10月17日、「李香蘭 私の半生」(山口淑子さんとの共著)の著者である藤原作弥さんが、逝去されました。享年88歳でした。
1937年、仙台生まれ。1962年に時事通信社に入社し、解説委員長などを歴任。98年から2003年まで日銀副総裁を務められました。現役記者時代から作家としても活躍され、主な著書に、戦前に中国で歌手・女優"李香蘭"として活躍した山口淑子さんとの共著「李香蘭 私の半生」のほか、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した「聖母病院の友人たち」などがあります。
1991年に劇団四季で初演された『ミュージカル李香蘭』は、藤原さんの著書「李香蘭 私の半生」を元に創作されました。創作の場においては、ご自身の戦争体験に基づく貴重なお話をお聞かせくださり、多くの劇団員を激励くださいました。また、2010年から25年6月まで一般財団法人舞台芸術センターの評議員を務められた他、「四季の会」会報誌「ラ・アルプ」や公演プログラムに寄稿くださるなど、劇団との交流を続けてくださいました。
劇団員一同、心より感謝と哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。

