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コラム

『王様の耳はロバの耳』東京公演に向けて――稽古が始まりました

7月31日(金)に東京・自由劇場で開幕するファミリーミュージカル『王様の耳はロバの耳』。6月初旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)にて、開幕に向けた稽古が始まりました。

古代ギリシャ神話をもとに、詩人・劇作家の寺山修司が書き下ろしたこの作品。
1965年、第2回ニッセイ名作劇場として初演を迎えて以来、四季のファミリーミュージカルの一つとして繰り返し上演され、多くのお客様に親しまれてきました。

物語は、むかしむかしのとある国のお話。わがままな性格からロバの耳に変えられてしまった王様と、王様の髪を切るためにお城に呼ばれ、その秘密を知ってしまった床屋。床屋は町の人々にそのことを話そうとしますが、王様の秘密を話せば、牢屋に捕えられた父親を殺すとおどされてしまいます。思い悩んだ床屋は森へやってきて、人に言えない苦しみを木々に向かって打ち明けます。すると、どこからともなく森の精たちの声が聞こえてきて――。

本作に挑むキャスト、スタッフらが一堂に会した稽古初日。
首都圏では2018年以来、約8年ぶりの再演とあり、多くのメンバーがこの作品に初参加となるフレッシュな顔ぶれが稽古場に集まりました。
稽古を前に、レジデント・ディレクターを務める布施陽由が「初めて音楽を入れて通すので緊張していると思います。全員で場面を想像しながら、心が揺れ動くように、その緊張をうまく活用して挑戦してください」と声をかけ、台本の「読み合わせ稽古」が始まりました。

物語が始まると、床屋や王様をはじめ、ユニークな名前をもったお城の人々や町の人らが続々登場。個性豊かなキャラクターたちによるユーモアに富んだ台詞、幻想的で美しいコーラスが稽古場いっぱいに響き渡ります。

読み合わせ稽古を終えると、布施が俳優たちに声をかけます。
「今日、初めて通したこの新鮮な感覚を大切に。これからさらに言葉をどう届けたらいいのか、文学的な言葉の豊かさを身体に落とし込み、そこも重点的にやっていきましょう」
寺山修司が台本に綴った言葉を落とすことなくお客様に届ける――劇団四季が大切にする"言葉"と真摯に向き合いながら、カンパニーは開幕までの濃密な稽古に臨みます。

『王様の耳はロバの耳』は7月31日(金)から8月30日(日)まで、東京・自由劇場にて上演。9月20日(日)からは全国ツアー公演がスタートします。
わがままな王様と、真実を伝えるべきかどうか思い悩む床屋を待ち受ける結末とは?「本当のことを言う勇気」がもたらす心温まる物語を、どうぞお楽しみに!

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