8月26日(水)、舞浜アンフィシアターでの開幕に向けて準備が進むディズニーミュージカル『リトルマーメイド』舞浜公演。今回は、四季芸術センターで行われたパペット稽古の様子をご紹介します。
アリエルと仲間たちが暮らす海の世界を表現するのは、個性豊かでカラフルな海の生き物たちのパペット。そのほとんどを俳優たちが操り、海の中を生き生きと泳ぐ姿を表現します。
これら本作のパペットデザイン・ムーブメントを担当するのは、トビー・オリエ氏。2013年『リトルマーメイド』初演時をきっかけに劇団四季と交流を重ね、次々と魅力的なパペットを生み出してきたトビーさんが、舞浜公演を迎える前に再び来団。稽古に合流しました。
パペットデザイン・ムーブメントのトビー・オリエ氏
「これまで劇団四季さんのいくつかの舞台でパペットを創作させていただき、リモート会議を通じてたくさん交流を重ねてきましたが、直接皆さんにお会いするのは2017年以来。ここに来れてとてもうれしいです。2013年の初来日以来、本当に日本が大好きになりました。また、初めてディズニーアニメーション映画『リトル・マーメイド』を観て以来、この作品が大好きになり、幼いころに段ボールでアースラの人形を作っていたほどです。大好きな日本で大好きな作品を手掛けることができて、幸せです!」
カンパニーと対面した喜びとともに、作品やパペット創作の想いを語るトビーさん。さっそく、劇中に登場するパペットたちを一つずつ丁寧にチェックし、表現のブラッシュアップを行っていきます。
まず、トビーさんが俳優たちに伝えたのは、「生き物を演じる俳優の意図を、パペットを通じて表現してほしい」ということ。
例えば、泳いでいる魚の群れが方向を変えるとき、それは進む方向を変えたかったからなのか、それとも、目の前に何かを見つけて驚き衝動的に方向を変えたのか―― 。俳優たちと、一つひとつの動きの意味を確認しながら、稽古を進めていきます。
トビーさんは自らパペットを手にし、俳優たちへレクチャーを行います
また、このようなアドバイスも。
「水の抵抗感も意識して。素早いアクションであっても、水中特有の抵抗感や、地上とは違う重力がそこにはあるはず。表現に"時間と空間の余白"を残してほしい。そうすることで、観客が自らの想像力で水中の風景を補ってくれるはずです」
生き物の種類それぞれの特徴によって、パペットのデザインや構造、素材に計算がし尽くされています。
例えば、しなやかに動きまわるエイや魚のヒレは柔らかい素材を、可動性が高いタコのアースラの足やタツノオトシゴはしっかりとした軸と素材を採用。力みや脱力といった骨格や筋肉の動きそのものをパペットに映し出せるよう、設計されています。そのため、パペット操作の細かなニュアンス一つで、パペットが躍動的に生き生きと海を泳ぎまわる―― そうした構造上の原理を交えながら、俳優たちへ細やかな指導が続けられました。
俳優とパペットが一体となって生み出す、海の中を楽しげに泳ぐ生き物たちの姿に、どうぞご期待ください!

