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【お悔やみ】俳優・丹 靖子さん

去る4月3日、俳優の丹 靖子さんが逝去されました。享年83歳でした。

丹さんは、1976年、劇団四季入団。『ヴェニスの商人』で初舞台を踏み、2012年に退団されるまで、『ユタと不思議な仲間たち』クルミ先生、『ラ・ソヴァージュ』マダム・タルド、『ライオンキング』ラフィキ、『壁抜け男』八百屋・娼婦、『夢から醒めた夢』老婦人、『エルコスの祈り』ダニエラ、『サウンド・オブ・ミュージック』シュミット、『桃次郎の冒険』お婆さん他、ストレートプレイからオリジナルミュージカル、海外ミュージカルまで幅広い役柄を好演。
初演オリジナルキャストを務めた作品も数多あり、『ライオンキング』ラフィキ役は演出ジュリー・テイモア氏から賞賛を受け、『壁抜け男』八百屋・娼婦役は「怪演」と評されるほどの鮮烈な印象を残しました。

また、劇団四季オリジナルミュージカルにおいても欠かすことのできない存在で、『ユタと不思議な仲間たち』クルミ先生役は1984年から退団されるその年まで、28年にわたり演じられました。2011年、12年に東日本大震災の被災地で行われた東北特別招待公演には全公演ご出演。ご自身もことさら思い入れが深いと語った同役は、まさに丹さんの代名詞でした。

舞台上から子どもたちに笑顔を届け、包容力と味わいのある演技で大人の心を捉えた丹さん。
やわらかい笑顔と温かい人柄は舞台の上だけでなく、在団中は若手の成長を穏やかに見守り、一方でご自身は毎公演入念な稽古の上で本番に臨まれる努力の人でもありました。そうした姿勢は劇団の後輩にとって指針であり、鑑のような存在でもありました。

在りし日のご活躍を偲びつつ、心よりお悔やみ申し上げます。

(撮影:山之上雅信、荒井 健)

 

『ユタと不思議な仲間たち』クルミ先生

『ユタと不思議な仲間たち』クルミ先生

『壁抜け男』八百屋・娼婦

『壁抜け男』八百屋・娼婦

『エルコスの祈り』ダニエラ役

『エルコスの祈り』ダニエラ役

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