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コラム

まもなく開幕!『恋におちたシェイクスピア』東京公演の通し稽古が行われました

今月23日(日・祝)に開幕を控えた『恋におちたシェイクスピア』東京公演。
11月上旬、約2ヵ月にわたる稽古の一つの節目となる、通し稽古が行われました。

本番同様の衣裳とヘアメイクを身に着け、初めて全編を通して演じたこの日。
少し緊張した面持ちで稽古場に集まった俳優たちは、互いに声を掛け合い鼓舞する様子も。
演出を担う青木豪さんが「お互いに助け合って、楽しんでいきましょう」と声をかけ、通し稽古が始まりました。

名作「ロミオとジュリエット」の誕生に、若きシェイクスピアの身を焦がすような恋が大きく関わっていたとしたら――?『恋におちたシェイクスピア』は、そんな「もしも」から生まれたラブストーリー。

資金難に苦しむ劇場「ローズ座」で上演する新作を期待される、若き劇作家ウィリアム・シェイクスピア(ウィル)は、スランプの真っ只中。友人で人気劇作家のクリストファー・マーロウ(キット)の助けを借りながら、主人公・ロミオを中心とした喜劇を書き始めます。しかし、演劇を愛する資産家の娘ヴァイオラと出会い、密かに愛を育むことで、その新作は若者たちの許されない恋の悲劇となり――。
ウィルとヴァイオラが交わす言葉、そして直面する様々な出来事によって、誰もが知る「ロミオとジュリエット」の物語が少しずつ創り上げられていきます。

劇中で初演を迎える「ロミオとジュリエット」は悲劇ですが、『恋におちたシェイクスピア』には、人を愛する喜び、演劇への愛と祈り、そして生きる歓びがあふれています。新作の初演に向けて奮闘する登場人物たちの姿は、今回の再演に挑むカンパニーそのもの。丁寧に紡がれる台詞と新鮮でまっすぐな芝居によって、稽古場は、今ここで初めて「ロミオとジュリエット」という物語に出会ったような高揚感と感動に包まれました。

通し稽古には、翻訳を手掛けた松岡和子さんの姿も。稽古をご覧になると、「本当に素晴らしかったです。改めて、この作品に関われていることがうれしいです。シェイクスピアもきっと喜んでいると思います」と感極まったようにお話くださいました。またその後も感動さめやらぬ様子で「世界で初めて『ロミオとジュリエット』を観た人の気持ちになれた」とのお話も。
青木さんは「松岡さんの感想がすべてを物語っていると思います。良い稽古でした。これからブラッシュアップして、もっと良いものにしていきましょう」と俳優たちを激励。これまで積み重ねてきた稽古に確かな手ごたえを感じ、カンパニーはいよいよ劇場へ。開幕まで作品をさらに磨き上げていきます。

『恋におちたシェイクスピア』東京公演は、いよいよ11月23日(日・祝)に開幕。2026年2月8日(日)までの期間限定となります。その後、4月からは京都劇場での上演も決定しています。どうぞお見逃しなく!

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