよい舞台を創っていきましょう」
演出家の想いを一人ひとりが胸の内に刻んだ後、台本と楽譜に向き合うための読み合わせ稽古が始まりました。

レジデント・ディレクター・荒木美保が一つ手を打ち鳴らし、全員が心を鎮め集中力みなぎる稽古場に、第一曲目、「序曲」が鳴り響きます。
いくつもの楽器が混ざり合い、強さと激しさと、繊細な音色で奏でられるロックの旋律。
その一音一音に耳を澄ませ、目をつむり、音楽に全身をゆだねて、俳優たちは『ジーザス』の世界へ没入してゆきます。
民衆から神と崇められた一人の青年ジーザスの葛藤。そして彼が十字架に掛けられるまでの最後の7日間が息つく間もなく綴られてゆきました。

全身のエネルギーが出し切られると同時に、台本が静かに閉じられ、読み合わせ稽古が終了。荒木は俳優たちへ、基礎となる方法論を共有しつつ、「自分の演じる役が誰なのか、彼らの生きた時代はどんな時代で、向き合っている人は自分にとってどういう相手なのか。そういったベースをきちんと台本から読み解いて体に入れたうえで、どんなドラマがこの作品で構築されているのかを、しっかりみんなと見つけていきたいと思っています」と言葉を送りました。

『ジーザス・クライスト=スーパースター』[エルサレム・バージョン]東京公演のチケットは完売(※)。京都公演のチケットは1月27日(土)から「四季の会」会員先行予約が始まります(一般発売は2月3日(土)より)。
浅利演出の神髄であり、魂ゆさぶる衝撃の舞台を、ぜひご覧ください。

(※)『ジーザス・クライスト=スーパースター』[エルサレム・バージョン]東京公演につきまして、劇団四季取り扱い分の前売りチケットは完売いたしました。ただし、劇団四季が提供する「チケット出品サービス」により、今後、予約済みのチケットが出品される場合がございます。

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