本日26日(土)、自由劇場(東京・竹芝)にて、ファミリーミュージカル『カモメに飛ぶことを教えた猫』が開幕しました。
原作は、チリの作家ルイス・セプルベダによる同名の児童小説。
2019年に26年ぶりの新作ファミリーミュージカルとして初演され、全国各地で温かな感動を呼びました。約5年半ぶりの上演となった今回の公演では、一部の演出や振付、衣裳、舞台装置などをブラシュアップ。より深い作品になるようにと、あらためて創作活動に取り組んできました。
迎えた東京公演初日。劇場は、この日を待ちわびてくださっていたお客様でいっぱいに。
やがて客席に波の音とカモメの鳴き声が響きわたり、そこはカモメの群れが優雅に空を舞うドイツ・ハンブルクの港町へ――。
夏のある日、主人公の黒猫ゾルバはひん死の母カモメと出会い、3つの約束とともに卵を託されます。「卵を食べないこと」「ヒナがかえるまで面倒をみること」「ヒナに飛ぶことを教えること」。母カモメと、自分の亡き母の姿を重ねたゾルバは、約束を果たすために仲間とともに奮闘。やがて生まれたヒナのフォルトゥナータは、愛情を受けてすくすく育つも、自分を猫だと思い込み飛ぼうとしません。そうして冬が近づき始めた頃、"カモメはこの街から飛び立たないと冬の寒さに耐えられない"と知ったゾルバは......。
ゾルバと仲間たちの掛け合いに、舞台を見つめるお客様の表情には笑顔が溢れ、ゾルバやフォルトゥナータたちの成長を応援するように見守ります。
やがて感動に包まれたラストシーンを迎えると、客席からはひときわ大きな拍手が送られました。
『カモメに飛ぶことを教えた猫』東京公演は8月29日(金)まで。その後9月20日(土)からは全国ツアーがスタートします。
勇気を持って一歩前にふみ出すことの大切さを教えてくれる心温まる物語を、この夏、劇場でお楽しみください!
※舞台写真は事前に行われた舞台稽古より
(撮影:山之上雅信、上原タカシ、樋口隆宏、劇団四季)