チャリティー公演千秋楽となったこの日も、会場では朝早くから組合員の皆様が中心となってボランティアとして運営をサポート。開場準備に向けた全体ミーティングには、カンパニーを代表して俳優の東沙綾(フォルトゥナータ役)、志村要(大佐役)、三宅克典(秘書役)が参加。チャリティー公演に携わることができる喜び、同公演の思い出などをお話しし、キャスト・スタッフともに一体感をいっそう高めて公演に臨みます。
またこの日は、お客様のご案内係として劇団四季の研究生29名も運営に参加。日産労連の皆様と一緒に、お客様をお迎えする準備を進めます。
59施設、約1,000名にご来場いただいたこの日、サンタクロースがお客様をお出迎えし、ロビーに明るい笑顔が溢れます。幕が上がると、たちまち大きな拍手が。猫のゾルバたちがカモメのヒナ・フォルトゥナータを空へ飛ばそうと奮闘する場面では、何度も手拍子が沸き起こるなど、お客様が物語に夢中になる姿がありました。
カーテンコールでは、大きな手拍子に包まれるなか、俳優たちが晴れやかな笑顔で客席を駆け抜けます。続けてロビーで出演者によるお見送りが行われると、涙しながら駆け寄られ、また、手を振って喜ばれるお客様も。心温まる交流が繰り広げられました。
また終演後には、本公演の主催である日産労連の皆様とのパーティーが開かれました。
ゆうらいふ21理事長・日産労連会長の大喜多宏行様からは「劇団四季の皆様には、毎年素晴らしい公演を届けていただいていることに、敬意と感謝を申し上げます。来年は記念すべき50回を迎えるチャリティー公演。この先も引き続き、この取り組みを続けていきたいと思います」とご挨拶されました。
また、カンパニーから日産労連の皆様へ感謝の気持ちを込めて、『カモメに飛ぶことを教えた猫』劇中ナンバー「自分を信じて」と、クリスマスソングとして「ホワイト・クリスマス」を披露。今年も無事にお客様へ舞台の感動をお届けできたことの喜び、この活動を継続していくことの意義を、全員で胸に刻みました。
『カモメに飛ぶことを教えた猫』はこの後も、来年8月まで全国各地を巡演。この活動を通して出会ったお客様や日産労連の方々の想いを胸に、カンパニーは引き続き、全国のお客様へ作品の感動を届けます。

