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コラム

最新ミュージカル『ゴースト&レディ』創作の現場から――原作者・藤田和日郎さんが来団されました

5月6日(月・休)の開幕に向け白熱した稽古が続く、最新ミュージカル『ゴースト&レディ』(JR東日本四季劇場[秋])。
各シーンやナンバーのステージングがひと通りつけられ、3月上旬には、全幕を通す「荒通し」稽古に進みました。全体を通して確認しては演出や台本をブラッシュアップ、そしてまた「荒通し」――この作業を繰り返していくうちに、物語や人間関係がより明快に、緻密に組み上げられてゆきます。
日々の試行錯誤と、時にチャレンジングな変更にもカンパニーは意欲をにじませ、稽古場は活気あふれる創作現場に。

3月中旬には、"特別なゲスト"をお迎えしました。
大きな拍手が送られ、俳優・スタッフの期待の眼差しが向けられた先に現れたのは、本作の原作である漫画「黒博物館 ゴーストアンドレディ」の作者・藤田和日郎さん。稽古の様子をご覧になるため、横浜市あざみ野の四季芸術センターにお越しくださいました。

藤田和日郎さん(右)と演出のスコット・シュワルツさん(左)

これまでにもカンパニー宛に直筆メッセージとともにエールを送ってくださっていた藤田さん。
笑顔で気さくにお話しされる姿に、はじめは緊張の面持ちだった俳優たちも次第にリラックスした表情に。

出演候補キャストと歓談する藤田さん

演出のスコット・シュワルツさんが舞台装置や物語の構成について解説しながら、一幕のフローが看護団とともに戦場のクリミアへ向かう場面など、いくつかのシーンをご覧いただきました。
稽古の様子を真剣にご覧になる藤田さんは、シーンごとにスコットさんに感想をお話になったり、演出や稽古について質問を投げかけたり――。とあるシーンを観終えたあとには、「面白い!(笑)」と声を漏らし、稽古場が笑顔に包まれる一幕も。

稽古をご覧になったあと、藤田さんは興奮冷めやらぬ様子で感想を話されました。
「命を吹き込んでくれてありがとうございました。劇場で酔いしれたいと思いましたし、グレイやフローの演技を見ていたら、"ああ、こういうものを描きたかったんだ"って、僕自身が気づかされたこともありました。
少年漫画出身の身としては、子どもも楽しめる作品じゃないと嫌だという想いがあるのですが、この舞台はみんなが楽しめるんじゃないかなって安心しました。特に、自分が一番喜んで描いている、"戦い"の場面がかっこよかったですね(笑)」
そして最後に、力強い激励が送られました。
「楽しかった。面白そうだった。だから、このまま自信をもってやっていってください。新しい観客たちも巻き込んで、漫画『ゴーストアンドレディ』よりもっと多くの人たちを、ミュージカル『ゴースト&レディ』に引きずり込んでやってください!」

「お客様を楽しませてほしい」という藤田さんの熱い想いと大きな期待を受け取り、改めて創作への想いを一つにしたカンパニー。
四季芸術センターでの稽古もいよいよ佳境へ――。

看護の道に情熱を注ぎ、信念を貫くナイチンゲールと、生前は決闘代理人として名を馳せた、劇場のゴースト・グレイ。相容れないはずの二人が不思議な絆で結ばれ、互いの人生を照らし合っていく美しい物語を、壮大なスケールで描くミュージカル『ゴースト&レディ』。
東京公演は、5月6日(月・休)から11月11日(月)までの期間限定公演。
9~11月公演分は、いよいよ今週6日(土)午前10時「四季の会」会員先行予約開始(一般発売は13日(土)より)。
劇団四季が新たに贈る命と絆の超大作を、どうぞお見逃しなく!

最新ミュージカル『ゴースト&レディ』東京公演
<5月6日(月・休)~8月31日(土)公演分>
<9月1日(日)~11月10日(日)公演分>
  • 4月6日(土)「四季の会」会員先行予約開始
  • 4月13日(土)一般発売開始
(撮影:阿部章仁、樋口隆宏)
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