9月20日(土)、ファミリーミュージカル『カモメに飛ぶことを教えた猫』全国公演が、相模女子大学グリーンホール(神奈川県相模原市)にて開幕しました。
『カモメに飛ぶことを教えた猫』は、チリの小説家、ルイス・セプルベダの同名児童小説をもとに創作されたミュージカル。今年7月に東京・自由劇場にて約5年半ぶりに幕を開けた本作は、再演にあたり、作品をより深くお届けするために、一部の演出や振付、衣裳、舞台装置などのブラッシュアップが行われました。
夏休み期間中の上演となった東京公演には、お子様から大人まで幅広い世代のお客様がご来場。本日迎えた全国ツアー初日もまた、開幕を待ちわびたお客様の笑顔や明るい声で満たされ、会場が賑わいます。
開演の時を迎え、波の音とカモメの鳴き声が客席に響きわたると、一気にドイツ・ハンブルクの港町へ――。
黒猫のゾルバがひん死の母カモメと出会い、卵を託されることから物語が動き始めます。「卵を食べない」「ヒナを育てる」「飛ぶことを教える」――母カモメと交わした3つの約束を守ろうと、仲間と力を合わせるゾルバ。様々な困難を乗り越え、誕生したヒナはフォルトゥナータと名付けられます。しかしフォルトゥナータは自分を猫だと思い込み飛ぼうとしません。やがて冬の訪れが迫り、この街から飛び立たないとフォルトゥナータの命が危ういことを知ったゾルバは......。
お客様は、登場人物たちのコミカルな掛け合いに笑顔をこぼす一方で、ゾルバとフォルトゥナータが一歩踏み出し成長しようとする姿を真剣な表情で見つめます。やがて感動のラストシーンを迎えると、客席から割れんばかりの拍手が送られました。
『カモメに飛ぶことを教えた猫』は、いよいよ全国巡演の旅へ。今からのご予約は妙高、長岡(新潟)公演がおすすめです。
全国公演と並行して、9月24日(水)からは児童招待公演「こころの劇場」(※)プロジェクトも実施されます。
勇気を持って一歩前に踏み出すことの大切さを教えてくれる心温まる物語を、ぜひお近くの劇場でお楽しみください。
(※)「こころの劇場」は、演劇の感動を通じて子どもたちに豊かな心を育んでもらいたいと願い、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が主催し、また、この趣旨に賛同してくださる企業・団体、行政の方々のご支援をいただきながら実施しているプロジェクトです。