8月26日(水)に舞浜アンフィシアターで幕を開けるディズニーミュージカル『リトルマーメイド』。
俳優・スタッフともに開幕の準備を始めたのが春の終わりごろのこと。それから約2ヵ月の時間をかけて、稽古場と劇場とで、作品を丁寧に積み上げてきました。
今回、舞浜で上演するにあたり行われるのは、半円形のステージとそれを取り囲むすり鉢状の客席という、劇場の構造に合わせたインストール作業。作品の本質はそのままに、舞浜アンフィシアターならではの『リトルマーメイド』が誕生します。
そして6月下旬、2013年の初演から携わる海外クリエイティブスタッフたちが、この新たな挑戦のために来日。これまでにも、本公演のために何度か海外からスタッフが訪れているなか、今回の全体稽古のために招かれたのは、共同演出のクリスチャン・ドゥーラム氏、振付のジョン・マッキネス氏、フライングデザイン・振付のポール・ルービン氏の3名です。稽古場に彼らが登場すると、カンパニーからは熱い歓迎の拍手が。
海外クリエイティブスタッフとの顔合わせの様子
共同演出のクリスチャン・ドゥーラム氏(中央)、振付のジョン・マッキネス氏(右)、フライングデザイン・振付のポール・ルービン氏(左)
劇団四季代表取締役・吉田智誉樹が、まず彼らへ感謝の言葉を語ります。 「今回の稽古は、この作品にとって歴史的な節目になると思います。皆様と一緒に新しい『リトルマーメイド』を創り上げる気持ちで、素晴らしい初日を迎えられるように全員で力をあわせて頑張っていきましょう」という吉田の言葉に、俳優・スタッフたちが大きくうなずきます。
クリエイティブスタッフの3名もまた、それぞれに作品および日本のカンパニーに携わることへの喜びを語ります。顔合わせの後には、カンパニーがこれまでの成果を見せるため、作品の冒頭から結末まで、シーンを止めずに行う「荒通し」稽古を予定。俳優たちの表情を一人ひとり見ながら、ジョンさんは「皆さん、もしかすると緊張しているかもしれません! ですがこれは稽古なので気にせずに、今日は良い時間を過ごしてください」と温かく声を掛けます。5月中旬に、先行してカンパニーとフライング稽古を行ったポールさんからも、「皆さんと一緒に新しいエフェクト(効果)をつくっていく過程をとても楽しみにしています」と、心強い言葉が。互いの作品への熱い想いを確かめ合い、さっそく稽古へと移ります。
海の世界の王・トリトンの末娘であるアリエルは、美しい人魚姫。快活で好奇心旺盛な彼女は、海の上の世界に憧れを抱くものの、トリトンからは海の上に行くことを禁じられ、自分の気持ちを父が理解してくれないことに悩みます。そんなある嵐の日、アリエルは海に放り出された人間の王子・エリックを助けます。彼に一目で夢中になった彼女は、明るい陽の光を降りそそぐ中を、彼と一緒に自分の足で歩き、走りたいと願うようになり......。
未知の世界へ勇気を持って進んでいく人魚姫の愛の物語――。その結末を迎えると、クリスチャンさんがカンパニーへ「素晴らしい出発点だと思います。皆さんお一人おひとりに"ありがとうございます"と伝えたいくらいです! 皆さん、ご自身に拍手をお願いします」と、その情熱を伝えます。表情を緩める俳優たち。最高の形で『リトルマーメイド』をお届けするため、これからカンパニーたちはさらなる作品のブラッシュアップに臨みます。
今、舞浜でしか観られないディズニーミュージカル『リトルマーメイド』。その幕が開くのを、どうぞお楽しみに。
(撮影:荒井 健、劇団四季)

