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コラム

『リトルマーメイド』舞浜公演に向けて――フライング稽古レポート

8月26日(水)に舞浜アンフィシアターにて開幕する『リトルマーメイド』。
5月には、本格的な稽古に向けた準備として「プレ稽古」が行われました。

約1ヵ月間で行われたのは、台本と向き合うテーブル稽古、ミュージカルナンバーを深める音楽稽古、海の生き物であるパペット表現のための稽古など、実にさまざま。カンパニー全体で作品を高めていくために、それぞれが自分の役を深めていく重要な期間です。
そして本作の最大の見どころの一つが、アリエルたちが海の中を泳ぐ「フライング」。初演から本作に携わり、フライングデザイン・振付を手掛けるポール・ルービン氏がこの期間、6月から始まる全体稽古に先駆けて来日し、今回の劇場でもある舞浜アンフィシアターで俳優たちに手ほどきを行いました。

フライングデザイン・振付担当のポール・ルービン氏(中央)

ポールさんの来日前より、あざみ野・四季芸術センターでフライングに向けた稽古を進めていた俳優たち。劇場内に仮設されたフライング稽古場にて、より本番に近い環境で稽古を重ねます。アリエル役候補のふたりが揃うこの日の主な稽古内容は、フランダーとアリエルの姉たちがアリエルについて噂するナンバー「恋してる」、そしてアリエルが陸の世界への憧れを歌うナンバー「パート・オブ・ユア・ワールド」。

「恋してる」のナンバーでアリエルは、自身の噂をするフランダーと姉たちをよそに、夢心地で舞台上空を泳ぎます。前日までの同シーンの稽古ではやや難しさを感じていた様子の俳優たちですが、自身の積み重ねとポールさんのアイデアにより、表現が前回よりもさらにスムーズに。「大切なのはフライングのポジションをキープすることではありません。"泳いでいる"こと、そしてそれを流れるような動きにすることです」というポールさんの言葉のとおり、より自然な海の中の身体表現を目指していきます。

その後、「パート・オブ・ユア・ワールド」の稽古へ。より多くの技術が求められるこのナンバーでは、身体の使い方の癖などから生まれる改善点を、撮影した動画をチェックしながらそれぞれに細かくフィードバックしていきます。そしてこれまで泳ぎの振付を体に入れることを中心に稽古してきたなか、この日は歌唱も行ってみることに。
このナンバーに込められているのは「今、自分がいる海の世界にこれ以上縛り付けられたくはない、陸の上はきっとすばらしいはず」というアリエルの強い意志であることをこれまでも俳優へレクチャーしてきたポールさん。今回、フライングに歌を重ねるというチャレンジをした俳優に、「アリエルの意志がより見えるようになりました」と喜びの表情。「心がきちんと込められていることで、動きもより自然になっていきます。今日もまた、新たな層を重ねることができました」と激励を送る姿がありました。

濃密なプレ稽古期間を経て、自身の課題と向き合いより高みを目指す俳優たち。このあと、ポールさんを含む海外クリエイティブスタッフとの稽古が行われます。

8月の開幕に向けて、着実に準備が進む『リトルマーメイド』。
稽古を積み重ねた俳優たちが魅せる優雅なフライング、そして劇場に広がる壮大な海の世界に、どうぞご期待ください。

はじめに、安全性の確認も兼ねてフライング時のバランスや動きをチェックします

はじめに、安全性の確認も兼ねてフライング時のバランスや動きをチェックします

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