9月15日(月・祝)に福岡・キャナルシティ劇場で開幕するミュージカル『オペラ座の怪人』。実に21年ぶりとなる福岡公演の開幕に向けて、7月下旬、四季芸術センター(横浜市青葉区)では本格的な稽古が始まりました。
昨夏、大盛況のうちに惜しまれつつも閉幕した横浜公演から約1年――新たなスタートを前に、オーディションを経て選ばれたフレッシュなメンバーも加えたカンパニーが稽古場に集結。劇団四季代表取締役・吉田智誉樹が、本公演への想いを語ります。
「いよいよ今日から、福岡、そして名古屋へとつながる長いプロセスが始まります。実は先日ロンドンで本作を観劇しましたが、登場人物一人ひとりが真に迫り、舞台上が隙間なく"リアル"で埋め尽くされていました。我々も綿密な稽古を積み、リアルな物語を紡いでいきましょう」

レジデント・ディレクターを務める荒木美保の合図で、台本と楽譜を頭から通す「読み合わせ稽古」が開始。
19世紀、パリ・オペラ座。劇場で奇怪な事件が立て続く中、何も策を講じない支配人たちに腹を立てたプリマ・ドンナのカルロッタが舞台を降板。代役を務めたコーラスガールのクリスティーヌは見事な歌唱で喝采を浴び、幼なじみのラウルと偶然の再会を果たします。しかし喜びも束の間、楽屋の鏡から"オペラ座の怪人"が現れ、彼女を地下湖へと連れ去ってしまうのでした。
誰にも愛されず、オペラ座の地下に隠れ棲(す)む怪人、彼に歌の才能を見出されたクリスティーヌ、彼女を優しい愛で包み込むラウル。三人の想いが絡み合うにつれて、オペラ座で頻発する数々の事件。そして辿り着く結末とは――。
現代のモーツァルトとも称される作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバーによる楽曲に乗せて、稽古場にドラマチックな作品世界が立ち上がりました。
稽古を見届け、荒木が俳優たちへ言葉をかけます。
「本当にストレートに台本に向かうことで、生まれてくるドラマがあります。台詞を発する動機が皆さんの中にあれば、それは会話になる。自分の台詞が相手への返答になっているか、"会話"をしているかをいつも意識してください。相手がいるから交流が生まれ、交流があるからドラマが生まれます。読み合わせ稽古を経て、このあとの稽古でいろいろな要素がついてきますが、まずはドラマ。そこから始めましょう」
『オペラ座の怪人』福岡公演は9月15日(月・祝)から2026年4月5日(日)までの期間限定。チケットは12月31日(水)公演分までを現在発売中。2026年1月1日(木・祝)~4月5日(日)公演分は、9月20日(土)より「四季の会」会員先行予約を開始します(一般発売は9月27日(土)より)。
時代を超えて愛され続ける伝説のミュージカル『オペラ座の怪人』が、福岡の地に新たな感動をお届けするその日を、どうぞお楽しみに。
会場 | キャナルシティ劇場(福岡・博多) |
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チケット発売 | 2025年9月18日(木)~12月31日(水)公演分まで発売中 |
今後の発売日程 |
2026年1月1日(木・祝)~4月5日(日)公演分 |